
Lendeeは、保有する暗号資産を貸し付け、貸出数量や期間に応じた貸借料を受け取れる暗号資産レンディングサービスです。2026年8月時点では、BTC・ETH・XRP・USDT・USDCの5通貨に対応し、同じレンディングを継続するほど通常年率が段階的に上がります。
最低レンディング期間はなく、解約手数料も0円ですが、解約した暗号資産が外部ウォレットへすぐに戻るわけではありません。返還請求後の送付には原則10営業日以内かかり、通貨ごとの返還手数料も発生します。
また、貸し付けた暗号資産の所有権はLendeeへ移り、利用者ごとに分別管理される仕組みではありません。法的な元本保証もないため、利率だけでなく、貸借料の仕組み、返還条件、価格変動や事業者の信用リスクまで確認してから利用を判断することが重要です。
本記事では、Lendeeの通貨・期間別の利率、単利での貸借料の付与方法、対応通貨と始め方、返還までの流れや手数料、利用前に確認したいリスクを解説します。
Lendeeは5通貨に対応した暗号資産レンディングサービス
Lendeeは、保有する暗号資産を貸し付け、貸出数量や期間に応じた貸借料を受け取れるサービスです。2026年8月時点では、BTC・ETH・XRP・USDT・USDCの5通貨に対応しています。
通常の最大年率はBTC・ETHが10%、XRPが9%、USDT・USDCが12%です。最低レンディング期間はなく、解約手数料も0円ですが、外部ウォレットへの返還には原則10営業日以内の期間がかかり、通貨ごとの返還手数料も発生します。
Lendeeのサービス概要
Lendeeは、利用者がLendee株式会社へ暗号資産を貸し付け、その対価として貸借料を受け取る暗号資産レンディング(暗号資産を貸して報酬を得る仕組み)サービスです。運営会社とサービスの基本情報は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | Lendee株式会社 |
| 代表取締役社長 | 兼元 謙任 |
| 設立年月 | 2025年11月 |
| 所在地 | 東京都港区北青山3-6-7 青山パラシオタワー11階 |
| 正式ローンチ | 2026年6月2日 |
| 事業内容 | 暗号資産レンディングサービス「Lendee」の運営、コンサルティング事業、開発事業、フィンテックサービス事業 |
Lendeeは暗号資産交換業者(暗号資産の売買や交換を扱う事業者)ではありません。販売所や取引所のように、日本円を入金して暗号資産を購入したり、Lendee内で暗号資産を売買したりするサービスではない点に注意が必要です。
利用する場合は、取引所やウォレットで保有している対象通貨をLendeeへ送付し、着金後にレンディングを申請します。
利率・対応通貨・返還条件の基本情報
Lendeeを利用する際は、最大年率だけでなく、最低レンディング期間や解約手数料、貸借料の付与時刻、返還までの日数も確認しておく必要があります。2026年8月時点の共通条件は以下のとおりです。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 対応通貨数 | 5種類 |
| 通常の最大年率 | 9~12% |
| 最低レンディング期間 | なし |
| 解約手数料 | 0円 |
| 貸借料の付与時刻 | 毎日0時(JST) |
| Lendee側のデポジット手数料 | 0円 |
| 返還所要日数 | 返還請求の受付から原則10営業日以内 |
| 返還手数料 | あり(通貨ごとに異なる) |
Lendee側のデポジット手数料は0円ですが、送付元の取引所やウォレットでは、出金手数料やネットワーク手数料が発生する場合があります。
Lendeeを利用する前に押さえたいポイント
通常の最大年率12%が適用されるのは、USDTまたはUSDCを361日以上継続してレンディングした場合です。貸出開始時の通常年率はUSDT・USDCが5%、BTC・ETHが3%、XRPが2%であり、最初から最大年率が適用されるわけではありません。
Lendeeにはロックアップ(資産を動かせない拘束期間)がなく、レンディングはいつでも解約できます。
また、貸し付けた暗号資産は分別保管(利用者ごとに資産を分ける管理)されず、法的な元本保証もありません。高い年率だけで利用を判断せず、返還まで待てる資産か、価格変動や事業者の信用リスクを許容できるかを確認する必要があります。
運用方法の違いを確認したい方は、ステーキング vs レンディング|長期運用における安全性・利回り・流動性を徹底比較も参考にしてください。
Lendeeの利率と貸借料の仕組み
Lendeeの通常年率は、貸し出す通貨と継続日数によって決まります。期間区分は「30日まで」「31~90日」「91~180日」「181~360日」「361日以降」の5段階です。
貸借料はAPR(複利を含まない年率表示)をもとに単利で算定されます。レンディング申請日の翌日から貸借料が発生し、その翌日の0時からデポジットアカウントへ付与される仕組みです。
貸出期間に応じて利率が段階的に上がる
Lendeeでは、Lendee Growth Yield(継続日数で利率が上がる仕組み)が採用されています。同じレンディングを継続するほど、30日、90日、180日、360日の経過時点で通常年率が段階的に上がります。
たとえば、貸出開始から30日までは最初の通常年率が適用され、31日目から次の利率へ上がります。その後も91日目、181日目、361日目に適用利率が切り替わります。
ただし、暗号資産を後から追加で貸し出しても、既存のレンディング数量へ合算されるわけではありません。追加分は新しいレンディングとして扱われ、貸出日数も最初から数えられます。
既存分が361日以上の利率に到達していても、新たに貸し出した分へ同じ利率がすぐ適用されるわけではない点に注意が必要です。
たとえば、先に貸し出した分が361日目を迎えていても、今日追加した分は1日目からのスタートです。まとめて同じ年率になるわけではなく、貸し出したタイミングごとに継続日数が数えられます。
対応通貨ごとの貸借料率
2026年8月時点の通常年率は、BTC・ETH、XRP、USDT・USDCの3区分に分かれています。貸出期間ごとの通常年率は以下のとおりです。
| 貸出期間 | BTC・ETH | XRP | USDT・USDC |
|---|---|---|---|
| 30日まで | 3% | 2% | 5% |
| 31~90日 | 5% | 4% | 7% |
| 91~180日 | 6% | 5% | 8% |
| 181~360日 | 8% | 7% | 10% |
| 361日以降 | 10% | 9% | 12% |
通常の最大年率が適用されるのは、同じレンディングを361日以上継続した場合です。貸出開始直後から、BTC・ETHへ10%、XRPへ9%、USDT・USDCへ12%が適用されるわけではありません。
また、2026年8月31日までにレンディング申請を完了した場合は、通常年率へ1%が上乗せされます。たとえば、30日までの通常年率が5%のUSDT・USDCは、キャンペーン適用中は6%です。
キャンペーン期間中に申請したレンディングは、期間終了後も1%の上乗せが継続すると案内されています。ただし、サービス改定や利用規約の変更などにより、上乗せが終了する可能性があります。
貸借料は単利で日割り計算される
Lendeeの貸借料は、表示されているAPRをもとに単利(元本だけを基準にする計算)で日割り計算されます。付与された貸借料が自動的に元本へ組み込まれ、翌日以降の計算対象になる仕組みではありません。
たとえば、3月1日にレンディングを申請した場合、3月2日からレンディングが開始され、同日分の貸借料が発生します。初回の貸借料がデポジットアカウントへ付与されるのは、3月3日0時です。
申請した当日分の貸借料は発生しないため、申請日と貸借料の発生日、実際の付与日を分けて考える必要があります。
なお、公開されている公式情報で日割り計算に使用する分母が明示されていない場合は、「年率を365日で割る」といった計算方法を前提にせず、実際に付与された数量を確認しましょう。
付与された貸借料を再レンディングする方法
毎日付与される貸借料は、デポジットアカウント(残高や取引状況の管理機能)へ反映されます。ただし、付与された数量が自動的に貸出中の元本へ追加されるわけではありません。
貸借料もレンディングへ回したい場合は、デポジットアカウントの残高が対象通貨の最低レンディング数量以上になった後、利用者自身で新しいレンディングを申請します。
新たに申請した分は、既存のレンディングとは別に管理されます。そのため、既存分が長期継続によって高い利率へ到達していても、再レンディングした貸借料には貸出開始時の通常年率から適用されます。
最低レンディング数量は変更される可能性があるため、再レンディングを行う前に、ログイン後のダッシュボードで最新の数量を確認してください。
Lendeeの対応通貨とレンディングを始める流れ
Lendeeでは、BTC・ETH・XRP・USDT・USDCの5通貨をレンディングできます。利用を始めるには、口座開設と本人確認を完了したうえで、取引所やウォレットから対象通貨を送付し、レンディングを申請します。
暗号資産を送付するときは、通貨名だけでなく対応ネットワーク(送金に使用するブロックチェーン)も確認する必要があります。特にUSDT・USDCは複数のネットワークで発行されているため、Lendee側の指定と一致しているかを確認してから送付しましょう。
Lendeeの対応通貨と通貨ごとの利用条件
2026年8月時点の対応通貨、対応ネットワーク、最低レンディング数量、返還手数料は以下のとおりです。
| 通貨 | 対応ネットワーク | 最低レンディング数量 | 返還手数料 |
|---|---|---|---|
| BTC | Bitcoin | ログイン後の画面で確認 | 0.00005 BTC |
| ETH | Ethereum | ログイン後の画面で確認 | 0.0005 ETH |
| XRP | XRP Ledger | ログイン後の画面で確認 | 0.0001 XRP |
| USDT | Ethereum(ERC-20) | ログイン後の画面で確認 | 4 USDT |
| USDC | Ethereum(ERC-20) | ログイン後の画面で確認 | 4 USDC |
最低レンディング数量は通貨ごとに異なり、変更される可能性もあります。申請前にログイン後の画面で最新の数量を確認してください。
返還手数料は、デポジットアカウントから外部の取引所やウォレットへ暗号資産を送付するときに差し引かれます。
USDT・USDCは対応ネットワークを確認する
LendeeでUSDT・USDCを送付する際は、どちらもEthereumのERC-20(Ethereum上のトークン規格)を選択します。同じUSDTやUSDCでも、別のネットワークから送付すると正常に反映されない可能性があります。
送付前に、Lendeeのデポジット画面と送付元の取引所・ウォレットの両方で「Ethereum」または「ERC-20」と表示されているかを確認してください。通貨名とアドレスが合っていても、ネットワークが異なれば送付先へ反映されない場合があります。
初めて使用するアドレスへ送付するときは、最初から全数量を送らず、少額をテスト送金する方法が安全です。Lendee側の残高へ正常に反映されたことを確認してから、残りの数量を送付しましょう。
送付ボタンを押す前に、通貨名・ネットワーク・送付先アドレスの3点をもう一度確認しておきましょう。初回は少額だけ送り、Lendeeへ反映されたことを確認してから残りを送ると安心です。
USDT・USDCの特徴を確認したい方は、ステーブルコインとは?価格が安定しやすい暗号資産を初心者向けに解説も参考にしてください。
口座開設から本人確認までの流れ
Lendeeで暗号資産を貸し出すには、アカウント登録と本人確認を完了する必要があります。手続きは以下の流れで進みます。
-
メールアドレスを入力する
Lendeeの登録画面で、利用するメールアドレスを入力します。 -
認証コードを入力する
登録したメールアドレスへ届いた認証コードを入力し、メールアドレスを確認します。 -
個人情報を登録する
氏名、住所、生年月日など、本人確認に必要な情報を入力します。 -
LIQUID eKYCで本人確認を行う(オンラインで完結する本人確認)
本人確認書類と顔写真をスマートフォンなどで撮影し、本人確認手続きを完了します。 -
Lendeeの審査完了を待つ
本人確認手続きの完了後、3営業日以内を目安に審査が行われます。
日本居住者が本人確認に利用できる書類は、運転免許証、マイナンバーカード、在留カード、パスポート、特別永住者証明書、運転経歴証明書の6種類です。
書類に記載された氏名や住所と、登録した個人情報が異なる場合は、確認に時間がかかる可能性があります。入力内容と本人確認書類の記載を確認してから提出しましょう。
暗号資産を送付してレンディングを申請する流れ
口座開設と本人確認が完了したら、対象通貨をLendeeへ送付し、レンディングを申請します。
-
Lendeeへログインする
登録したメールアドレスなどを使用して、Lendeeのダッシュボードへログインします。 -
デポジットアドレスを確認する(暗号資産の送付先アドレス)
送付する通貨を選択し、表示されたアドレスと対応ネットワークを確認します。 -
取引所やウォレットから送付する
送付元にLendeeのデポジットアドレスを入力し、通貨とネットワークを確認して暗号資産を送付します。 -
レンディングする通貨を選択する
デポジットが完了して残高へ反映されたら、レンディングを行う通貨を選択します。 -
数量を指定して申請する
貸し出す数量を入力し、申請内容を確認してレンディングを開始します。
Lendee側のデポジット手数料は0円ですが、送付元の取引所やウォレットでは、出金手数料やブロックチェーンのネットワーク手数料(送金処理に必要な手数料)が発生する場合があります。
レンディングは申請した当日ではなく、申請日の翌日から開始されます。貸借料の初回付与は、申請日の翌々日0時です。
Lendeeの返還条件と手数料
Lendeeから暗号資産を外部の取引所やウォレットへ戻す際は、手続きの順序と送付までの所要日数を確認する必要があります。
レンディングの解約手数料は0円ですが、外部ウォレットへの送付には通貨ごとの返還手数料がかかります。
最低貸出期間とロックアップはない
Lendee Growth Yieldには最低レンディング期間がなく、利用者はレンディング中の暗号資産をいつでも全部または一部解約できます。一定期間が経過するまで解約できないロックアップもありません。
解約手数料は0円で、解約した数量はデポジットアカウントへ即時に反映されます。そのため、貸出期間の途中で一部だけレンディングを終了し、残りを継続することも可能です。
ただし、解約した当日の貸借料は発生しません。当日分の貸借料を受け取りたい場合は、解約するタイミングにも注意が必要です。
レンディングの解約と暗号資産の返還は異なる
レンディングを解約すると、貸出中だった暗号資産はLendeeのデポジットアカウントへ戻ります。ただし、この時点では自分の取引所や外部ウォレットへ送付されていません。
外部へ暗号資産を戻すには、デポジットアカウントへ反映された残高から、別途返還請求を行う必要があります。
つまり、解約完了は外部ウォレットへの着金完了を意味しません。すぐに売却や送付を行う予定がある場合は、解約後の返還手続きと所要日数まで考慮しておく必要があります。
返還申請から受け取りまで原則10営業日かかる
Lendeeは返還請求を受け付けた日から、原則10営業日以内に指定されたウォレットへ暗号資産を送付します。返還請求を行っても、即時に外部ウォレットへ着金するわけではありません。
また、ブロックチェーンネットワークの状況や、Lendeeが運用している資産の流動性を確保する状況などによっては、送付までに10営業日を超える期間を要する可能性があります。
返還請求を一度キャンセルしてから再申請した場合は、再申請した日から改めて10営業日が数えられます。返還時期を遅らせないためにも、送付先アドレスや返還数量を確認してから手続きを確定しましょう。
数日後に売却する予定がある通貨は、直前までレンディングしない方がよいでしょう。外部の取引所へ戻したい日が決まっている場合は、10営業日以上の余裕を持って返還を申請してください。
通貨ごとの返還手数料
外部ウォレットへ暗号資産を返還するときは、通貨ごとに設定された返還手数料がデポジットアカウントの残高から差し引かれます。
最低返還数量の規定はありません。ただし、デポジットアカウントの残高が返還手数料以上でなければ、返還手続きを行えません。
返還手数料は固定ではなく、変更される可能性があります。利用者に不利益を及ぼさない変更を除き、原則として適用開始日の7日前までに通知されるため、返還を申請する前に最新の条件を確認してください。
Lendeeを利用する前に確認したいリスク
Lendeeには法的な元本保証がなく、銀行預金のように預けた資産の返還が保証されているサービスではありません。
暗号資産そのものの価格変動に加えて、Lendeeや運用先の経営状況、資産の流動性、ハッキング、ブロックチェーンネットワークの障害などによって、貸し付けた暗号資産が予定どおり返還されない可能性があります。
通常年率の高さだけで判断せず、暗号資産の所有権や管理方法、返還までに想定されるリスクを理解したうえで、利用する数量を決めることが重要です。
預けた暗号資産の所有権はLendeeへ移る
利用者がLendeeの指定ウォレットへ暗号資産を送付した時点で、Lendeeとの消費貸借契約(同種・同量を返す貸借契約)が成立します。
送付した暗号資産がデポジットアカウントへ反映されると、その暗号資産はLendeeに帰属します。利用者が貸し付けた暗号資産の所有権を持ち続ける仕組みではありません。
利用者に残るのは、契約に基づいて同種・同量の暗号資産の返還を請求する権利です。送付した暗号資産そのものを保管してもらい、同一の資産を返してもらう契約ではありません。
そのため、Lendeeの返還能力が低下した場合は、契約上の請求権があっても暗号資産が全部または一部返還されない可能性があります。
自分の暗号資産をそのまま金庫へ預けるイメージではありません。Lendeeへ暗号資産を貸し、あとから同じ種類・同じ数量を返してもらう契約です。そのため、返還できるかどうかはLendeeの返還能力にも左右されます。
分別管理や保管を目的としたサービスではない
Lendeeのデポジットアカウントは、利用者ごとに暗号資産を分けて保管する口座ではありません。貸し付けた数量や取引状況を記録し、画面上に表示するための内部的な残高管理機能です。
Lendeeは、利用者から受領した暗号資産を自己の裁量で運用できます。利用者が運用方法や運用先を指定したり、特定のウォレットでの保管を求めたりすることはできません。
取引所の分別管理や、自分で秘密鍵を管理するウォレットでの保管とは仕組みが異なります。資産を送付した後は、Lendeeの管理体制と返還能力に依存する点を理解しておく必要があります。
事業者や運用先の状況によって返還されない可能性がある
Lendeeには元本保証がありません。Lendee自体の経営状況だけでなく、暗号資産の運用先やブロックチェーンを取り巻く環境によっても、返還が遅れたり、全部または一部が返還されなかったりする可能性があります。
利用規約では、主に以下のようなリスクが挙げられています。
- Lendeeまたは暗号資産の運用先が破綻するリスク
- 返還に必要な暗号資産を確保できない流動性リスク
- ブロックチェーンの分岐やネットワーク障害による影響
- 不正アクセスやハッキングによって暗号資産が流出するリスク
- 51%攻撃(多数の計算力で取引を妨害する攻撃)によって取引が改変されるリスク
- スマートコントラクト(条件に応じて動く自動契約)の不具合による損失
- 法令や規制の変更によってサービスの継続が難しくなるリスク
これらの問題が発生した場合、貸借料の付与停止だけでなく、貸し付けた暗号資産の返還にも影響する可能性があります。
また、2026年8月時点では、Lendeeは財務状況や運用実績に関する定期的なレポートの開示について、検討を進めていると案内しています。利用者が確認できる事業者情報には限りがあるため、返還されない場合でも生活へ影響しない数量に抑えることが重要です。
価格下落や売却機会を逃す可能性がある
貸し付けた暗号資産が同種・同量で返還された場合でも、市場価格が下落すれば、円換算した資産価値は減少します。
たとえば、表示されている貸借料率が年率10%でも、実際の貸出期間に応じて受け取れる貸借料より価格下落による損失が大きければ、円換算ではマイナスになる可能性があります。
外部ウォレットへの返還には受付から原則10営業日以内かかり、状況によってはさらに時間を要する場合もあります。
市場が急落しても、希望するタイミングですぐに取引所へ戻して売却できるとは限りません。近いうちに売却する可能性がある暗号資産は、貸し出す数量から外しておく必要があります。
利率や利用条件は変更される可能性がある
Lendeeの貸借料率、対象通貨、最低レンディング数量、返還手数料などは、将来にわたって固定される条件ではありません。
貸借料率や返還手数料が変更される場合は、利用者に不利益を及ぼさない変更を除き、原則として適用開始日の7日前までに通知されます。利用規約を変更する場合は、原則として効力発生日の2週間前までに周知されます。
申請時の利率がその後も継続するとは限らないため、レンディング開始後も公式のお知らせやダッシュボードで最新条件を確認することが大切です。
Lendeeに関するよくある質問
Lendeeの利率や返還条件、手数料、税金について、2026年8月時点の情報をもとに回答します。
Lendeeでは最初から年率12%が適用されますか?
いいえ。通常年率12%が適用されるのは、USDTまたはUSDCを361日以上継続してレンディングした場合です。
USDT・USDCの通常年率は、30日までが5%、31~90日が7%、91~180日が8%、181~360日が10%、361日以降が12%です。貸出開始直後から12%が適用されるわけではありません。
ロックアップなしなら暗号資産はすぐ返還されますか?
いいえ。外部ウォレットへの送付は、返還請求の受付から原則10営業日以内です。ブロックチェーンネットワークやLendeeの流動性確保の状況によっては、さらに時間がかかる可能性があります。
Lendeeの貸借料は複利で増えますか?
自動的には複利になりません。貸借料はAPR(複利を含まない年率表示)による単利で算定され、毎日0時(JST)にデポジットアカウントへ付与されます。
複利運用するには、デポジットアカウントの数量が対象通貨の最低レンディング数量以上になった後、利用者自身で新しいレンディングを申請する必要があります。
レンディングの解約に手数料はかかりますか?
レンディングの解約手数料は0円です。最低レンディング期間もないため、貸出中の暗号資産はいつでも全部または一部を解約できます。
ただし、解約した当日の貸借料は発生しません。
Lendeeから返還するときに手数料はかかりますか?
はい。2026年8月時点の返還手数料は、BTCが0.00005 BTC、ETHが0.0005 ETH、XRPが0.0001 XRP、USDTが4 USDT、USDCが4 USDCです。
最低返還数量の規定はありませんが、デポジットアカウントの残高が返還手数料以上でなければ返還できません。手数料は変更される可能性があるため、申請前に最新の条件を確認してください。
貸出中に暗号資産の価格が下落した場合はどうなりますか?
貸借料は暗号資産の数量で付与されますが、市場価格が下落すれば、保有資産と貸借料を円換算した価値も下がります。
契約上は同種・同量の暗号資産を返還請求できますが、円換算額まで保証されるわけではありません。また、Lendeeには元本保証がないため、事業者の破綻などによって全部または一部が返還されない可能性もあります。
市場価格が下がる価格変動リスク(相場変動で価値が減る可能性)と、事業者の返還能力に関するリスクは分けて考える必要があります。
Lendeeの貸借料に税金はかかりますか?
Lendeeの公式FAQでは、暗号資産による利益は雑所得として申告が必要と案内されています。ダッシュボードの「利息データダウンロード」から、確定申告に利用できるCSVデータを取得できます。
ただし、所得区分や収入を計上する時期、暗号資産の評価方法は、利用状況によって異なる可能性があります。最新の国税庁資料を確認し、判断が難しい場合は税理士へ相談してください。
暗号資産にかかる税金の基本は、【初心者向け】仮想通貨にかかる税金とは?確定申告の基礎から対策までわかりやすく解説で確認できます。
まとめ|Lendeeは利率だけでなく返還条件とリスクを確認しよう
2026年8月時点で、LendeeはBTC・ETH・XRP・USDT・USDCの5通貨に対応しています。通常の最大年率は通貨と継続日数によって9~12%となり、貸借料はAPRによる単利で算定され、毎日0時(JST)にデポジットアカウントへ付与されます。
最低レンディング期間はなく、解約手数料も0円ですが、外部ウォレットへの返還には受付から原則10営業日以内かかります。返還時には通貨ごとの手数料も発生します。
また、貸し付けた暗号資産の所有権はLendeeへ移り、利用者ごとに分別管理される仕組みではありません。法的な元本保証もないため、価格変動だけでなく、Lendeeや運用先の状況によって返還されないリスクも考慮する必要があります。
高い年率だけで判断せず、返還まで待てる暗号資産か、価格が下落しても保有を続けられるか、事業者の信用リスクを許容できるかを確認することが重要です。近いうちに売却する予定のない数量に抑え、損失が生じても生活に影響しない範囲で利用を検討してください。







