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DAI(ダイ)とは?

DAIとは?

DAI(ダイ)とは、仮想通貨のボラティリティ(価格変動)を抑えるために設計されたステーブルコインです。米ドルに連動した価格を維持するよう設計されており、1DAI ≒ 1USDになるように保たれています。発行・管理は、Ethereum(イーサリアム)上で動作する分散型プロトコル「MakerDAO(メイカーダオ)」によって行われています。

DAIは分散型ステーブルコインであることが大きな特徴です。つまり、中央の管理者を持たず、スマートコントラクトによって自律的に発行や担保管理が行われており、透明性と安全性の高いシステムとなっています。

名前DAI(ダイ)
単位DAI
最高発行枚数理論上無制限(需要に応じて発行)
使用開始日2017年12月
作成者MakerDAO(メーカーダオ)
コンセンサスアルゴリズムEthereum上のERC-20(PoS基盤)
主な用途価格安定型ステーブルコインとして決済・資産保全
スマートコントラクト対応対応(Ethereum基盤)
チェーンの名称Ethereum Mainnet
公式サイトhttps://makerdao.com

DAIの仕組み・技術の解説

DAIはEthereumブロックチェーン上のERC-20トークンとして発行されます。その価格安定の仕組みは、「CDP(担保付き債務ポジション)」と呼ばれるスマートコントラクトに基づいています。

ユーザーはまず、ETHや他の仮想通貨を担保としてロックし、その担保に対してDAIを新たに発行します。この時、担保の価値は常にDAIよりも高くなるように設計されています(例:150%の担保率)。

担保の価値が下がると、担保が清算されることでDAIの価値が維持されます。また、DAIの金利や供給量は、ガバナンストークンであるMaker(MKR)の保有者によって調整されます。

DAIの利点・メリット

  • 価格の安定性
  • 分散型で中央管理が不要
  • DeFi(分散型金融)との親和性
  • 透明性と信頼性
  • 送金・決済用途に最適

価格の安定性

DAIは米ドルと連動しているため、価格が安定している点が大きな魅力です。ビットコインやイーサリアムのような価格変動の激しい仮想通貨とは異なり、日常的な支払いや送金に安心して使えます。

分散型で中央管理が不要

DAIはスマートコントラクトによって管理されており、中央管理者が存在しません。そのため、検閲耐性が高く、誰でも平等に利用可能です。政府や企業による管理から独立して運用されています。

DeFiとの親和性

DAIは多くのDeFiプロジェクト(レンディング、DEX、利回り運用など)で利用されており、DeFiエコシステムの中核を担うステーブルコインの一つです。例えばAaveやCompoundといったプロトコルで預け入れや借り入れに使用できます。

透明性と信頼性

DAIの仕組みはすべてオープンソースで公開されており、誰でもスマートコントラクトのコードや担保状況を確認できます。これにより、透明性と信頼性の高い通貨としての地位を築いています。

送金・決済用途に最適

価格の安定したDAIは、国際送金やオンライン決済など、実用的な用途にも適しています。高速かつ低コストな送金が可能で、法定通貨に代わる手段として注目されています。

DAIの注意点・リスク

  • 担保資産の価格変動リスク
  • スマートコントラクトのバグ
  • 過剰担保の必要性
  • 規制による影響

担保資産の価格変動リスク

DAIは担保資産の価値に依存しているため、ETHなどの価格が急落すると清算される可能性があります。これはユーザーが担保を失うリスクを意味します。

スマートコントラクトのバグ

DAIはスマートコントラクトに依存しているため、コードの脆弱性が悪用されるリスクもゼロではありません。過去にはDeFiプロジェクトでのバグにより資産が流出する事件も発生しています。

過剰担保の必要性

DAIを発行するには、発行額以上の担保を預ける必要があります(例:150%)。これにより、資金効率がやや低くなるという欠点があります。

規制による影響

仮想通貨に対する規制が今後強化される可能性があり、ステーブルコインもその対象になることがあります。規制の内容によっては、DAIの運用や流通に影響を及ぼすリスクがあります。

現在の状況と今後の展望(2025年時点)

2025年現在、DAIはステーブルコイン市場で依然として高いシェアを維持しており、DeFi分野では主要な決済通貨として広く利用されています。特にUSDCやUSDTのような中央集権型ステーブルコインに対し、分散型の利点を活かした運用が評価されています。

また、MakerDAOはDAIの担保資産として、従来の仮想通貨に加えて、リアルワールドアセット(RWA:現実資産)の導入を進めており、さらなる価格安定性の確保が期待されています。

今後もEthereumの進化やDeFiエコシステムの拡大とともに、DAIの用途は拡大していくと見込まれます。一方で、規制強化や新たな競合の登場にも注視が必要です。

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