
仮想通貨は、送金の手軽さや資産運用としての魅力から注目を集めていますが、その一方で「価格の暴落」「詐欺プロジェクト」「ハッキング被害」など、知っておきたいリスクも多数存在します。
「なんとなく怖そう」「損しそう」と感じている方も多いかもしれませんが、実はリスクの正体を知って、対策をとれば避けられるものがほとんどです。
この記事では、仮想通貨にまつわる代表的なリスクとその回避法を、初心者向けにやさしく解説していきます。
そもそもの仕組みやメリット・デメリットから整理したい方は、 初心者向け|仮想通貨とは?仕組み・買い方・リスクまでやさしく解説 もあわせてチェックしてみてください。
仮想通貨に潜む主なリスクとは
仮想通貨は自由度が高く魅力的な金融技術ですが、同時にさまざまなリスクも内在しています。正しい知識を持っていないと、資産を大きく失う可能性もあるため注意が必要です。
投資としての価格変動(ボラティリティ)
仮想通貨は価格の上がり下がりが激しいことで知られています。ビットコインやイーサリアムなどの有名通貨でも、1日で数%〜数十%動くことも珍しくありません。
下記は、仮想通貨の価格変動がもたらす代表的なリスクの例です。
- 突然の暴落で資産が半減
→ 過去には数日で50%以上下落した例もあります。 - ニュースや規制に左右されやすい
→ 各国の法規制や大手企業の発表で価格が大きく動きます。
「どのくらいのリスクを取れば、どの程度のリターンが期待できるのか?」という考え方は、
仮想通貨は本当に儲かる?初心者向けにリスクとリターンをやさしく解説!
で詳しく解説しています。
また、値動きの激しさとうまく付き合う方法としては、
積立投資が安心なワケ|仮想通貨の激しい値動きと上手につき合うコツ
も参考になります。
ハッキングやウォレットの盗難
仮想通貨は自己管理が基本。そのため、自分のウォレットや秘密鍵を守る責任も自分にあります。取引所やウォレットへの攻撃で資産が盗まれるリスクもゼロではありません。
以下は、ハッキングや秘密鍵流出によって起こりうる主な被害例です。
-
取引所のハッキング
→ 有名な例では「コインチェック事件」で数百億円分の仮想通貨が流出しました。
当時の経緯や現在の安全性については、 コインチェックは危ない?過去のハッキングと現在の安全性のポイント で詳しく解説しています。 -
ウォレットの秘密鍵の漏洩
→ 秘密鍵を誰かに知られると、その人に資産を抜かれる可能性があります。
詐欺・スキャムプロジェクトの存在
仮想通貨業界では、実態のないプロジェクトが投資を募り、逃げる「スキャム(詐欺)」も多数確認されています。初心者が騙されやすい分野なので注意が必要です。
代表的な仮想通貨詐欺のパターンや見抜き方は、 仮想通貨詐欺の手口と見抜き方|初心者が絶対に知っておきたい安全対策 でより具体的な事例とともに紹介しています。
- 高配当を謳うポンジスキーム(配当を他の出資者の資金で回す仕組み)
- 著名人を装ったSNSアカウントからのDM詐欺
- 偽の取引所やエアドロップキャンペーンに誘導されるケース
「簡単に稼げる」「〇〇に似た新しい通貨」などの甘い言葉には特に注意しましょう。
ここまで、仮想通貨の代表的なリスクを見てきました。次のセクションでは、その中でも特に多くの投資家を悩ませる価格暴落リスクとその原因について詳しく解説します。
価格暴落リスクとその原因
仮想通貨の価格はわずかな情報や動きで急激に変動することがあります。特に初心者にとって、暴落は大きな損失につながる可能性があるため、原因を理解しておくことが大切です。
市場全体の急落や外部要因
仮想通貨市場は、株式市場や経済ニュース、各国の規制など、外部からの影響を受けやすい特徴があります。
- 規制強化の発表
→ 中国やアメリカが仮想通貨取引を制限するニュースが流れると、一気に売りが進むことがあります。 - 著名人の発言
→ イーロン・マスク氏のツイートひとつで価格が急上昇・急落することも。 - 大手取引所の停止・破綻
→ 取引停止やハッキング事件が起きると、不安が広まり市場全体が下がります。
ミームコインや草コインの価格操作
時価総額が低い仮想通貨は少人数の大口投資家によって価格が意図的に操作されやすいです。次の例は、特に急騰・急落が起こりやすいタイプの通貨や手法です。
- ミームコイン(例:ドージコイン、シバイヌ)
→ 人気やジョークで買われることが多く、急騰後に暴落するリスクがあります。 - 草コイン
→ 知名度が低く、情報も少ないため、価格が一瞬で数倍〜数分の一になることも。 - パンプ&ダンプ
→ 一部の人が価格を吊り上げて注目を集め、一般投資家が買った後に売り抜ける手法。
特に、SNSインフルエンサーによる「買い煽り」とポンプ&ダンプの関係については、 SNSインフルエンサー「煽り」の真実|ポンプ&ダンプを見抜く3つのサイン で、具体的なサインや注意点を詳しく解説しています。
- 長期的に実績のある通貨を中心に分散投資する
- 投資する前に通貨のプロジェクト内容や仕組みをよく調べる
- 「絶対に上がる」は信じない。相場は常に変動することを前提にする
ここまで、価格暴落の主な原因とその特徴について解説しました。次のセクションでは、投資家を悩ませる仮想通貨詐欺の種類と見分け方を詳しく見ていきます。
仮想通貨詐欺の種類と見分け方
仮想通貨の人気が高まる一方で、詐欺や悪質なプロジェクトも数多く存在しています。初心者ほど狙われやすいため、代表的な手口とその見分け方を知っておきましょう。
本記事では全体像を整理しつつ、 仮想通貨詐欺の手口と見抜き方|初心者が絶対に知っておきたい安全対策 ではより多くの具体例やチェックポイントをまとめています。あわせて読むことで、防御力がぐっと高まります。
ポンジスキームやHYIP
いわゆる「出資を募って配当を出す」タイプの詐欺です。
- ポンジスキーム
→ 実際には運用しておらず、後から参加した人のお金を配当に見せかけて渡す詐欺手法。 - HYIP(高利回り投資プログラム)
→ 異常に高い利回り(例:日利10%)をうたうものは、ほぼ詐欺と考えてOK。
見分けるポイント:「必ず儲かる」「元本保証」「毎日〇%の利回り」など、現実的にありえない条件を提示しているかどうかを確認しましょう。
偽物のエアドロップやフィッシングサイト
無料で仮想通貨がもらえるという「エアドロップ」キャンペーンを装った詐欺も横行しています。
- 偽エアドロップ
→ 「受け取るにはウォレットに接続してください」と誘導され、資産を盗まれる。 - フィッシングサイト
→ 正規の取引所やウォレットを模倣した偽サイトに誘導され、ログイン情報を盗まれる。
- 「公式サイト」かどうかをURLで確認(httpsとドメイン)
- ウォレット接続を求められたら慎重に。不要な接続は避ける
- Chrome拡張機能で詐欺サイトブロッカーを活用する
SNSやDMによる詐欺事例
X(旧Twitter)やInstagram、TelegramなどのSNSを使った詐欺も目立っています。
- 著名人を装ったアカウント
→「〇〇が新しい仮想通貨を立ち上げた」などの偽情報を流す。 - DMでのウォレット接続誘導
→「当選しました」「報酬が受け取れます」などの誘導から資産を抜かれる。 - 投資グループへの勧誘
→ 有料グループでの情報提供を装い、高額な初期費用を請求される。
基本的に、見知らぬ人からのDMやURLはすべて疑ってかかるのが安全です。仮想通貨関連では「うまい話」ほど詐欺の可能性が高いと覚えておきましょう。
ハッキング対策とセキュリティの基本
仮想通貨の世界では自己管理が原則。資産を守るためには、ハッキング対策やセキュリティの基本をしっかり押さえることが大切です。
ウォレット(特にメタマスク)保護のポイント
人気の仮想通貨ウォレットであるメタマスクは便利ですが、セキュリティ対策が甘いとハッキング被害に遭うこともあります。
メタマスクを安全に使い続けるためには、次のような基本的なセキュリティ習慣を徹底することが欠かせません。
ウォレットの基本や種類については ウォレットとは?仮想通貨の保管方法・種類・セキュリティ対策を初心者向けに徹底解説! で、メタマスクの具体的な使い方や安全対策は メタマスクの使い方を初心者向けに解説|インストールから送金・安全対策まで完全ガイド で詳しく解説しています。
- PCやスマホにウイルス対策ソフトを入れる
→ ウォレット情報の漏えいを防ぐ。 - 拡張機能は必要最低限に
→ メタマスクと干渉するような不審なアドオンは削除。 - パスワードを強力に設定
→ 簡単に推測できるものは避けましょう。
二段階認証と秘密鍵の管理
ログインや送金時には、二段階認証(2FA)を必ず設定しておくことが重要です。また、秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズの管理も命綱となります。
どのようなウォレット形態を選ぶかによって、必要な管理方法も変わってきます。
ハードウォレット vs ソフトウォレット|安全性・使いやすさの違いを徹底比較!初心者向けガイド
では、それぞれのメリット・デメリットや向いている使い方を詳しく比較しています。
- 紙に書いてオフライン保管(写真に撮らない)
- クラウドやメモ帳アプリへの保存はNG
- 複数箇所に分散保管しておくと安心
怪しいリンクを踏まない習慣を
SNSやDM、掲示板などで「無料で〇〇がもらえる」「こちらに接続して報酬受け取り」といった誘導リンクには要注意。
- URLに違和感がある
→ 一文字違いの偽サイト(例:binanсe.comなど)に注意。 - ウォレット接続を求められる
→ 必要性が不明な場合は接続しない。 - 知名度のないサービスに資金を預けない
→ 怪しいプロジェクトに巻き込まれないために慎重に判断を。
「URLを開く前に考える」習慣が何よりの防御策です。少しでも怪しいと感じたら、検索エンジンや公式SNSで真偽を確認してから行動しましょう。
リスクを最小限にするための行動とは
仮想通貨にはリスクがつきものですが、正しい知識と行動を心がけることで大きな損失を防ぐことが可能です。ここでは初心者でも実践しやすいリスク対策を紹介します。
分散投資と損切りルールの設定
1つの仮想通貨に集中投資すると、その通貨の暴落で大きな損失を受ける可能性があります。以下は、資産を守るために有効な分散と損切りの基本ポイントです。
- 複数の通貨に分散投資
→ ビットコイン、イーサリアム、ステーブルコインなどを組み合わせる。 - 損切りラインを決めておく
→ 「価格が〇%下がったら売却」といった基準を事前に設定しておく。 - 余剰資金での運用
→ 最悪なくなっても生活に支障がない金額に抑える。
具体的な組み合わせ方や考え方は、
【投資の基本】仮想通貨で「分散投資」が生命線である理由|BTC・ETH以外に何をどう組み合わせるか
で詳しく解説しています。
「どこまでリスクを取ってよいか」「余剰資金のラインをどう決めるか」は、
なぜ「余剰資金」以外で投資してはいけないのか?生活を守る資金計画の立て方
と
リスク許容度から逆算するポートフォリオ戦略|仮想通貨を「全財産」にしない線引き
を読むとイメージしやすくなるはずです。
正確な情報源を活用する
SNSや噂話に惑わされず、信頼できる情報源を確認する習慣が重要です。
- 公式サイト・ホワイトペーパー
- CoinMarketCapやCoinGeckoなどのデータサイト
- 金融庁登録済みの国内取引所の発表
信頼できる取引所とウォレットを使う
取引所やウォレット選びを間違えると、資金が突然引き出せなくなるリスクもあります。下記は、安全性や利便性で評価されている代表的なサービスの一覧です。
| サービス名 | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| Coincheck | 取引所 | 金融庁登録済み。初心者向けで使いやすいUI。 |
| bitFlyer | 取引所 | 国内大手。セキュリティ面で高い評価。 |
| MetaMask | ウォレット | イーサリアム系DAppsと連携可能。自己管理型。 |
どの取引所をメインにするか迷う場合は、
【2025年最新】安心して使える仮想通貨取引所ランキング|初心者向けの選び方も徹底解説
や、
スマホで簡単に取引できる!おすすめ仮想通貨取引所3選【2025年最新版】
を参考にしてみてください。
Coincheckについて詳しく知りたい場合は
Coincheckとは? 特徴・評判・使い方を初心者向けに解説!
が役立ちますし、
複数取引所を使用するメリット・デメリット|手数料・板の厚み・リスク分散
を読むと、1社に集中しすぎない選び方もイメージしやすくなります。
「慎重になりすぎるくらいがちょうどいい」のが仮想通貨。基本に忠実な行動を心がければ、大きなトラブルを避けることができます。
ここまで紹介した対策を押さえれば、初心者でも大きな失敗を避けやすくなります。次は、仮想通貨リスクに関するよくある質問(FAQ)を通して、さらに理解を深めましょう。
仮想通貨リスクに関するよくある質問(FAQ)
仮想通貨に関して初心者がよく抱く疑問について、わかりやすくお答えします。
仮想通貨は危ないって本当?
仮想通貨は価格の変動が激しく、詐欺やハッキングのリスクも存在するため、「リスクが高い」と言われるのは事実です。
ただし、適切な知識を持ち、信頼できる取引所やウォレットを使い、リスク管理を徹底すれば、安全に付き合っていくことも可能です。
詐欺と合法なプロジェクトの違いは?
合法なプロジェクトは、運営者が透明で、ホワイトペーパーや開発状況を公開しているのが特徴です。一方、詐欺的なものは次のような特徴があります:
- 「短期間で必ず儲かる」といった甘い誘い文句
- 公式サイトや運営者情報が曖昧、または存在しない
- 仕組みが不明瞭で、出金できない仕組みになっている
「高利回り」「紹介すれば報酬」という文言には要注意。ポンジスキームの可能性大です。
100%安全な仮想通貨の保管方法はある?
残念ながら「100%安全」は存在しませんが、リスクを最小限にする保管方法はあります。
以下の表では、代表的な保管方法とその安全性・特徴を比較しています。自分の利用スタイルやセキュリティ意識に合わせて選びましょう。
| 保管方法 | 安全性 | 特徴 |
|---|---|---|
| ハードウェアウォレット | ◎(高い) | ネットに接続されないため、ハッキングされにくい。 |
| ソフトウェアウォレット(MetaMaskなど) | 〇 | 利便性は高いが、フィッシングやマルウェアに注意。 |
| 取引所のウォレット | △ | 簡単だが、取引所側のハッキングリスクあり。 |
セキュリティ対策として、二段階認証・秘密鍵のバックアップ・怪しいリンクを踏まないといった基本行動も重要です。
ウォレットの種類ごとの使い分けや選び方については、 ウォレットとは?仮想通貨の保管方法・種類・セキュリティ対策を初心者向けに徹底解説! と ハードウォレット vs ソフトウォレット|安全性・使いやすさの違いを徹底比較!初心者向けガイド をあわせて読むと、自分に合った保管スタイルを決めやすくなります。
ここまでで仮想通貨のリスクや対策について理解できたはずです。次は、それらを踏まえて「リスクを理解すれば仮想通貨は怖くない」というまとめに入っていきましょう。
まとめ|リスクを理解すれば仮想通貨は怖くない
仮想通貨には価格の変動、詐欺、ハッキングなど、さまざまなリスクが存在します。しかし、それらを正しく理解し、適切に対処すれば、仮想通貨は便利で可能性に満ちた技術です。
- 価格変動は避けられないが、分散投資や損切りルールでリスク管理が可能
- 詐欺やスキャムは、見分けるポイントを知っておくことで回避できる
- セキュリティ対策を徹底すれば、資産の安全性を高められる
「仮想通貨=危ないもの」と決めつけるのではなく、情報リテラシーを高めて、正しい判断をすることが大切です。信頼できる情報源を参考にしながら、自分のペースで安全に仮想通貨に取り組んでいきましょう。
不安な方は少額から始めて、まずは「知る」ことが第一歩。リスクは“怖い”のではなく、“理解すべきもの”です。

