APE(エイプコイン)とは?

エイプコイン(ApeCoin)は、Bored Ape Yacht Club(BAYC)から広がったエコシステムで利用される暗号資産です。現在はApeChainのガス代、Otherside内の取引、BAYC関連のデジタル・現実世界での決済などに使われています。
APEは2022年にガバナンスとユーティリティの両方を担う通貨として始まりましたが、2025年にApeCoin DAOの終了が決まり、現在はApeCoがApeCoinと関連事業の運営を担っています。そのため、古い解説にある「APE保有者がDAOで運営方針を決める」という仕組みは、現在の位置付けとは異なります。
この記事では、エイプコインの特徴、BAYCやOthersideとの関係、ApeChainでの用途、対応ウォレット、メリット・デメリットを解説します。Ethereum版とApeChain版をはじめ、複数ネットワークでAPEを扱う際の注意点も整理します。
エイプコインとは?

エイプコインは、BAYC、Otherside、ApeChainを中心とするエコシステムの基盤通貨です。NFTそのものではなく、同じ数量同士を交換できる暗号資産であり、サービス内の支払い、ネットワーク手数料、デジタル・現実世界のコミュニティ活動などに利用されます。暗号資産とNFTの違いや、NFTで所有情報を管理する仕組みは、NFTの特徴を解説した記事で確認できます。
APEはEthereum上のERC-20トークン(Ethereumの通貨規格)として2022年3月に発行されました。2024年にApeChainが公開されてからは、同ネットワークのネイティブガストークン(手数料に使う基盤通貨)としても使用されています。
ApeCoinはBAYCとの関係が深いものの、BAYCのNFTを保有していなければ使えない通貨ではありません。また、Yuga Labsの株式や所有権を表すものでもなく、APEを保有するだけでBAYCの知的財産を利用できるわけでもありません。
エイプコインは、2022年にApeCoin DAOのガバナンス・ユーティリティトークンとして始まり、APE FoundationがDAOの提案実行や管理を支えていました。Yuga LabsはBAYCとOthersideの開発会社であり、APEの配分を受けた主要な関係者ですが、当初からApeCoin DAOとは別の組織として位置付けられていました。
2025年6月にAIP-596が承認され、ApeCoin DAOの終了と、資産・運営責任をApeCoへ移す方針が決まりました。現在はApeCoが、ApeChain、BAYC、Othersideの3領域を中心にApeCoinの利用拡大と関連事業の実行を担っています。
DAOを終了したことで意思決定を速めやすくなった一方、APE保有者による提案・投票を中心とした運営ではなくなりました。また、Yuga LabsやApeCoとの関係が深くても、APEの価格、ApeChain上のサービス、BAYCやOthersideの継続が保証されるわけではありません。利用時には公式サイト、コントラクトアドレス、対応ネットワークを確認してください。
以下に、エイプコイン(APE)の基本情報を一覧表でまとめました。
| 名前 | ApeCoin(エイプコイン) |
|---|---|
| 単位 | APE |
| 最高発行枚数 |
1,000,000,000 APE 追加発行なし |
| 使用開始日 |
2022年3月17日(APEの発行開始) 2024年後半(ApeChainのメインネット公開) |
| 作成者 |
発行・初期運営:ApeCoin DAO、APE Foundation 現在の運営:ApeCo 主要な関連企業:Yuga Labs |
| コンセンサスアルゴリズム |
APE自体に独自の承認方式はない Ethereum:Proof of Stake ApeChain:Arbitrum Orbitを利用するOptimistic L3 |
| 主な用途 | ApeChainのガス代、Otherside内の取引、BAYC関連の決済、アプリ・ゲーム・NFTサービスでの利用 |
| スマートコントラクト対応 | 対応(ERC-20・OFT・EVM互換) |
| チェーンの名称 |
Ethereum ApeChain Arbitrum、Solana、BNB Smart Chainなど複数ネットワークに展開 |
| 公式サイト | ApeCoin公式サイト |
エイプコインの特徴

エイプコインは、発行当初のDAO投票を中心とする通貨から、ApeChainのガス代、Othersideの取引、BAYC関連の決済を担う実用通貨へ重点を移しています。現在の特徴を理解するには、APEと関連するサービスの役割を分けて確認する必要があります。
| 名称 | 位置付け | APEとの関係 |
|---|---|---|
| ApeCoin | エコシステムの基盤通貨 | ガス代、決済、ゲーム・アプリ内の取引に使用 |
| ApeChain | Arbitrum Orbitを利用するOptimistic L3 | APEをネイティブガストークンとして使用 |
| BAYC | Yuga Labsが展開するNFTコレクション | イベント、商品、コミュニティ活動などでAPEを利用 |
| Otherside | Yuga Labsが展開する仮想世界 | 対応する取引やユーザー制作コンテンツでAPEを使用 |
| ApeCo | ApeCoinの現在の運営組織 | ApeChain・BAYC・Othersideを中心に利用拡大を支援 |
ApeChainのガス代として使用される
ApeChainは、Arbitrum Orbitを利用して構築されたOptimistic L3(取引をまとめて処理する網)です。Arbitrum Oneへ取引データをまとめ、最終的にはEthereumのセキュリティと流動性を活用します。L1・L2を含むブロックチェーンのレイヤー構造は、ブロックチェーンのレイヤー構造を解説した記事で詳しく整理しています。
ApeChain上でNFTを発行したり、ゲームを操作したり、暗号資産を交換したりすると、ネットワーク手数料としてAPEが必要です。特定のゲームだけで使う通貨ではなく、ApeChain上のさまざまなアプリを動かす基盤通貨として利用されます。
ガス代として支払われたAPEはバーンされ、公式の方針ではApeCoが同額相当を追加で購入・バーンする仕組みも示されています。取引が増えるほどバーン量が増える設計ですが、それだけでAPEの価格上昇が保証されるわけではありません。
発行上限が10億APEに固定されている
APEの最高発行枚数は10億枚に固定され、新たなAPEを追加発行する仕組みはありません。初期配分にはエコシステム基金、BAYC・MAYC保有者、Yuga Labs、初期協力者、Yuga Labsの創業者などが含まれています。
各配分には段階的なロック解除が設定されていましたが、公式資料では2026年3月に最終的な解除が完了したと説明されています。そのため、今後は新規発行による供給増加ではなく、保有者による売買やバーンによって市場で流通する数量が変化します。
発行上限が固定されていても、需要が減れば価格は下落します。また、過去に解除されたAPEが市場へ売却される可能性は残るため、固定供給だけを価格上昇の根拠にしないことが重要です。
複数のブロックチェーンで統一された供給量を維持する
APEはEthereumとApeChainだけでなく、Arbitrum、Solana、BNB Smart Chain、HyperEVMなど複数のネットワークに展開されています。ネットワークをまたいで利用できるように、OFT(複数網で供給を統一する規格)が採用されています。
OFTでは、移動元のネットワークでAPEを差し引き、移動先で同じ数量を受け取ることで、複数ネットワークを合計した供給量が増えないようにします。利用者は対応するクロスチェーン機能を通じて、目的のネットワークへAPEを移動できます。
ただし、同じAPEという名称でも資産が存在するネットワークは別です。取引所への入出金やウォレットへの追加時には、通貨名だけでなくネットワークとコントラクトアドレスを確認する必要があります。
BAYCやOthersideの経済活動に利用される
APEは、BAYC関連の商品、イベント、コミュニティ制作のサービスなどで決済手段として利用されます。オンライン上のNFTや商品だけでなく、対応する現実世界のイベントや販売企画で採用される場合もあります。
Othersideでは、対応するゲーム内取引、アップグレード、ユーザー制作コンテンツなどの基盤通貨としてAPEを利用する方針が示されています。ApeChainとの連携によって、ゲーム内で発生する取引もAPEの用途につながります。
一方、APEを保有してもBAYC会員資格やBAYC NFTの知的財産権を得られるわけではありません。参加条件として対象NFTが必要なイベントや商品もあるため、APEとBAYC NFTの役割を混同しないでください。
DAO運営からApeCoによる事業運営へ移行した
APEは当初、保有者がApe Improvement Proposalへ投票するガバナンストークンでした。しかし、2025年にAIP-596が承認され、ApeCoin DAOを終了して運営資産と責任をApeCoへ移す方針が実行されました。
現在は、APEを保有するだけでApeCoinやApeChainの運営方針に投票できる仕組みではありません。ApeCoが開発支援や資金配分を行い、ApeChain、BAYC、Othersideの成長を優先する運営体制です。
意思決定を速めやすい反面、トークン保有者が直接運営へ関与する範囲は縮小しました。APEを評価するときは、過去のDAO機能ではなく、現在のガス代・決済・ゲーム内利用を確認する必要があります。
他通貨との比較

この通貨の特徴をより深く理解するために、異なる通貨である エイプコイン(APE)、アクシーインフィニティ(AXS)、イミュータブル(IMX) と比較してみましょう。それぞれの将来性や価格変動の傾向、初心者への適性を5段階で評価しています。興味のある通貨があれば、各リンクから詳しい辞書ページもあわせてご覧ください。
※この比較表は、2026年時点での情報や市場状況をもとに、初心者の方にもわかりやすく評価したものです。実際の投資判断は、ご自身の目的やリスク許容度に応じて行ってください。
| 比較通貨 | APE | AXS | IMX |
|---|---|---|---|
| 辞書リンク | ー | 辞書へ→ | 辞書へ→ |
| 主な用途 | Web3・NFT | GameFi | NFT |
| ネットワーク内での役割 | ガバナンス・決済 | ガバナンス・ステーキング | 手数料・ステーキング |
| 承認方式 | Ethereum PoS | Ronin DPoS | Ethereum PoS |
| 供給設計 | 総量固定 | 上限あり | 総量固定 |
| 将来性 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 価格変動性 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 初心者向け | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
Coincheckで取り扱うNFT・ゲーム関連銘柄をさらに比較したい方は、コインチェックのNFT・ゲーム関連銘柄5銘柄の比較も参考にしてください。APE・AXS・IMXに加えて、SAND・MANAとの用途や特徴の違いも整理しています。
エイプコインの利用シーン

エイプコインは、ApeChainを利用する個人のガス代やアプリ内決済に使われるほか、OthersideやBAYC関連のサービス、ゲーム・NFTプロジェクトの運営にも利用されます。
個人での利用シーン
個人はAPEを取引所で売買するだけでなく、ApeChain上のゲーム、NFT、交換サービスを利用したり、OthersideやBAYC関連の対応企画で支払いに使ったりできます。
ApeChainのアプリやNFT取引に利用する
ApeChain上で暗号資産を送付したり、NFTを発行・購入したり、ゲームやDeFiを利用したりすると、ガス代として少量のAPEが必要です。APE以外の資産だけをウォレットへ入れても、手数料用のAPEがなければ取引を実行できない場合があります。
ApeChainにはゲーム、NFTマーケットプレイス、交換サービス、コミュニティ企画などが公開されています。ただし、各サービスの安全性や継続性は個別に異なるため、ApeChain上にあることだけを理由に信頼しないでください。
OthersideやBAYC関連のサービスで支払う
Othersideでは、対応するゲーム内取引やデジタルコンテンツにAPEを利用できます。また、BAYC関連のイベント、商品、コミュニティが制作したサービスなどでAPEが決済手段として採用される場合があります。
利用できる商品や参加条件は企画ごとに異なります。APEだけで参加できるものもあれば、BAYC・MAYCなどの対象NFTが必要なものもあるため、購入前に条件を確認してください。
企業やプロジェクトでの利用シーン
ゲーム会社、NFTプロジェクト、ブランド、コミュニティ運営者は、ApeChain上でサービスを構築したり、APEを決済や報酬へ組み込んだりできます。
ApeChain上でゲームやアプリを開発する
ApeChainはEVM互換であり、Ethereum向けのスマートコントラクト、開発ツール、ウォレットを活用できます。開発者はゲーム、NFT、マーケットプレイス、決済、DeFiなどを構築し、取引手数料やアプリ内決済にAPEを利用できます。
Arbitrum Orbitの仕組みを利用することで、Ethereumメインネットより少ない手数料と短い処理時間を実現しやすい点が特徴です。一方、スマートコントラクトの監査、不正対策、利用者の秘密鍵管理などはプロジェクト側で対応する必要があります。
ブランド商品やコミュニティ企画の決済に使う
企業やクリエイターは、オンライン商品、NFT、イベント参加費、会員向けサービスなどの支払いにAPEを導入できます。BAYCの知的財産を適切な権利のもとで利用する事業では、既存コミュニティとの接点を作る方法にもなります。
APEを決済に導入しても、BAYCやYuga Labsから公式認定を受けたことにはなりません。知的財産権、商標、暗号資産決済に関する規制、会計処理、価格変動への対応を個別に確認する必要があります。
エイプコインの管理方法と対応ウォレット

APEは暗号資産取引所または対応ウォレットで管理できます。売買だけを行う場合は取引所でも管理できますが、ApeChainのアプリ、Otherside、NFT取引、クロスチェーン移動などを利用する場合はウォレットが必要です。
APEはEthereum、ApeChain、Arbitrum、Solanaなど複数のネットワークに存在します。同じ名称でも記録されているネットワークは異なるため、購入先、送付先、利用するサービスが対応するネットワークを確認してください。
APEに対応した主なウォレット
以下は、APEに対応している代表的なウォレットと、それぞれの特徴です。
| ウォレット名 | 種類 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| MetaMask | ソフトウェアウォレット | EthereumとApeChainに対応。ApeChainの公式設定を追加し、ゲーム、NFT、ブリッジなどへ接続できる |
| Rabby Wallet | ソフトウェアウォレット | 複数のEVM互換ネットワークに対応。接続先ネットワークや実行する取引内容を確認しやすい |
| Ledger | ハードウェアウォレット | 秘密鍵をインターネットから切り離して管理し、MetaMaskなどと接続してAPEを操作できる |
利用目的に応じたウォレットの利点
ApeChain上のゲームやNFTを頻繁に利用する場合は、MetaMaskやRabby Walletなどのソフトウェアウォレットが適しています。ブラウザからサービスへ接続し、EthereumとApeChainなどを切り替えて利用できます。
これらはセルフカストディ(自分で秘密鍵を管理する方式)型のウォレットです。取引所を介さずAPEやNFTを管理できる一方、秘密鍵やシードフレーズの保管責任は利用者が負います。
長期保有するAPEや価値の高いNFTを頻繁に動かさない場合は、Ledgerなどのハードウェアウォレットを利用する方法があります。アプリ接続用と長期保管用のウォレットを分けることで、外部サービスへ接続する資産を限定できます。
ウォレット利用時の注意点
APEを送付するときは、送付元と受取先が同じネットワークに対応していることを確認してください。取引所がApeChain版APEの入金に対応していない場合、ApeChainから直接送ると入金が反映されない可能性があります。
ネットワーク間でAPEを移動する場合は、Ape Portalや公式に案内されているブリッジ・クロスチェーン機能を利用してください。通常の送付とネットワーク間移動は異なり、誤った方法で送ると資産を失う可能性があります。ブリッジの仕組みや資産移動時の注意点は、L1からL2へ安全に資産を移す方法で詳しく解説しています。
秘密鍵(資産を操作するための鍵)やシードフレーズ(ウォレット復元用の単語列)を第三者へ共有してはいけません。ApeCoin、ApeChain、Yuga Labsのサポート担当者が、これらの情報を尋ねることもありません。
検索広告やSNSから偽のApe Portal、偽エアドロップ、偽ステーキングサイトへ誘導される可能性があります。公式URLとコントラクトアドレスを確認し、初めて使う送付先には少額を送ってから残りを送付してください。
エイプコインのメリット

エイプコインには、ApeChainの基盤通貨として必要になる用途と、BAYC・Othersideを中心としたデジタル文化やゲームでの用途があります。主なメリットは以下のとおりです。
- ApeChainのガス代として継続的な用途がある
- 発行上限が10億APEに固定されている
- 複数のブロックチェーンで利用できる
- BAYCやOthersideを含む複数のサービスと結び付いている
- EVM互換の開発環境を活用できる
ApeChainのガス代として継続的な用途がある
ApeChain上では、送付、NFTの発行、ゲーム操作、スマートコントラクトの実行などにAPEが必要です。特定の商品を購入するときだけではなく、ネットワークが利用されるたびにガス代として使われます。
支払われたガス代をバーンし、ApeCoが同額相当を追加で購入・バーンする方針によって、ApeChainの利用をAPEの供給減少につなげる設計です。ただし、バーン量は実際の取引件数や手数料に左右されます。
発行上限が10億APEに固定されている
APEには追加発行の仕組みがなく、最高発行枚数は10億枚です。2026年3月に予定されていたロック解除が完了したため、新しい発行によって毎年供給量が増える通貨とは設計が異なります。
ガス代などによるバーンが続けば、利用可能なAPEは減少します。一方、上限が固定されていても市場へ売却される数量や需要は変化するため、希少性だけで価値が維持されるわけではありません。
複数のブロックチェーンで利用できる
APEはOFT規格によって、Ethereum、ApeChain、Arbitrum、Solana、BNB Smart Chainなど複数のネットワークへ展開されています。各ネットワークのゲーム、NFT、決済、DeFiなどで利用できる範囲を広げられます。
ネットワークごとに別の供給を新規発行するのではなく、移動元と移動先で数量を調整し、統一された供給量を維持する仕組みです。
BAYCやOthersideを含む複数のサービスと結び付いている
APEは、BAYC関連の商品やイベント、Otherside内の取引、ApeChain上のアプリなど、複数の用途と結び付いています。一つのゲームやマーケットプレイスだけに依存しない点が特徴です。
デジタル商品だけでなく、現実世界の商品販売やコミュニティイベントで採用される可能性もあります。ただし、各企画がAPEを継続して採用するかは運営者の判断によります。
EVM互換の開発環境を活用できる
ApeChainはEVM互換であるため、Solidity、MetaMask、HardhatなどEthereum向けの開発環境を利用できます。開発者は既存の知識やスマートコントラクトを活用しながら、APEを使うゲームやアプリを構築できます。
Arbitrum Orbitによる処理性能と低い手数料を活用し、NFTやゲームのように取引回数が多いサービスを設計しやすい点も利点です。
エイプコインの注意点・リスク

エイプコインには実際の利用場面がありますが、価格変動、ApeChainやYuga Labs関連サービスへの依存、ネットワーク間移動、運営体制などに関する注意点があります。主なデメリットは以下のとおりです。
- APEの価格変動が大きい可能性がある
- ApeChain・BAYC・Othersideの利用状況に影響される
- 複数ネットワークの使い分けが必要になる
- APE保有者によるDAO投票は終了している
- バーンや固定供給だけで価値が保証されるわけではない
APEの価格変動が大きい可能性がある
APEは法定通貨と価値が連動するステーブルコインではありません。暗号資産市場全体の動向、ApeChainの利用、BAYCやOthersideへの関心、NFT市場などによって価格が変動します。
ApeChainのガス代や商品購入のために用意したAPEでも、使用するまでに日本円換算の価値が変わる可能性があります。利用目的と投資目的を分け、必要以上の数量を保有しないことが重要です。
ApeChain・BAYC・Othersideの利用状況に影響される
現在のAPEは、ApeChain、BAYC、Othersideを主要な用途として位置付けています。これらのゲーム、アプリ、イベント、商品でAPEが使われなければ、実需が伸びにくくなる可能性があります。
有名なNFTブランドと関係していても、新規利用者や開発者が継続的に参加するとは限りません。APEを評価するときは、ブランドの知名度だけでなく、実際の取引やサービス利用を確認する必要があります。
複数ネットワークの使い分けが必要になる
APEは複数のブロックチェーンに存在するため、利用するアプリや取引所に合うネットワークを選ぶ必要があります。別のネットワークにAPEを保有している場合は、対応するブリッジや交換サービスで移動しなければなりません。
誤ったネットワークへの送付、偽ブリッジへの接続、誤ったコントラクトアドレスの追加によって資産を失う可能性があります。複数ネットワークへの対応は用途を広げる一方、管理を複雑にします。
APE保有者によるDAO投票は終了している
APEはガバナンストークンとして始まりましたが、AIP-596によってApeCoin DAOが終了し、運営責任はApeCoへ移されました。現在は、APEを保有するだけで事業方針や資金配分へ投票できる仕組みではありません。
事業運営を速めやすくなった一方、保有者が直接意思決定へ参加する利点は失われています。古い取引所説明や解説記事ではDAO投票が現在も主要用途として掲載されている場合があるため注意が必要です。
バーンや固定供給だけで価値が保証されるわけではない
APEは追加発行がなく、ApeChainのガス代によるバーンも行われます。しかし、供給量が減っても利用需要や購入需要が弱ければ、価格が上昇するとは限りません。
バーンの効果は、ApeChain上の実際の取引件数、支払われるガス代、ApeCoによる運用状況などに左右されます。発表された仕組みだけでなく、実際に減少した数量を確認する必要があります。
現在の状況と今後の展望

2026年7月時点では、APEはApeChainのネイティブガストークンであり、BAYC、Otherside、ApeChainの3領域を結ぶ実用通貨として位置付けられています。ApeCoin DAOによる提案・投票中心の運営は終了し、ApeCoが事業開発、連携、資金配分を進める体制へ移行しました。
供給面では、2026年3月までに予定されていたロック解除が完了し、最高発行枚数10億APEに対する新規発行はありません。ApeChainではガス代として使われたAPEをバーンし、ApeCoが同額相当を購入して追加でバーンする方針が示されています。
ApeChainでは、ゲーム、NFTマーケットプレイス、交換サービス、NFT発行支援、コミュニティ企画など複数のアプリが公開されています。今後はOthersideとの連携、ゲーム・小売・エンターテインメント企業の参加、開発者向け支援によって、APEが使われる取引を増やせるかが重要になります。
また、OFT規格によってAPEはEthereum、ApeChain、Arbitrum、Solana、BNB Smart Chainなどへ展開されています。異なるネットワークの利用者がAPEへアクセスしやすくなる一方、安全なクロスチェーン移動と流動性の分散が課題になります。
今後の成長を判断する際は、APEの価格だけでなく、ApeChainの取引件数と継続利用者、ガス代としてバーンされた数量、Otherside内のAPE利用、BAYC関連の決済、公開されるアプリの定着、ApeCoによる事業進捗を確認することが重要です。新しい提携やサービスが発表されても、実際の取引需要へつながるかは別に判断する必要があります。
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