DAI(ダイ)とは?

ダイとは?

DAI(ダイ)とは、仮想通貨のボラティリティ(価格変動)を抑えるために設計されたステーブルコインです。米ドルに連動した価格を維持するよう設計されており、1DAI ≒ 1USDになるように保たれています。発行・管理は、Ethereum(イーサリアム)上で動作する分散型プロトコル「MakerDAO(メイカーダオ)」によって行われています。
DAIは分散型ステーブルコインであることが大きな特徴です。つまり、中央の管理者を持たず、スマートコントラクトによって自律的に発行や担保管理が行われており、透明性と安全性の高いシステムとなっています。
DAIの運営は、中央集権的な企業ではなく、DAO(自律分散型組織)であるMakerDAOによって行われています。これにより、単一の管理者に依存せず、世界中のコミュニティメンバーによるガバナンス投票を通じてシステムのルールやアップデートが決定されます。
また、DAIの発行は担保資産(例:ETHやUSDCなど)をスマートコントラクトに預けることで行われる仕組みです。これにより、DAIの価値が過剰担保によって保証され、不測の事態に備えた安定性が確保されています。
透明性も高く、担保状況やガバナンス投票の履歴はすべてブロックチェーン上で公開されており、誰でも確認できます。このように、分散型運営・過剰担保・透明性の3点がDAIの信頼性を支えています。
以下に、ダイ(DAI)の基本情報を一覧表でまとめました。
| 名前 | DAI(ダイ) |
|---|---|
| 単位 | DAI |
| 最高発行枚数 | 理論上無制限(需要に応じて発行) |
| 使用開始日 | 2017年12月 |
| 作成者 | MakerDAO(メーカーダオ) |
| コンセンサスアルゴリズム | Ethereum上のERC-20(PoS基盤) |
| 主な用途 | 価格安定型ステーブルコインとして決済・資産保全 |
| スマートコントラクト対応 | 対応(Ethereum基盤) |
| チェーンの名称 | Ethereum Mainnet |
| 公式サイト | https://makerdao.com |
ダイの特徴

DAIはEthereumブロックチェーン上のERC-20トークンとして発行されます。その価格安定の仕組みは、「CDP(担保付き債務ポジション)」と呼ばれるスマートコントラクトに基づいています。
ユーザーはまず、ETHや他の仮想通貨を担保としてロックし、その担保に対してDAIを新たに発行します。この時、担保の価値は常にDAIよりも高くなるように設計されています(例:150%の担保率)。
担保の価値が下がると、担保が清算されることでDAIの価値が維持されます。また、DAIの金利や供給量は、ガバナンストークンであるMaker(MKR)の保有者によって調整されます。
他通貨との比較

この通貨の特徴をより深く理解するために、異なる通貨である ダイ(DAI)、メイカー(MKR)、アバランチ(AVAX) と比較してみましょう。それぞれの将来性や価格変動の傾向、初心者への適性を5段階で評価しています。興味のある通貨があれば、各リンクから詳しい辞書ページもあわせてご覧ください。
※この比較表は、2025年時点での情報や市場状況をもとに、初心者の方にもわかりやすく評価したものです。実際の投資判断は、ご自身の目的やリスク許容度に応じて行ってください。
ダイの利用シーン

DAIは米ドルに価値が連動するステーブルコインとして、個人・企業問わず幅広いシーンで利用されています。特にボラティリティの高い仮想通貨市場において、安定した価値を持つDAIは決済・投資・資産保全などに活用されています。
個人での利用シーン
個人ユーザーは、日常的な取引や資産の一時保全にDAIを利用するケースが増えています。特に他の暗号資産と比べて価格が安定しているため、使いやすさが評価されています。
日常的な決済手段
DAIは価格が安定しているため、仮想通貨対応のショップやオンラインサービスで支払い手段として利用可能です。高いボラティリティのある通貨よりも安心して決済に利用できます。
資産の安全な保管
ビットコインやイーサリアムなど価格変動の大きい通貨を一時的にDAIへ交換することで、相場下落から資産を守る「避難通貨」として利用されることがあります。
企業やプロジェクトでの利用シーン
企業やブロックチェーンプロジェクトにとっても、価格の安定したDAIは決済や会計処理の効率化に役立ちます。また、グローバルな取引における送金手段としても注目されています。
越境送金・国際取引
国際的なBtoB取引や送金の場面で、為替リスクを軽減しながら低コストで送金可能です。従来の銀行送金よりも迅速かつ透明性のある手段として利用されています。
DeFiプロジェクトでの基軸通貨
DeFi(分散型金融)プロジェクトにおいて、担保や利回り運用のベースとなる通貨として広く採用されています。価格安定性が高いため、融資や利息運用の基盤として信頼されています。
ダイの管理方法と対応ウォレット

DAIはEthereum上で発行されるERC-20トークンのため、一般的なERC-20対応ウォレットで管理できます。利用者は目的に応じて、モバイルウォレット・ブラウザ拡張型ウォレット・ハードウェアウォレットなどから選択可能です。特に、資産の安全性や利便性を重視する場合は、自分に合ったウォレットを選ぶことが重要です。
DAIに対応した主なウォレット
以下は、DAIに対応している代表的なウォレットと、それぞれの特徴です。
| ウォレット名 | 種類 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| MetaMask | ブラウザ拡張・モバイルアプリ | 最も利用者が多いEthereum対応ウォレット。DeFiとの接続が容易で、DAIの管理・送金・スワップが可能。 |
| Trust Wallet | モバイルアプリ | スマホで簡単に利用できるマルチチェーン対応ウォレット。ステーキングやDeFiアクセス機能を備える。 |
| Ledger Nano | ハードウェアウォレット | オフラインで秘密鍵を管理する高セキュリティウォレット。大量のDAIを長期保管するのに適している。 |
利用目的に応じたウォレットの利点
少額取引や日常利用ではモバイルウォレットが便利です。例えば、Trust Walletはアプリひとつで送金や資産確認が可能です。一方、DeFi利用やNFT取引を行う場合はMetaMaskのようにDAppsとの連携に優れたウォレットが適しています。長期的に資産を安全に保管する場合は、秘密鍵をオフラインで管理できるLedgerなどのハードウェアウォレットが最適です。
ウォレット利用時の注意点
ウォレットを利用する際は、秘密鍵やシードフレーズを絶対に第三者と共有しないことが重要です。また、公式サイトや正規アプリ以外からダウンロードするとフィッシング被害に遭うリスクがあります。特にブラウザ拡張型ウォレットは偽サイトに誘導されるケースも多いため、アクセス先のURL確認を徹底しましょう。さらに、大きな資産を保管する際はオンラインウォレットだけでなく、ハードウェアウォレットを併用することを推奨します。
ダイのメリット

DAIは「価格が安定している暗号資産」というだけでなく、仕組みや使われ方も含めて他のステーブルコインとは少し違った特徴を持っています。
ここでは、DAIならではのメリットに絞って整理します。
- 米ドルに連動した比較的高い価格安定性
- 分散型プロトコルによるオンチェーン担保管理
- DeFiエコシステムでの採用実績が豊富
- 国境をまたぐ送金・決済に使いやすい
- 暗号資産ポートフォリオの「避難先」として機能しやすい
米ドルに連動した比較的高い価格安定性
DAIは1DAI≒1USDになるように設計されたステーブルコインです。
完全に固定されているわけではありませんが、通常時は1ドル前後で推移しており、
「ボラティリティの高い通貨から一旦逃がす置き場所」として機能しやすいのが強みです。
分散型プロトコルによるオンチェーン担保管理
DAIは、スマートコントラクトに預けられた担保資産をもとに発行される「過剰担保型ステーブルコイン」です。
担保残高や清算状況はすべてブロックチェーン上に公開されており、裏付けがオンチェーンで確認できるという点は、
銀行口座や社債を裏付けにした中央集権型ステーブルコインとは性質が異なります。
DeFiエコシステムでの採用実績が豊富
早い時期からDeFiで使われてきたこともあり、DAIは多くのレンディングプロトコルや分散型取引所で標準的な通貨として扱われています。
そのため、利回り運用・担保・貸し借りなど、さまざまなサービスをまたいで使い回しやすいのが実務上のメリットです。
国境をまたぐ送金・決済に使いやすい
DAIはブロックチェーン上で24時間365日送金できるため、国境を越えた支払いにも向いています。
レートがドルに連動しているおかげで、価格が大きく動く通貨よりも見積もりが立てやすく、フリーランス報酬や海外との少額決済などにも使いやすい性質があります。
暗号資産ポートフォリオの「避難先」として機能しやすい
相場が荒れているときに、ビットコインやイーサリアムなどから一時的にDAIへ交換しておくことで、
価格変動リスクを抑えながら「市場の外に出ずに待機」できるのもメリットです。
法定通貨に戻さずにポジションを整理したいときの中継地点としてもよく使われます。
ダイの注意点・リスク

安定性や分散型の仕組みが評価される一方で、DAIにも独自のリスクがあります。
「ステーブルコインだから安心」と決めつけず、どんな前提で成り立っているのかを理解しておくことが大切です。
- 極端な相場変動時にはペッグ(1ドル前後)が外れる可能性がある
- 担保構成の一部がドル建て資産や現実資産に依存している
- 自分で発行する場合は清算リスクと運用の手間がある
- Ethereumネットワークの混雑・手数料の影響を受ける
- ステーブルコイン規制の対象となる可能性がある
極端な相場変動時にはペッグが外れる可能性
通常は1DAI≒1USDを維持するよう設計されていますが、市場がパニック状態になったときなどに一時的に1ドルから大きく外れることがあります。
完全に価格が固定されているわけではないため、「必ず1ドル」と思い込みすぎないことが重要です。
担保構成の一部がドル建て資産や現実資産に依存
もともとは暗号資産のみを担保にした設計でしたが、現在はドル連動の資産や現実世界の資産を担保に含める流れもあります。
その結果、完全に暗号資産だけで完結しているわけではなく、外部の金融システムや規制の影響を受けやすくなるという側面も出てきています。
自分で発行する場合は清算リスクと運用の手間
DAIを「借りる」形で発行する場合、担保にしている資産の価格が大きく下がるとポジションが清算され、担保の一部を失う可能性があります。
金利や担保率の管理も必要になるため、単にDAIを保有する場合に比べて運用難易度が高い点は注意が必要です。
Ethereumネットワークの混雑・手数料の影響
DAIはEthereumを基盤としているため、ネットワークが混雑していると送金手数料(ガス代)が高騰したり、取引が通るまで時間がかかったりすることがあります。
小額決済や頻繁な送金には、手数料負担がネックになるケースもあります。
ステーブルコイン規制の対象となる可能性
各国でステーブルコインに関するルール作りが進んでおり、今後の規制内容によっては、DAIの運用方法や担保構成の見直しを迫られる可能性があります。
規制の方向性次第では、一部の地域で利用しにくくなったり、仕組みが大きく変わるリスクがある点も頭に入れておきましょう。
現在の状況と今後の展望

2025年現在、DAIはステーブルコイン市場で依然として高いシェアを維持しており、DeFi分野では主要な決済通貨として広く利用されています。特にUSDCやUSDTのような中央集権型ステーブルコインに対し、分散型の利点を活かした運用が評価されています。
また、MakerDAOはDAIの担保資産として、従来の仮想通貨に加えて、リアルワールドアセット(RWA:現実資産)の導入を進めており、さらなる価格安定性の確保が期待されています。
今後もEthereumの進化やDeFiエコシステムの拡大とともに、DAIの用途は拡大していくと見込まれます。一方で、規制強化や新たな競合の登場にも注視が必要です。
購入できる取引所

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