「月利◯％を約束」「元本保証でリスクなし」といった、あまりにも都合のよい条件を掲げるケースです。
初期のうちは実際に配当が支払われるため、「本当に稼げている」と錯覚させられますが、実態は後から入ってきた人のお金を回しているだけのこともあります。

• 儲かる理由が「紹介報酬」「会員が増えるほど安全」など、仕組みと関係ない
• 運用実績の証拠が「スクショ」や「体験談」ばかりで客観的資料がない
• 解約条件や出金ルールが後出しで厳しくなる

「元本保証」「必ず増える」といった言葉は、投資の世界ではほぼ赤信号です。どれだけ甘い言葉でも、理由が説明できないリターンは避けましょう。

本物の取引所そっくりに作られた偽サイトへ誘導し、ログイン情報やシークレットキーを盗み取る手口です。
メールやSNSのリンク、検索広告などから誘導されるケースが多くなっています。

• URLの綴りが微妙に違う／不自然なドメインを使っている
• 「今すぐログインしないと口座が凍結されます」など不安をあおる文章
• ログイン画面なのに、シークレットキーや復元フレーズの入力を求めてくる

ログインするときは、必ず自分でブックマークした正規URLからアクセスする習慣をつけましょう。
メールやSNSのリンクからそのまま飛ぶのは、フィッシング偽サイト誘導詐欺の典型パターンです。

SNS上で、有名人や公式アカウントになりすまして「仮想通貨プレゼント」「送ってくれたら2倍にして返金します」といった投稿を行う手口です。
実際には送ったお金は戻らず、そのまま持ち逃げされます。

• フォロワー数や過去の投稿履歴が不自然に少ない
• 突然DMで「特別キャンペーン」に招待してくる
• 公式を名乗るが、プロフィールやリンク先が本家と一致しない

「先に送金した人だけが得をする」という条件は、冷静に考えれば非常に不自然です。
正規のキャンペーンは、先にお金を送らせる形式をとらないと覚えておきましょう。

最初は投資の話を一切出さず、雑談や恋愛トークで信頼関係を築いてから、少しずつ仮想通貨投資の話を持ちかけてくるパターンです。
親しくなった頃合いで、海外取引所や聞いたことのないサイトに誘導されることが多くなります。

• 会ったことがないのに、短期間で「将来の話」や「一緒に稼ごう」という話になる
• 特定のサイトやアプリを強く勧め、他のサービスを否定する
• 損失が出ても「大丈夫、取り返せる」と追加投資を促してくる

人間関係とお金の話がセットになると、冷静な判断がしづらくなります。
「自分だけに教えてくれた儲け話」は、一度立ち止まって第三者目線で見直す習慣をつけましょう。

新しいトークンやNFTコレクションを立ち上げ、「これから上場して何倍にもなる」「今だけの限定販売」と煽って資金を集めたあと、運営が突然消えてしまうケースです。
このような突然の撤退はラグプル開発側の資金持ち逃げとも呼ばれます。

• 運営メンバーの素性が不明で、プロフィールも曖昧
• ホワイトペーパーが薄く、将来計画が具体的でない
• コミュニティが「いつ上場するか」など短期の価格話題ばかり

新しいプロジェクトほど、公式サイト・開発者情報・コードの公開状況など、客観的な情報源を複数チェックする姿勢が重要です。

テキストを読むだけでも、詐欺の特徴は多く表れます。

• 「必ず儲かる」「元本保証」とリスクを完全否定してくる
• 「今日中だけ」「今だけの限定」と、期限を切って焦らせる
• 投資の仕組みではなく、「実績者の声」や「スクショ」ばかりを見せてくる

一度でも「うますぎる」と感じたら、その時点で警戒レベルを上げましょう。
正当な投資であれば、リスクの説明を避ける必要はありません。

実際にお金を動かす前に、アクセスしている先が安全かどうかを確認する習慣が重要です。

• URL（ドメイン名）が公式案内と一致しているか
• アプリストアの配信元やレビューが不自然でないか
• ログイン前からシークレットキーや復元フレーズの入力を求めてこないか

心配なときは「サービス名＋詐欺」などで検索し、同様の被害報告が出ていないかも確認しておきましょう。

詐欺師は「急がせる」「考えさせない」ことを好みます。相手の態度にも注目しましょう。

• 質問をしても、きちんと答えず話題を変えようとする
• 家族や第三者に相談することを嫌がる
• 「これはチャンスだから」「逃したら後悔する」と感情をあおる

少しでも違和感を覚えたら、その場では決めずに一度距離を置くことが大切です。
一晩おいて冷静に読み返すだけで、「あれ、おかしいな」と気づけるケースは少なくありません。

まずは「どこで仮想通貨を管理するか」を慎重に選びましょう。

• 金融庁登録済みの国内取引所など、信頼性の高いサービスを選ぶ
• SNSのリンクではなく、自分でブックマークした公式URLからアクセスする
• 大きな金額は、セキュリティ性の高いウォレットに分けて保管する

「よく知らない海外サービスに全額を預ける」といった状況は、できるだけ避けるのが無難です。

アカウント乗っ取りは、詐欺と同じくらい深刻なリスクです。
ログイン情報の守り方を見直しておきましょう。

• 二段階認証IDと別コードで確認を必ず有効にする（認証アプリ推奨）
• パスワードは長く複雑なものにし、他サービスとの使い回しをしない
• 可能であればパスワードマネージャーを使い、管理を自動化する

「覚えやすさ」よりも「漏れにくさ」を優先し、設定後は定期的に見直すことが大切です。

仮想通貨の送金は、一度送ってしまうと基本的に取り消せません。
そのため、「送金ボタンを押す前のチェック項目」を自分なりに決めておくと安心です。

• 宛先アドレス・金額・ネットワークを声に出して読み上げて確認する
• 初回送金は必ず少額テストにし、問題がないかを確かめる
• 大きな金額を動かすときは、一晩おいてから再度見直す

「少し面倒だな」と感じるくらいの確認プロセスが、結果的に自分の資産を守ってくれます。

追加の被害を防ぐために、すぐに次のような対応を検討します。

1. 怪しいサイトやアプリからログアウトし、以後アクセスしない
2. 取引所やウォレットのパスワードを変更し、二段階認証を再設定
3. 心当たりのある取引所サポートに事情を連絡し、可能なら凍結を相談

全額を取り戻せないケースが多いものの、早期の連絡で被害が広がるのを防げる場合があります。

後から状況を説明するためにも、やり取りの記録を残しておきましょう。

• チャットやメールのスクリーンショット・送受信履歴
• 送金トランザクションID・アドレス・日時
• 利用したサイトやアプリのURL・画面キャプチャ

時間が経つほどログが消えたり、サービス側が閉鎖されたりする可能性もあるため、気づいた段階でまとめて保存しておくのが無難です。

自分だけで抱え込まず、早めに公的機関や専門窓口へ相談しましょう。

• 警察の相談窓口（サイバー犯罪相談窓口など）
• 消費生活センター・消費者ホットライン
• 金融トラブルに詳しい専門家への相談

「こんなことで相談していいのかな」と迷う必要はありません。
不安な段階で相談しておくことで、被害の拡大や二次被害を防げる場合もあります。