ZPG(ジパングコイン)とは?
ジパングコインとは?
ジパングコイン(ZPG)とは、日本の大手総合商社・三井物産の関連会社である三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が発行する、金(ゴールド)の価格に連動する日本初の金担保型ステーブルコインです。2022年に登場したZPGは、1ZPG=金1gを目安とした価格設定となっており、金の安定した価値と仮想通貨の利便性を融合した新しいタイプのデジタル資産です。
このコインは、仮想通貨市場のボラティリティ(価格変動の激しさ)を避けつつ、資産の保全や日常的な取引に使えることを目的として設計されています。
ZPGの主な特徴
- 金に裏付けされたステーブルコイン:法定通貨ではなく、金の価格と連動。
- 発行元が大手企業グループ:三井物産グループという信頼性の高い企業が関与。
- プライベートブロックチェーンの活用:bitFlyer Blockchain開発の「miyabi」上で動作。
- 日本円での取引も可能:国内取引所で日本円で購入・売却ができる。
名前 | ジパングコイン |
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単位 | ZPG |
最高発行枚数 | 発行上限390億円(将来的な上限変更の可能性あり) |
使用開始日 | 2022年2月 |
作成者 | 三井物産デジタルコモディティーズ株式会社 |
コンセンサスアルゴリズム | プライベートブロックチェーン(miyabi) |
主な用途 | 金価格連動型ステーブルコイン、価値の保存、将来的な決済手段 |
スマートコントラクト対応 | 非対応 |
チェーンの名称 | miyabi(bitFlyer Blockchain) |
公式サイト | https://www.zipangcoin.com/ |
ジパングコインの仕組み・技術
ZPGの仕組みは、以下の3つの要素で成り立っています。
1. 金との連動
ZPGの最大の特徴は、現物の金と連動していることです。ZPGを1枚発行するごとに、発行元が金1g相当を購入・保管することで、その価値を裏付けています。
2. 保証と監査体制
保有されている金は、第三者機関によって定期的に監査され、ZPGの発行量と保管されている金の量が一致しているかが確認されます。
3. ブロックチェーン技術
ZPGは、bitFlyer Blockchainが開発した独自のプライベートブロックチェーン「miyabi」上で運用されています。これにより、取引の透明性・改ざん防止・高速処理などが実現されています。
メリット
- 安定した価値保持
- 金への投資が手軽に
- 小口取引が可能
- 金価格の恩恵を受ける資産
安定した価値保持
仮想通貨市場は価格変動が激しいことで知られていますが、ZPGは金の価格に連動しているため、ビットコインやイーサリアムに比べて価値が安定しています。インフレ対策やリスクヘッジ資産としての活用が期待できます。
金への投資が手軽に
従来、金を購入するには現物の保管や証券会社を通じた取引が必要でしたが、ZPGならスマホ1つで簡単に金と同等の価値を持つ資産を購入・保有できます。
小口取引が可能
金現物の購入には一定額以上の資金が必要ですが、ZPGであれば1g相当以下の小口投資も可能です。初心者でも気軽に金投資が始められます。
金価格の恩恵を受ける資産
金の価格が上昇すれば、それに応じてZPGの価格も上昇するため、資産価値の増加も見込めます。
デメリット
- 金価格の変動リスク
- 発行体の信用リスク
- 取引所での流動性
- 規制の影響
金価格の変動リスク
ZPGは価格が金相場に連動しているため、金の価格が下がればZPGの価値も下落します。金価格の変動は経済情勢や中央銀行の政策などによって左右されるため、リスク管理が必要です。
発行体の信用リスク
ZPGは民間企業(三井物産デジタルコモディティーズ)が発行する通貨であるため、その企業の経営や信頼性に依存するリスクがあります。監査体制があるとはいえ、万が一のリスクは排除できません。
取引所での流動性
現在取り扱いのある取引所が限られているため、大きな売買を行う際には価格への影響が出る可能性があります。
規制の影響
ステーブルコインは世界中で規制の議論が進んでいます。今後の日本国内外の規制によっては、ZPGの流通や取扱いが制限される可能性があります。
現在の状況と今後の展望
現在の状況
2025年現在、ZPGはSBI VCトレードやbitFlyerなど複数の国内仮想通貨取引所で上場されており、徐々にその認知度を高めています。金の価格も堅調に推移しており、ZPGもそれに連動して安定した価値を保っています。
また、日本政府や金融庁もステーブルコインの規制整備に取り組んでおり、ZPGはその中でも透明性や信頼性の面で高評価を得ています。
今後の展望
- 取り扱い取引所の増加:今後、国内外の取引所での取り扱いが拡大する見込み。
- 決済手段としての活用:金に裏打ちされた価値を持つZPGが、オンライン決済やECサイトでの支払い手段として採用される可能性があります。
- トークン化資産との連携:不動産や証券など他の資産と連動したトークン化商品の登場と合わせて、ZPGの活用が進むと予想されます。
購入できる取引所
サイト名 | 紹介記事 | 取引所 | 販売所 |
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