XEM(ゼム)とは?

ゼムとは?
XEM(ゼム)は、NEM(New Economy Movement)というブロックチェーンプラットフォームのネイティブトークンです。2015年にローンチされ、セキュリティ、スケーラビリティ、柔軟性に優れた次世代ブロックチェーンとして注目を集めました。NEMは、「新しい経済の動き」を意味し、個人・企業・政府がブロックチェーン技術を活用できるようにすることを目指しています。
他の仮想通貨とは異なり、NEMは独自に開発されたコードベースを採用し、プルーフ・オブ・インポータンス(PoI)と呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを導入しています。これにより、単なる資産の保有量だけでなく、ネットワークへの貢献度も評価されます。
名前 | NEM(ネム) |
---|---|
単位 | XEM |
最高発行枚数 | 8,999,999,999XEM(固定供給) |
使用開始日 | 2015/3/31 |
作成者 | NEM Foundation(ネム財団) |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Importance(PoI) |
主な用途 | 資産管理、決済、メッセージング、スマートアセット |
スマートコントラクト対応 | 独自のスマートアセット機能により対応 |
チェーンの名称 | NEM NIS1 |
公式サイト | https://nem.io |
ゼムの特徴
NEMの特徴的な技術の1つが「PoI(Proof of Importance)」です。これは、ノードがどれだけ多くのXEMを保有しているかに加え、どれだけ頻繁に取引を行っているか、ネットワークへの貢献度を数値化して報酬を分配する仕組みです。これにより、大口保有者だけでなくアクティブなユーザーにもインセンティブが与えられます。
また、NEMはマルチシグウォレット、モザイク(資産トークンの作成機能)、ネームスペース(ドメイン機能)など、ビジネス向けに便利な機能が標準で備わっています。これらの機能はNEMブロックチェーン上でAPIを通じて簡単に操作でき、スマートコントラクトに似た柔軟性を提供します。
他通貨との比較
この通貨の特徴をより深く理解するために、異なる通貨である ゼムXEM)、ステラルーメン(XLM)、シンボル(XYM) と比較してみましょう。それぞれの将来性や価格変動の傾向、初心者への適性を5段階で評価しています。興味のある通貨があれば、各リンクから詳しい辞書ページもあわせてご覧ください。
※この比較表は、2025年時点での情報や市場状況をもとに、初心者の方にもわかりやすく評価したものです。実際の投資判断は、ご自身の目的やリスク許容度に応じて行ってください。
ゼムのメリット
- 高速で効率的な取引
- エネルギー効率に優れたアルゴリズム
- ビジネス向け機能の充実
- 柔軟なAPIインターフェース
高速で効率的な取引
NEMは軽量な設計により、比較的高速なトランザクション処理が可能で、低い手数料も魅力です。
エネルギー効率に優れたアルゴリズム
PoIはビットコインのような大量の電力を消費するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)とは異なり、環境に優しい運用が可能です。
ビジネス向け機能の充実
NEMは法人利用を前提とした設計がされており、マルチシグ対応やネームスペース管理、独自トークン発行など、幅広いユースケースに対応しています。
柔軟なAPIインターフェース
プログラミングの知識がなくてもブロックチェーンアプリケーションの開発や操作がしやすいように、RESTful APIを採用しており、導入障壁が低いのも利点です。
ゼムの注意点・リスク
- 過去のセキュリティ事件の影響
- プラットフォームの競争
- 価格のボラティリティ
- 詐欺プロジェクトやフィッシングの危険
過去のセキュリティ事件の影響
過去にCoincheckのハッキング事件で大量のXEMが流出したことがあり、ブランドイメージに一定の影響を及ぼしました。ただしNEM自体の脆弱性ではなく、取引所側の問題でした。
プラットフォームの競争
EthereumやPolkadotなど、多くの競合が存在する中で、NEMが差別化し続けることができるかは課題です。
価格のボラティリティ
XEMも他の仮想通貨と同様に、価格の変動が激しい資産です。投資する際には市場の動向を注視し、慎重な判断が求められます。
詐欺プロジェクトやフィッシングの危険
信頼できるウォレットや取引所を使用しないと、悪意あるサイトに資産を奪われるリスクもあります。公式情報を常に確認する習慣が大切です。
現在の状況と今後の展望
2021年には、NEMの次世代プラットフォーム「Symbol(XYM)」がローンチされました。これにより、NEMエコシステムはさらに拡張され、XEMとXYMの2つの通貨が並行して存在する体制になっています。
2025年現在では、Symbolを活用した法人向けプロジェクトが複数進行中であり、特に日本市場での利用が活発化しています。また、NFTやトークンエコノミーへの応用も検討されており、NEMの技術が新しい領域でも評価されています。
将来的には、PoIの仕組みをさらに進化させる研究や、クロスチェーン互換性の拡大により、ブロックチェーンの実用性を高める取り組みが期待されています。
購入できる取引所
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