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複数取引所を使用するメリット・デメリット|手数料・板の厚み・リスク分散

複数取引所を使用するメリット・デメリット|手数料・板の厚み・リスク分散

「とりあえず有名どころで1社だけ口座を作ったけれど、本当にこのままでいいのかな……?」と感じている人は少なくありません。
仮想通貨の世界では、複数取引所2社以上の口座併用をうまく使い分けることで、手数料を抑えたり、有利な価格で約定しやすくなったり、万が一のトラブル時のリスクを分散したりできます。

一方で、口座を増やしすぎると、ログイン情報や資金の管理が複雑になり、送金ミスや税金の集計など、思わぬ落とし穴も増えてしまいます。
本記事では、複数取引所を併用するメリット・デメリットを整理しながら、板の厚み並んでいる注文量リスク分散資産の集中回避といったポイントを、初心者にも分かりやすく解説します。
「何社くらい使うのが自分にとってちょうどいいのか」「どんな組み合わせ方が現実的なのか」を考えるヒントにしてみてください。

複数取引所を使うとは?まずは基本イメージを整理

複数取引所を使うとは?まずは基本イメージを整理

「複数の取引所を使ったほうがいい」と聞いても、具体的にどんな状態を指しているのか、イメージしづらい人も多いと思います。
まずは、口座の数だけ増やしている状態と、目的に合わせて複数取引所を“使い分けている”状態の違いを整理しておきましょう。

この章では、単一の取引所だけを使う場合との違いや、複数取引所を組み合わせることで何が変わるのかを、なるべくシンプルな例から確認していきます。

複数取引所を使うとはどういう状態か

ここでいう複数取引所とは、2社以上の仮想通貨取引所に口座を開き、実際に入金や取引を行っている状態を指します。
「とりあえず開いただけで全く使っていない口座」がいくつもある状態とは少し異なります。

例えば、次のようなイメージを持っておくと分かりやすいでしょう。

  • 普段の売買はメイン取引所で行い、特定の銘柄だけ別の取引所で売買している
  • 積立やステーキング用の口座と、短期売買用の口座を分けている
  • 急なシステム障害に備えて、サブの取引所にもある程度の資金を置いている

1社だけ利用する場合との違い

1社だけを使う場合と複数取引所を使う場合では、手数料や取引のしやすさ、リスク分散の度合いが変わってきます。
一方で、口座や資金の管理が複雑になるというデメリットもあるため、違いを客観的に押さえておきましょう。

項目単一取引所のみ複数取引所を併用
手数料その取引所の手数料体系に縛られる取引内容ごとに安い取引所を選べる
板の厚み・価格その取引所の板の状況に依存する板の厚いほう、有利な価格のほうを選べる
リスク分散システム障害や事業者リスクが集中する障害時も別の取引所を使えるなど分散できる
管理の手間ID・パスワードや資金管理はシンプルログイン情報や残高の把握が複雑になる

表のとおり、複数取引所を使うほど「選択肢が増える代わりに管理コストも増える」というトレードオフが生まれます。
このバランスをどう取るかが、複数取引所を使うかどうかを決めるうえでのカギです。

そもそもどの取引所を候補にするか迷っている場合は、 【2025年最新】安心して使える仮想通貨取引所ランキング|初心者向けの選び方も徹底解説 で、安全性や手数料・取扱銘柄数などを全体像から押さえておくと、複数口座の組み合わせもイメージしやすくなります。

複数取引所を使う主なメリット

複数取引所を使う主なメリット

「口座は多いほうが良い」と聞くことはあっても、具体的にどんなメリットがあるのかまではイメージしづらいかもしれません。
ここでは、複数取引所を併用することで得られる代表的なメリットを、「お金の面」「取引のしやすさ」「リスク分散」という観点から整理していきます。

もちろん、すべてのメリットが自分に当てはまるとは限りませんが、「これは自分のスタイルに合いそうだ」と感じるポイントがあれば、口座の使い方を見直すきっかけになるはずです。

手数料を抑えられる

仮想通貨の運用では、取引手数料や入出金手数料、取引所間の送金手数料など、さまざまなコストがかかります。
取引所によってこの手数料体系が大きく異なるため、「どこで何をするか」を分けることでトータルコストを下げやすくなります。

例えば、次のような使い分けが現実的です。

  • 現物取引の手数料が安い取引所で売買する
  • 日本円の入出金が無料、または安い取引所を入出口にする
  • 仮想通貨の送金手数料が安い取引所経由で他サービスへ送る

手数料は「1回ごとのコスト」だけを見るのではなく、年間を通じたトータルコストで捉えることが大切です。
たとえ1回あたりの差が小さくても、回数を重ねるほど最終的なパフォーマンスに効いてきます。

具体的な手数料の違いをイメージしたい場合は、国内取引所ごとの入出金手数料やスプレッドを比較してみると分かりやすくなります。
例えばコインチェックについては、 コインチェックの手数料は高い?主要取引所との比較からわかる結論 で、他社との違いや「どんな使い方ならコスパが良いか」を詳しく解説しています。

板の厚み・スプレッドが有利な方を選べる

同じビットコインでも、取引所によって「売りたい人・買いたい人」の並び方や価格は少しずつ異なります。
板の厚み並んでいる注文量が十分にある取引所では、大きめの注文を出しても価格が大きく動きにくくなります。

また、スプレッド買値と売値の差が狭いほど、実質的なコストは小さくなります。
複数取引所を使っていれば、急いで買いたいとき・売りたいときに「その瞬間に条件の良い取引所」を選べるため、結果として有利な価格で約定しやすくなります。

取扱銘柄の選択肢が広がる

取引所によって取り扱っている銘柄は大きく異なります。
ある取引所では上場していないアルトコインが、別の取引所では主力銘柄として扱われていることも珍しくありません。

そのため、

  • ビットコインや主要アルトは手数料の安い取引所で買う
  • DeFiやNFT関連など、ニッチな銘柄は別の取引所で扱う

というように、銘柄の特徴や自分の投資方針に合わせて「どの取引所で何を扱うか」を分けることができます。

事業者リスクやシステム障害を分散できる

仮想通貨取引所は、金融庁の登録を受けている国内業者であっても、システム障害や一時的なサービス停止が起こる可能性があります。
相場が大きく動いているタイミングでログインできない、注文が通らないといったトラブルは、過去にも何度も発生しています。

1社に全資産を預けていると、その取引所に何かあったときに身動きが取れなくなります。
資産や取引の一部を別の取引所に分けておけば、メインの取引所が不調なときでも、サブ口座から最低限の売買や出金を行える余地が残ります。

過去には国内でも、大規模なハッキングやサービス停止をきっかけに、安全性や運営体制が見直された事例があります。
例えばコインチェックのケースについては、 コインチェックは危ない?過去のハッキングと現在の安全性のポイント で、2018年のNEM流出から現在のセキュリティ体制までを整理しているので、「事業者リスクとは何か」を具体的にイメージする材料として役立つはずです。

キャンペーンやサービスを横断して活用できる

取引所ごとに、口座開設キャンペーンや入金キャンペーン、取引量に応じた特典などが用意されていることがあります。
また、通貨を預けて利回りを得るステーキング保有通貨で利回りなどのサービスも、内容や利率が取引所によって大きく異なります。

複数取引所を使っていれば、「メインはここだけれど、このキャンペーン期間中だけは別の取引所で取引する」「ステーキング利回りが高い取引所にだけ長期保有分を預ける」といった柔軟な使い分けがしやすくなります。

複数取引所を使うデメリットと注意点

複数取引所を使うデメリットと注意点

複数の取引所を使い分けることで得られるメリットがある一方で、「口座を増やしすぎた結果、かえって管理が大変になった」という声も少なくありません。
とくにセキュリティや送金まわりのミスは、一度起きてしまうと取り返しがつかないケースもあるため、事前にデメリットを理解しておくことが重要です。

この章では、複数取引所を併用するときに起こりがちなトラブルと、その背景にある注意点を整理します。
「どこまで口座を増やすか」「増やした後にどう管理するか」を考えるうえでのチェックポイントとして活用してください。

ログイン情報やセキュリティ管理が複雑になる

口座数が増えるほど、ID・パスワード・メールアドレス・認証アプリといった管理項目も増えていきます。
パスワードの使い回しや、どのメールアドレスを登録したか分からなくなる状態は、セキュリティ面でも運用面でもリスクです。

口座が増えると起こりやすいトラブルとして、次のようなものがあります。

  • 久しぶりにログインしようとして、パスワードや2段階認証の設定を忘れている
  • 登録メールアドレスが古く、認証メールが受け取れない
  • フィッシングサイトにうっかりログインしてしまうリスクが高まる

パスワード管理ツールの活用や、取引所専用メールアドレスを用意するなど、「増える前提」で整理しておくことが大切です。

また、複数の取引所を使っていると、そのぶんフィッシングメールや偽サイトに引っかかるリスクも高まります。 代表的な詐欺パターンや見抜き方については、 仮想通貨詐欺の手口と見抜き方|初心者が絶対に知っておきたい安全対策 で詳しく解説しているので、一度目を通しておくと安心です。

資金移動の手間とコストがかかる

複数取引所を使っていると、「この銘柄はあちらの取引所に移したい」「この口座に日本円を集めたい」といった場面が増えます。
そのたびに送金手数料がかかり、ネットワークの混雑状況によっては着金まで時間がかかることもあります。

相場が急変しているときに資金移動が間に合わず、「売りたかったのに売れなかった」「買い増ししたかったのに入金が間に合わなかった」というストレスにもつながりかねません。

誤送金やネットワーク選択ミスのリスクが増える

取引所間で仮想通貨を送金する際は、銘柄だけでなく送金ネットワークも正しく選ぶ必要があります。
口座が増えるほど、「どの取引所にどのネットワークで送っていたか」が混乱しやすくなり、誤送金のリスクが高まります。

誤ったネットワークで送金してしまった場合、多くのケースでは資金を取り戻すことができません。
新しく口座を増やしたときは、まずごく少額でテスト送金を行い、問題なく着金することを確認してから本格的な金額を動かすようにしましょう。

損益計算や税金の管理がややこしくなる

取引所が増えるほど、取引履歴も複数の場所に分散されていきます。
年間の損益計算年間の利益と損失集計や確定申告のタイミングで、「この取引はどの口座だったか」「履歴のダウンロード方法が分からない」と慌てるケースも多いです。

口座を増やす場合は、早い段階から「取引履歴のダウンロード方法」「年間の損益をどう集計するか」を確認し、スプレッドシートや損益計算ツールを併用することをおすすめします。

仮想通貨にかかる税金の基本的な仕組みや、確定申告でよくあるつまずきポイントについては、 【初心者向け】仮想通貨にかかる税金とは?確定申告の基礎から対策までわかりやすく解説 で整理しているので、「複数取引所を使うと税金周りはどうなるのか?」という全体像を掴むのに役立ちます。

何社くらいが現実的?投資スタイル別の目安

何社くらいが現実的?投資スタイル別の目安

「複数取引所を使ったほうがいい」と言われても、実際に何社くらい持つのがちょうど良いのかは、人によって答えが変わります。
資産額や経験値、どれくらい積極的にリスクを取りたいかによって、適切な口座数は大きく違ってくるからです。

ここでは、初心者・中級者・上級者という3つのステージに分けて、「現実的な口座数の目安」と「その理由」を整理してみます。
自分がどの段階にいるかをイメージしながら、増やしすぎず不足しすぎないバランスを考えるヒントにしてみてください。

なお、「どのくらいの口座数まで増やしても大丈夫か?」を考えるうえでは、 自分のリスク許容度を把握しておくことも大切です。 仮想通貨全体のポートフォリオをどのように組むかは、 リスク許容度から逆算するポートフォリオ戦略|仮想通貨を「全財産」にしない線引き も参考になります。

完全初心者は「メイン1社+予備1社」で十分

仮想通貨を始めたばかりの段階では、あまり多くの取引所を使おうとすると、画面やルールの違いに混乱してしまいがちです。
まずは使いやすいと感じるメイン取引所を1社決め、余裕が出てきたら予備としてもう1社を開くくらいがちょうど良いでしょう。

初心者にとってのメリットは次のような点です。

  • 操作に慣れるまでは画面やルールを覚える負担が少ない
  • システム障害やメンテナンス時に動かせるサブ口座を1つ確保できる
  • 手数料やサービス内容を2社で比較しやすく、目が肥えてくる

まだ具体的にどの取引所をメインにするか決めていない場合は、 まずはスマホアプリの使いやすさや日本円の入出金のしやすさなどを基準に、候補となる1社を絞り込むところから始めてみましょう。
コインチェックについては、 Coincheck(コインチェック)は初心者向き?特徴・メリット・デメリット・始め方 で、サービス全体の特徴や口座開設の流れをまとめています。

スマホでの使いやすさを重視して取引所を選びたい場合は、 スマホで簡単に取引できる!おすすめ仮想通貨取引所3選【2025年最新版】 もあわせてチェックしておくと、「スマホメインで使いやすい口座」のイメージが掴みやすくなります。

中級者は用途別に2〜4社を使い分ける

ある程度仮想通貨に慣れてきたら、「どの取引所で何をするか」を明確に分担させることを意識すると運用しやすくなります。
なんとなく口座を増やすのではなく、用途ごとに役割を決めることがポイントです。

  • 現物の短期売買用(手数料や板の厚みを重視)
  • 積立・長期保有用(積立サービスや出金手数料を重視)
  • アルトコイン・NFT関連銘柄用(取扱銘柄の豊富さを重視)
  • ステーキングやその他のサービス用(利回りやキャンペーンを重視)

すべてを完璧に揃える必要はありませんが、「この口座は何のためにあるか」を一言で説明できる状態を目指すと、資金管理がかなり楽になります。

上級者は国内+海外、現物+デリバティブを組み合わせる

取引経験が豊富になり、相場のリスクも理解したうえでより積極的に運用したい場合は、海外取引所やデリバティブ取引(先物・オプションなど)を組み合わせるケースも出てきます。
このときによく登場するのが、証拠金を使って取引額を増やすレバレッジ証拠金で取引拡大です。

レバレッジやデリバティブ取引は、リターンと同時に損失も拡大させる非常にリスクの高い取引です。
仕組みを十分に理解し、自分の資産全体の中で「絶対に失っても生活に影響しない範囲」にとどめることが重要です。

上級者であっても、「現物だけの口座」「レバレッジを使う口座」を分け、リスクの高い取引が全体資産に影響しすぎないように設計している人が多いです。

目的別:複数取引所のおすすめの組み合わせ方

目的別:複数取引所のおすすめの組み合わせ方

複数取引所を持っていても、「なんとなくその場で使いやすいほうを開いているだけ」という状態だと、メリットを十分に活かしきれません。
大切なのは、自分の目的に合わせて「この口座は○○用」と役割をはっきり分けておくことです。

ここでは、よくある3つのパターン(積立メイン/アルト・NFT重視/短期トレード重視)ごとに、どのように取引所を組み合わせると運用しやすいかのイメージを紹介します。
実際に口座構成を見直すときの参考にしてみてください。

低コストでビットコインを積み立てたい人

毎月コツコツと少額からビットコインを積み立てたい場合は、「積立サービスが使いやすい取引所」を1社決め、そこを積立専用口座にするのがおすすめです。
もう1社は、スポット買い増しや売却を行うための取引用口座として用意しておくと、使い分けが分かりやすくなります。

実際に「積立専用口座」を用意するイメージを掴みたい場合は、 銀行口座から自動引き落としでビットコインなどを買い付ける積立サービスをチェックしてみるとよいでしょう。
例えばコインチェックの自動積立については、 コインチェックつみたてはどう?メリット・デメリットとおすすめ活用法 で、最低金額や頻度、注意点などを詳しく解説しています。

「そもそもなぜ積立投資が有効なのか」「どんなペースで続けるのが現実的か」といった考え方の部分は、 積立投資が安心なワケ|仮想通貨の激しい値動きと上手につき合うコツ を読むと、複数取引所を組み合わせた積立戦略もイメージしやすくなります。

アルトコインやNFT関連銘柄に投資したい人

アルトコインやNFT関連銘柄は、取扱銘柄の多さや上場スピードが取引所によって大きく異なります。
メイン口座とは別に、「銘柄の選択肢が多い取引所」を1つ用意しておくと、新しいテーマに投資したいときに動きやすくなります。

  • ビットコインや主要アルトは手数料重視のメイン取引所で保有する
  • 新興アルトやNFT関連銘柄は、取扱銘柄が豊富な取引所で少額から試す

このように「安定した土台」と「チャレンジ枠」を分けておくことで、リスクを取りすぎずに新しい銘柄にもチャレンジしやすくなります。

短期トレードで板の厚さを重視したい人

短期売買をメインにする場合は、板の厚みやスプレッド、注文の約定スピードが特に重要になります。
日中にトレードすることが多い銘柄については、実際にいくつかの取引所の板を見比べ、板が厚く約定しやすい取引所を「短期トレード用」として決めておくとよいでしょう。

ただし、短期トレード用の口座には、それ専用の資金だけを入れておき、長期保有用の資金と混ぜないようにすることが大切です。

複数取引所を安全に運用するためのチェックリスト

複数取引所を安全に運用するためのチェックリスト

口座を増やすほど、セキュリティや資金管理の重要度は一段と高まります。
とくに仮想通貨は一度トラブルが起きると取り戻すことが難しいケースも多いため、「なんとなく」ではなく、あらかじめルールを決めて運用することが欠かせません。

ここでは、複数取引所を併用するときに最低限チェックしておきたいポイントを、「セキュリティ設定」「資金配分」「情報整理」の3つの観点からまとめました。
すべて完璧でなくても構わないので、できているところ・これから整えたいところを洗い出すつもりで読み進めてみてください。

セキュリティ設定は全口座で統一しておく

どれだけ口座を増やしても、セキュリティ設定が甘ければ意味がありません。
全ての取引所で二段階認証パスワードに追加コードを必ず有効にし、ログイン通知や出金制限の設定も確認しておきましょう。

例えば、次のような手順でセキュリティを見直すと安心です。

  1. 全ての取引所で二段階認証アプリを使った認証を有効にする
  2. 重要な口座はログイン通知メールや出金時の追加認証をオンにする
  3. 古い端末や不要なAPIキーの登録が残っていないかを確認する

資金配分と「最悪のケース」を事前に決める

口座ごとに「この口座には資産全体の何%まで入れてよいか」をあらかじめ決めておくと、感情に流されにくくなります。
また、「もしこの取引所が長期間使えなくなっても、生活に支障がないか」という視点も重要です。

  • 1社あたりに預ける上限割合を決めておく(例:総資産の30%まで)
  • 長期保有分の一部は取引所以外の ウォレット に移すかどうか検討する
  • 緊急時にすぐに現金化できる資金をどこに置いておくか決めておく

こうした配分を考える前提として、仮想通貨投資そのものは必ず「余剰資金」で行うことが大前提です。 生活費や近い将来使う予定のお金まで複数の取引所に分散してしまうと、どこかでトラブルがあったときに生活への影響が大きくなってしまいます。
「どこまでを投資に回してよいか?」という資金計画の考え方は、 なぜ「余剰資金」以外で投資してはいけないのか?生活を守る資金計画の立て方 でも詳しく解説しています。

情報整理のルールを決めておく

口座が増えるほど、「どの口座にどの銘柄がどれくらいあるか」を頭の中だけで把握するのは難しくなります。
ノートやスプレッドシート、家計簿アプリなど、何らかの形で全体像を見える化しておくことが大切です。

情報整理チェックポイント

次のような項目を1つのシートにまとめておくと、複数取引所を使っていても全体像を把握しやすくなります。

  • 各取引所の役割(メイン、サブ、積立用など)
  • 主に保有している銘柄と、その口座での保有目的
  • 出金に使うアドレスや対応ネットワークのメモ

よくある失敗パターンとその防ぎ方

よくある失敗パターンとその防ぎ方

複数取引所を上手に使い分けるつもりが、気づけば「口座だけ増えて全体が把握できない」「キャンペーンのまま放置している」といった状況に陥ることは珍しくありません。
こうした失敗は一度クセになると修正が大変なので、早い段階でパターンを知っておくことが大切です。

この章では、複数取引所を使う人が陥りやすい典型的な失敗パターンと、その防ぎ方をセットで解説します。
「自分にも当てはまりそうだ」と感じるものがあれば、今日から少しずつ運用ルールを見直していきましょう。

口座を作りすぎて全体像が分からなくなる

キャンペーンや新サービスに惹かれて口座だけ増やしていくと、「結局どこにいくらあるのか」が分からない状態になりがちです。
こうした状況では、リスク管理もパフォーマンス管理も難しくなります。

口座を増やすときは、「この口座を増やす理由は何か」「既存の口座では代替できないか」を一度立ち止まって考える習慣をつけましょう。

キャンペーン目的で作った口座を放置してしまう

口座開設や入金だけで特典がもらえるキャンペーンは魅力的ですが、その後の運用方針を決めないまま資金を入れっぱなしにすると、本人でさえ存在を忘れてしまうことがあります。

キャンペーンを活用する場合でも、「特典受け取り後にどう運用するか」「必要がなければいつ出金するか」までセットで決めておくと、放置口座を減らせます。

税金シーズンになってから慌てて損益を集計する

複数取引所で活発に取引していると、1年分の取引をまとめて集計するのは大きな負担になります。
特に、途中で口座を増やしたり、海外取引所を併用していたりすると、どこまで計算したか分からなくなりがちです。

防ぐためには、「月に1回は損益を簡単に集計する」「取引履歴を定期的にダウンロードして保存しておく」といった習慣づくりが有効です。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

「口座はいくつ持てばいい?」「海外取引所は使うべき?」といった疑問は、多くの人が一度は悩むポイントです。
ここでは、複数取引所の利用を検討するときによく挙がる質問をピックアップし、判断の目安となる考え方を簡潔にまとめました。

迷っている内容に近い項目だけ拾い読みしてもらっても大丈夫です。
自分の状況に照らし合わせながら、「今はどこまで踏み込むべきか」を整理するヒントにしてみてください。

Q. 初心者がいきなり3社以上使うのはアリ?

使いこなせる自信がある場合を除き、最初から3社以上に広げる必要はあまりありません。
まずは1〜2社で「操作に慣れる」「手数料やサービスの違いを体感する」ことを優先し、それでも足りないと感じたときに口座を増やすほうが安全です。

Q. メイン口座とサブ口座はどうやって決めればいい?

最初は「日本円の入出金がしやすい」「アプリが使いやすい」と感じる取引所をメインにすると良いでしょう。
そのうえで、手数料や取扱銘柄、提供サービスなどを比較し、自分にとってサブとして活躍しそうな取引所を1つ選ぶイメージです。

具体的なイメージを掴みたい場合は、 コインチェック・bitFlyer・GMOコインの3社を「手数料」「取扱銘柄」「アプリの使いやすさ」などで比較した コインチェックはメイン口座にすべき?bitFlyer・GMOコインとの違いを徹底比較 を参考にしながら、「自分にとってのメイン候補」と「サブ候補」を考えてみると分かりやすいでしょう。

Q. 取引所間の送金が怖いのですが、どう練習すればいい?

まずは手数料を含めても気にならないごく少額からテスト送金を行い、「アドレスのコピー」「ネットワークの選択」「着金確認」の流れに慣れておきましょう。
数回繰り返して問題なく送金できたら、徐々に金額を増やしていくと安心です。

Q. 海外取引所は必須?国内だけでも大丈夫?

多くの個人投資家にとって、国内取引所だけでも十分に運用は可能です。
海外取引所を利用する場合は、取扱銘柄やサービスの魅力だけでなく、規制やリスク、サポート体制なども含めて慎重に検討しましょう。

まとめ|「増やす」のではなく「使い分ける」がポイント

まとめ|「増やす」のではなく「使い分ける」がポイント

複数取引所を使うことには、手数料の節約や板の厚みの選択、リスク分散といった大きなメリットがあります。
一方で、ログイン情報や資金の管理、損益計算の手間が増えるなどのデメリットも存在します。

最後に、押さえておきたいポイントを簡単に振り返っておきましょう。

  • 初心者は「メイン1社+予備1社」からスタートし、慣れてから用途別に増やす
  • 口座ごとに役割を決め、「何のための口座か」を一言で説明できるようにする
  • セキュリティ設定と情報整理のルールを先に作ってから口座を増やす

複数取引所を「なんとなく増やす」のではなく、「どう使い分けるか」を意識して設計できれば、仮想通貨投資の自由度と安全性を両立しやすくなります。
自分の投資スタイルや生活スタイルに合った口座数と使い方を、少しずつ見つけていきましょう。

あわせて、「どの取引所を使うか」だけでなく、「どの銘柄をどう組み合わせるか」という 資産配分の分散も重要です。 仮想通貨で「分散投資」が生命線である理由|BTC・ETH以外に何をどう組み合わせるか も読んでおくと、口座の分散と資産の分散をセットで設計しやすくなります。

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