
仮想通貨取引所を選ぶとき、「取引手数料が無料なら費用はほとんどかからない」と考える方もいるかもしれません。 しかし実際には、板取引のMaker・Taker手数料だけでなく、日本円の入出金や暗号資産の送付でも費用が発生する場合があります。
たとえば、BTCを購入して取引所内で保有する場合と、購入後に外部ウォレットへ送る場合では、必要になる手数料が異なります。 売却した日本円を銀行口座へ出金する場合も、出金回数によって年間の負担に差が出ます。 自分が実際に利用する流れまで含めて手数料を確認することがポイントです。
この記事では、Coincheck・GMOコイン・bitFlyer・bitbank・SBI VCトレード・Binance Japan・OKJ・BitTradeの8社を対象に、売買・日本円の入出金・暗号資産送付の手数料を比較します。 BTC/JPYを10万円取引した場合や、日本円を年4回出金した場合などにも置き換えながら、どの場面で費用に差が出るのかを確認していきます。
仮想通貨取引所の手数料はどこが安い?
仮想通貨取引所では、板取引・日本円の入出金・暗号資産の送付でそれぞれ異なる手数料が発生します。 BTCを取引所内で売買するだけの場合と、売却後に日本円を出金する場合、購入した暗号資産を外部へ送付する場合では、合計の負担が変わります。
特に板取引では、Maker(板に注文を並べる側)と Taker(既存の注文を取る側)で手数料が異なる取引所があります。 一方、日本円の出金では1回ごとの固定額、暗号資産の送付では通貨やネットワークに応じた費用が設定される場合があります。
今回比較する8社の主な違いを先に整理すると、次のとおりです。
| 取引所 | BTC/JPYの板取引 | 日本円の入出金 | 暗号資産の送付 | 手数料の主な特徴 | 関連情報 |
|---|---|---|---|---|---|
| Coincheck | Maker 0%・Taker 0% | 銀行振込による入金は無料。振込元の手数料は利用者負担。日本円出金は407円 | BTC・ETHなどはネットワーク状況に応じた変動手数料制 | BTC/JPYはMaker・Takerともに0%。日本円出金は407円、BTC・ETHの送付手数料は変動制 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | Maker -0.01%・Taker 0.05% | 即時入金は無料。通常の日本円出金は無料、大口出金は400円 | 送付手数料無料 | Makerでは手数料を受け取れるほか、通常の日本円出金と暗号資産送付は無料 | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | BTCは約定数量×0.01~0.15% | 入金方法や利用銀行によって無料・有料が分かれ、日本円出金も銀行と金額によって異なる | BTC・ETHなどは所定の送付手数料があり、XRPなど無料の通貨もある | 取引手数料は取引量で変わり、日本円出金は銀行・金額、送付手数料は通貨によって異なる | 公式 |
| bitbank | Maker -0.02%・Taker 0.12% | 銀行振込による入金では振込元の手数料がかかる場合があり、日本円出金は有料 | 暗号資産ごとに所定の引出手数料が発生 | Maker -0.02%・Taker 0.12%。日本円出金と暗号資産送付には別途手数料が発生 | 公式 |
| SBI VCトレード | Maker -0.01%・Taker 0.05% | 日本円の入金・出金ともに無料 | 送付手数料無料 | Makerでは手数料を受け取れ、日本円の入出金と暗号資産送付はいずれも無料 | 公式 |
| Binance Japan | 一般ユーザーはMaker・Takerともに0.1%が基本。VIPレベルやBNBでの手数料支払いなどで変動 | 利用する入出金方法によって手数料や条件が異なる | 通貨や利用するネットワークに応じて送付時の費用が異なる | 通常料率はMaker・Takerともに0.10%で、VIPレベルやBNBでの支払いにより料率が変わる | 公式 |
| OKJ | Maker・Takerの料率は取引条件によって異なる | 銀行振込による入金は無料。日本円出金は出金額に応じて400円・770円・1,320円 | 通貨・ネットワークごとに異なり、指定範囲内で出庫手数料を設定する方式もある | 売買料率は取引量で変わり、日本円出金は出金額、暗号資産送付は通貨・ネットワークで条件が変わる | 公式 |
| BitTrade | Maker 0%・Taker 0.1% | クイック入金には無料で利用できる方法があり、振込入金などでは利用者側に費用が発生する場合がある | 暗号資産ごとに所定の送付手数料が設定される | Maker 0%・Taker 0.10%。入金方法と送付する通貨によって追加費用が異なる | 公式 |
BTC/JPYの板取引では、Makerにマイナス手数料を設定している取引所がある一方、CoincheckはMaker・Takerともに0%です。 日本円の出金や暗号資産の送付まで行う場合は、売買後に発生する費用も加わります。
利用場面によって負担する手数料は変わる
仮想通貨を購入して取引所内で保有するだけなら、売買時の手数料を中心に比較できます。 しかし、売却した日本円を銀行口座へ定期的に出金する場合は、1回ごとの出金手数料も積み重なります。 外部ウォレットや別の取引所へ暗号資産を移す場合は、送付手数料も無視できません。
板取引ではMaker・Taker、日本円の出金では利用銀行や出金額、暗号資産の送付では通貨やネットワークによって負担が変わります。
販売所についても、取引手数料が無料だからといって売買時の負担までなくなるわけではありません。 購入価格と売却価格の差であるスプレッドは、板取引の固定的な手数料とは別の売買コストです。
8社の手数料を同じ条件で比較する
取引所ごとに料金の表示方法や条件が異なるため、数字だけをそのまま並べると正確に比較できません。 売買方法や通貨、入出金方法など、できるだけ条件をそろえたうえで違いを確認します。
8社の公式情報を2026年9月時点で確認し、次の条件を基準に比較しています。 期間限定キャンペーンや利用者ごとの優遇条件は、通常料金と異なる場合があります。
- 比較対象はCoincheck・GMOコイン・bitFlyer・bitbank・SBI VCトレード・Binance Japan・OKJ・BitTradeの8社
- 板取引はBTC/JPYを基準とし、MakerとTakerを分けて比較する
- 日本円の入金は銀行振込と即時・クイック入金を分け、取引所側と金融機関側の費用を区別する
- 日本円の出金は出金額・利用銀行などによって料金が変わる場合、その条件まで確認する
- 暗号資産の送付はBTC・ETH・XRPを代表例とし、通貨・ネットワーク・最低送付数量などの条件をそろえて比較する
手数料率だけでは実際の負担が分かりにくい項目は、取引額や利用回数をそろえて金額に換算します。
仮想通貨取引所の売買手数料を比較
暗号資産を売買するときは、販売所と板取引で発生するコストが異なります。 販売所では取引手数料を無料としている取引所が多い一方、買値と売値の差であるスプレッドが実質的なコストになります。
一方、板取引では約定した金額に対して手数料率が設定される場合があり、MakerとTakerで異なる料率が適用される取引所もあります。 ここではBTC/JPYに条件をそろえ、Maker・Taker手数料と、10万円を取引した場合の負担を比較します。
BTC/JPYのMaker・Taker手数料を比較
Makerは板に新しい注文を並べる側、Takerはすでに板にある注文を約定させる側です。 同じBTC/JPYを取引しても、どちらで約定するかによって手数料が変わる取引所があります。
| 取引所 | Maker | Taker | 主な条件 | 関連情報 |
|---|---|---|---|---|
| Coincheck | 0.00% | 0.00% | BTC/JPYの取引所手数料 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | -0.01% | 0.05% | BTCはMakerの約定金額に応じてマイナス手数料を受け取れる | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | 0.01~0.15% | 0.01~0.15% | 直近30日間の取引量に応じて料率が変わる。Maker・Takerによる料率差はない | 公式 |
| bitbank | -0.02% | 0.12% | BTC/JPYの料率。ほかの通貨ペアでは異なる手数料が設定されている場合がある | 公式 |
| SBI VCトレード | -0.01% | 0.05% | Makerでは約定金額に応じてマイナス手数料を受け取れる | 公式 |
| Binance Japan | 0.10% | 0.10% | 一般ユーザーの通常料率。VIPレベルやBNBでの手数料支払いによって割引される場合がある | 公式 |
| OKJ | 0.07% | 0.14% | 直近30日間の取引量が100万円未満のLv1。取引量に応じて料率が下がる | 公式 |
| BitTrade | 0.00% | 0.10% | 取引所の現物取引に適用 | 公式 |
BTC/JPYでは、CoincheckはMaker・Takerともに0%です。GMOコイン・bitbank・SBI VCトレードではMakerにマイナス手数料が設定されています。 bitFlyerやOKJでは取引量によって料率が変わるため、表示されている最小料率がすべての利用者に適用されるわけではありません。
Maker・Takerがどのように決まり、マイナス手数料がどのような仕組みで発生するのかは、 メイカー・テイカーと取引手数料の仕組みを解説した記事 で詳しく確認できます。
10万円を売買した場合の手数料を比較
手数料率だけでは実際の負担をイメージしにくいため、BTC/JPYを10万円分取引した場合に置き換えて比較します。 マイナス手数料は支払額ではなく、約定によって受け取れる金額として示しています。
| 取引所 | Maker | Taker | 試算条件・補足 | 関連情報 |
|---|---|---|---|---|
| Coincheck | 0円 | 0円 | BTC/JPYのMaker・Takerともに0%で計算 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | 10円受取 | 50円 | Maker -0.01%、Taker 0.05%で計算 | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | 10~150円 | 10~150円 | 直近30日間の取引量に応じた0.01~0.15%で計算 | 公式 |
| bitbank | 20円受取 | 120円 | BTC/JPYのMaker -0.02%、Taker 0.12%で計算 | 公式 |
| SBI VCトレード | 10円受取 | 50円 | Maker -0.01%、Taker 0.05%で計算 | 公式 |
| Binance Japan | 100円 | 100円 | 一般ユーザーの通常料率0.10%で計算。BNBによる手数料割引などは含めない | 公式 |
| OKJ | 70円 | 140円 | 直近30日間の取引量100万円未満のLv1で計算 | 公式 |
| BitTrade | 0円 | 100円 | Maker 0%、Taker 0.10%で計算 | 公式 |
10万円の取引でも、MakerとTakerのどちらで約定するかによって負担は変わります。 GMOコインとSBI VCトレードではMakerとして約定すると10円相当、bitbankでは20円相当を受け取れます。 TakerではGMOコインとSBI VCトレードが50円、bitbankが120円となり、MakerとTakerで負担が変わります。
なお、指値注文だから必ずMaker、成行注文だから必ずTakerという関係ではありません。 注文方法との違いから確認したい方は、 指値注文と成行注文の違いや使い分けを解説した記事 も参考にしてください。
MakerとTakerは、10万円の取引なら数十円〜100円程度の差でも、取引回数が増えると積み重なります。 板取引を使う予定なら、実際に自分が注文するときにMakerとTakerのどちらで約定することが多いか、一度取引履歴を確認してみるといいですよ。
販売所ではスプレッドも売買コストになる
販売所では取引手数料を無料としている取引所が多くありますが、取引手数料が無料でも売買コストまで0円になるわけではありません。 販売所では、購入するときの価格と売却するときの価格に差があり、このスプレッドが実質的な負担になります。
販売所のスプレッドは相場状況や取引タイミングによって変動します。
Maker・Takerの固定料率とは性質が異なり、同じ日時・同じ通貨・同じ取引金額でなければ数値を直接比較できません。
販売所を利用する場合は、「取引手数料無料」という表示だけではなく、実際に提示されている買値と売値も確認しましょう。 スプレッドがどのように発生し、売買時の負担につながるのかは、 仮想通貨のスプレッドの仕組みを詳しく解説した記事 で確認できます。
日本円の入金・出金手数料を比較
仮想通貨を売買する前には日本円を入金し、売却後に現金化する場合は銀行口座へ出金します。 売買手数料が0円または少額でも、入金や出金のたびに費用が発生すれば、利用全体の負担は増えます。
日本円の入金では、取引所側の入金手数料が無料でも、振込元金融機関の振込手数料が発生する場合があります。 出金手数料も、出金額や出金先の銀行によって変わる取引所があります。
銀行振込・即時入金の手数料を比較
日本円を入金する方法には、銀行振込のほか、取引所と金融機関を連携して残高へ反映する即時・クイック入金などがあります。 銀行振込では取引所側の入金手数料が無料でも、利用する金融機関から振り込む際の手数料が別途発生する場合があります。
| 取引所 | 銀行振込 | 即時・クイック入金 | 主な条件 | 関連情報 |
|---|---|---|---|---|
| Coincheck | 無料 | 770円~ | 銀行振込は振込元金融機関の手数料を利用者が負担。クイック入金は3万円未満770円、3万円以上50万円未満1,018円、50万円以上は入金額×0.11%+495円 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | 振込元金融機関の手数料を利用者負担 | 無料 | 対応する金融機関から即時入金を利用できる。金融機関によって最低入金額や上限額が異なる | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | 各金融機関所定の振込手数料 | 無料~330円/件 | ドコモSMTBネット銀行からのクイック入金は無料。それ以外の対象銀行やコンビニからのクイック入金は330円/件 | 公式 |
| bitbank | 無料 | ― | 日本円の入金は銀行振込を利用する。振込元金融機関で振込手数料が発生する場合は利用者負担 | 公式 |
| SBI VCトレード | ― | 無料 | ペイジーによる日本円入金に対応。1回1,000円以上から利用できる | 公式 |
| Binance Japan | 無料 | PayPayマネー事前入金:110円/回 | 銀行振込では振込元金融機関の手数料が発生する場合がある。PayPayマネーの事前入金は1,000円以上から利用できる | 公式 |
| OKJ | 無料 | ― | 振込元金融機関の振込手数料は利用者負担。一部金融機関からの入金には制限がある | 公式 |
| BitTrade | 振込手数料を利用者負担 | 無料~1,005円 | ドコモSMTBネット銀行・イオン銀行・みんなの銀行・PayPay銀行のクイック入金は無料。ペイジー・コンビニ入金は入金額に応じて695~1,005円 | 公式 |
即時・クイック入金まで無料で利用できる取引所がある一方、CoincheckやbitFlyer、BitTradeでは利用する入金方法によって費用が変わります。 銀行振込についても、「入金無料」と表示されていても、振込元の銀行で発生する手数料まで無料になるとは限りません。
日本円の出金手数料を比較
暗号資産を売却したあと、日本円を自分の銀行口座へ移す場合は出金手数料も確認しておきましょう。 取引所によって、完全無料、固定額、出金額によって変わる方式などに分かれています。
| 取引所 | 日本円出金手数料 | 主な条件 | 関連情報 |
|---|---|---|---|
| Coincheck | 407円 | 出金額にかかわらず1回407円 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | 無料 | 通常出金は無料。1回3,000万円を超える大口出金は400円 | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | 220~770円 | 三井住友銀行宛は3万円未満220円・3万円以上440円。それ以外の銀行は3万円未満550円・3万円以上770円 | 公式 |
| bitbank | 550円・770円 | 3万円未満は550円、3万円以上は770円 | 公式 |
| SBI VCトレード | 無料 | 登録した銀行口座への日本円出金が無料。出金は1日1回 | 公式 |
| Binance Japan | 銀行出金150円 PayPayマネー110円 | 銀行口座への日本円出金とPayPayマネーへの出金で料金が異なる | 公式 |
| OKJ | 400~1,320円 | 100万円未満400円、100万円以上1,000万円未満770円、1,000万円以上1,320円 | 公式 |
| BitTrade | 無料 | 日本円の出金手数料は無料。出金回数は1日2回まで | 公式 |
通常の出金であれば、GMOコイン・SBI VCトレード・BitTradeは日本円の出金手数料が無料です。 一方、Coincheckは1回407円、bitbankは出金額によって550円または770円となるため、何度も出金する場合は固定費の差が積み重なります。
bitFlyerは出金先銀行と金額、OKJは出金額によって料金が変わります。 GMOコインも通常出金は無料ですが、1回3,000万円を超える大口出金では400円が発生します。
年4回出金した場合の負担を比較
出金手数料は1回だけなら数百円の差でも、定期的に利益を銀行口座へ移す場合は年間の負担が大きくなります。 ここでは条件をそろえるため、1回10万円を三井住友銀行の口座へ年4回出金する場合で比較します。
| 取引所 | 1回 | 年4回 |
|---|---|---|
| Coincheck | 407円 | 1,628円 |
| GMOコイン | 0円 | 0円 |
| bitFlyer | 440円 | 1,760円 |
| bitbank | 770円 | 3,080円 |
| SBI VCトレード | 0円 | 0円 |
| Binance Japan | 150円 | 600円 |
| OKJ | 400円 | 1,600円 |
| BitTrade | 0円 | 0円 |
同じ10万円を年4回出金する場合でも、年間負担には差が出ます。 GMOコイン・SBI VCトレード・BitTradeはこの条件では出金手数料がかからない一方、bitbankでは年間3,080円となります。
ただし、出金回数を減らせば固定費の負担も小さくなります。 日本円を頻繁に銀行口座へ戻す予定がある場合ほど、1回の料金だけではなく、自分の出金頻度に置き換えて確認すると、年間の負担を比較できます。
出金手数料は、1回の金額だけだと差が小さく見えることがあります。 「月1回」「3か月に1回」など、自分が実際に出金しそうな回数を決めて、年間でいくらになるか計算してみてください。
暗号資産の送付手数料を比較
購入した暗号資産を外部ウォレットで保管したり、別の取引所へ移したりする場合は、暗号資産の送付手数料も確認しておきましょう。 日本円の出金手数料とは異なり、BTCやETHなど暗号資産そのもので手数料が設定されるケースがあります。
また、送付手数料の決まり方も取引所によって異なります。 無料としている取引所がある一方、一定数量を支払う固定制、ネットワークの状況によって変わる変動制、利用者が指定された範囲から設定する方式などがあります。 ここではBTC・ETH・XRPの3通貨に絞って比較します。
BTCの送付手数料を比較
まずは、BTCを外部ウォレットや別の取引所へ1回送付する場合の手数料を比較します。 送付するBTCの数量ではなく、1回あたりの固定数量として設定している取引所がある一方、Coincheckのようにネットワーク手数料に応じて変動する取引所もあります。
| 取引所 | BTC送付手数料 | 料金方式・条件 | 関連情報 |
|---|---|---|---|
| Coincheck | 0.0005~0.016 BTC | ネットワーク手数料に応じて適用区分が変わる変動手数料制 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | 無料 | 暗号資産の送付手数料をGMOコインが負担 | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | 0.0004 BTC | 1回の送付ごとに固定手数料が発生 | 公式 |
| bitbank | 0.0006 BTC | 1回の引出ごとに所定の手数料が発生 | 公式 |
| SBI VCトレード | 無料 | 暗号資産の送付手数料は無料 | 公式 |
| Binance Japan | 変動 | 利用するネットワークやブロックチェーンの状況などに応じて変わり、出金時に適用される手数料を確認する | 公式 |
| OKJ | 指定範囲内で設定 | OKJが指定する範囲内から出庫手数料を設定する方式 | 公式 |
| BitTrade | 0.0005 BTC | 1回の出金ごとに固定手数料が発生 | 公式 |
BTCでは、GMOコインとSBI VCトレードの送付手数料が無料です。 一方、bitFlyer・bitbank・BitTradeではBTC建ての固定手数料が設定されており、Coincheckではネットワークの状況に応じて適用される手数料が変わります。
BTC建ての固定手数料は、BTC価格が変われば日本円に換算した負担も変わります。 BTC建ての固定手数料を比べる場合は、1回の送付で何BTCが差し引かれるのかが直接の比較対象になります。
ETH・XRPの送付手数料を比較
BTCの送付手数料が無料または少額でも、ETHやXRPまで同じ条件とは限りません。 通貨ごとに異なる手数料を設定している取引所もあるため、BTC・ETH・XRPで負担が同じとは限りません。
| 取引所 | ETH | XRP | 主な条件 | 関連情報 |
|---|---|---|---|---|
| Coincheck | 0.005~0.16 ETH | 0.15 XRP | ETHはネットワーク手数料に応じた変動手数料制。Coincheckユーザー間の送金は無料 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | 無料 | 無料 | ETH・XRPを含む暗号資産の送付手数料は無料 | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | 0.005 ETH | 無料 | ETHは固定手数料。XRPは送付手数料無料 | 公式 |
| bitbank | 0.00042~0.005 ETH | 0.1 XRP | ETHは利用するネットワークによって手数料が異なる | 公式 |
| SBI VCトレード | 無料 | 無料 | ETH・XRPともに送付手数料無料 | 公式 |
| Binance Japan | 変動 | 変動 | 通貨だけでなく利用するネットワークによって手数料が異なり、出金時に適用される料金を確認する | 公式 |
| OKJ | 指定範囲内で設定 | 指定範囲内で設定 | 通貨・ネットワークごとにOKJが指定する範囲内から出庫手数料を設定する | 公式 |
| BitTrade | 0.005 ETH | 0.1 XRP | 通貨ごとに所定の出金手数料が設定される | 公式 |
ETH・XRPでも、GMOコインとSBI VCトレードは今回比較した両方の通貨を無料で送付できます。 bitFlyerではETHに0.005 ETHの手数料が発生する一方、XRPは無料となっており、同じ取引所でも送付する通貨によって負担が変わります。
また、ETHは複数のネットワークに対応する取引所もあります。 同じETHを送る場合でも、どのネットワークを利用するかによって手数料が異なることがあるため、料金だけを切り離して比較しないようにしましょう。
送付するときは最低数量やネットワーク条件も確認する
暗号資産を送付するときは、手数料に加えて最低送付数量やネットワーク条件も関係します。 自分が送りたい数量が最低送付数量を下回る場合は、そのままでは外部へ移動できません。
- 最低送付数量:1回の送付で必要な最低数量は取引所・通貨ごとに異なる
- 対応ネットワーク:ETHなど複数のネットワークを選択できる場合は、送付元と受取側で同じネットワークに対応しているか確認する
- 送付先の条件:取引所やウォレットによって送付できる相手先に条件が設けられている場合がある
- タグ・メモなどの入力:XRPなどでは送付先によってアドレスだけでなく宛先タグなどの入力が必要になる
たとえばbitFlyerでは、BTCの最小送付数量が0.001 BTC、ETHが0.001 ETH、XRPが20 XRPに設定されています。 GMOコインではBTCを外部へ送付する場合の最小数量が原則0.02 BTCとなるなど、送付手数料が無料でも最低数量まで同じとは限りません。
複数のネットワークに対応している場合も、手数料額だけを基準にネットワークを選ぶことはできません。 送付先がそのネットワークに対応していなければ正常に受け取れない可能性があるため、送付前に通貨・ネットワーク・アドレス・必要なタグまで一致していることを確認しましょう。
暗号資産を送るときは、手数料だけ確認して終わりではありません。 初めて使う送付先なら、ネットワークやタグを確認したうえで、少額を先に送って着金を確認してから残りを送る方法もありますよ。
使い方別に手数料負担を試算
ここまで確認した手数料を、実際の利用の流れに当てはめてみましょう。 同じ取引所でも、BTCを購入して外部ウォレットへ送る場合と、BTCを売却して日本円を出金する場合では、負担する費用が変わります。
BTC/JPYを10万円分Takerで売買する条件にそろえ、購入後に外部ウォレットへ送るケースと売却後に日本円を出金するケースを比較します。 計算できる手数料だけを合計し、暗号資産建ての送付手数料などは無理に日本円へ換算しません。
BTC/JPYを10万円分Takerで売買するケースを基準とします。 BTCを購入して外部へ送るケースでは、各社で取引所側の手数料が無料になる入金方法を利用し、振込元金融機関で発生する手数料は含めません。
bitFlyerは直近30日間の取引量10万円未満に適用される0.15%、Binance Japanは一般ユーザーの通常料率0.10%、OKJはLv1の料率で試算します。 暗号資産送付手数料はBTCのまま表示し、BTC価格による参考円換算、スリッページなどは含めません。
BTCを購入して外部ウォレットへ送る場合
次に、日本円を入金してBTCを10万円分購入し、そのBTCを外部ウォレットへ1回送付するケースです。 比較条件をそろえるため、BTCの購入はTakerで約定した場合とします。
売買手数料は日本円で計算できますが、BTCの送付手数料はBTC建てで設定される場合があります。 BTC価格によって円換算額が変わるため、ここでは円建ての売買費用とBTC建ての送付費用を分けて確認します。
| 取引所 | 入金 | BTC購入 | BTC送付 | 一連の負担 | 関連情報 |
|---|---|---|---|---|---|
| Coincheck | 0円 | 0円 | 0.0005~0.016 BTC | 円建て費用は0円。送付時にネットワーク状況に応じたBTC手数料が差し引かれる | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | 0円 | 50円 | 無料 | Takerの売買手数料50円が主な負担となる | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | 0円 | 150円 | 0.0004 BTC | 円建て150円に加えて、BTC送付時に0.0004 BTCが必要 | 公式 |
| bitbank | 0円 | 120円 | 0.0006 BTC | 円建て120円に加えて、BTC送付時に0.0006 BTCが必要 | 公式 |
| SBI VCトレード | 0円 | 50円 | 無料 | Takerの売買手数料50円が主な負担となる | 公式 |
| Binance Japan | 0円 | 100円 | 出金時に表示 | 円建て100円に加えて、利用するネットワークなどに応じた送付手数料を確認する | 公式 |
| OKJ | 0円 | 140円 | 指定範囲内で設定 | 円建て140円に加えて、BTC出庫時に設定する手数料が必要 | 公式 |
| BitTrade | 0円 | 100円 | 0.0005 BTC | 円建て100円に加えて、BTC送付時に0.0005 BTCが必要 | 公式 |
BTCを購入したあと外部へ移す場合は、売買手数料だけでは送付まで含めた負担は分かりません。 GMOコインとSBI VCトレードはBTCの送付手数料が無料なので、この条件ではTakerの売買手数料だけで送付まで進められます。
一方、固定数量のBTCが送付手数料として必要な取引所では、BTC価格が上昇すると日本円換算した負担も大きくなります。 また、手数料が送付数量から差し引かれる場合は、購入したBTCの全量が外部ウォレットへ届くわけではない点も確認しておきましょう。
売却して日本円を出金する場合
最後に、保有しているBTCを板取引で10万円分売却し、その日本円を銀行口座へ出金するケースを比較します。 売却はTakerで約定し、bitFlyerについては三井住友銀行へ10万円を出金する場合として計算します。
| 取引所 | 売却手数料 | 日本円出金 | 合計 | 試算条件 | 関連情報 |
|---|---|---|---|---|---|
| Coincheck | 0円 | 407円 | 407円 | BTC/JPYのTaker 0%+日本円出金407円 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | 50円 | 0円 | 50円 | 通常出金を利用。大口出金は対象外 | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | 150円 | 440円 | 590円 | 取引手数料0.15%、三井住友銀行へ3万円以上出金する場合 | 公式 |
| bitbank | 120円 | 770円 | 890円 | Taker 0.12%、3万円以上の日本円出金で計算 | 公式 |
| SBI VCトレード | 50円 | 0円 | 50円 | Taker 0.05%+日本円出金無料 | 公式 |
| Binance Japan | 100円 | 150円 | 250円 | 一般ユーザーの通常料率で試算 | 公式 |
| OKJ | 140円 | 400円 | 540円 | Lv1のTaker 0.14%、100万円未満の日本円出金で計算 | 公式 |
| BitTrade | 100円 | 0円 | 100円 | Taker 0.10%+日本円出金無料で計算 | 公式 |
10万円分のBTCをTakerで売却して日本円を出金する場合、今回の条件ではGMOコインとSBI VCトレードが50円、BitTradeが100円となります。 一方、売買手数料が0円のCoincheckでも、日本円を出金すると407円が発生します。
このように、売買手数料だけを合計した場合と、日本円の出金まで含めた場合では負担額が変わります。 外部へ送付する場合は送付手数料、日本円へ戻す場合は出金手数料が売買後の費用として加わります。
仮想通貨取引所の手数料でよくある質問
仮想通貨取引所の手数料は、「無料」と表示されていても、利用する方法や通貨によって別の費用が発生することがあります。 最後に、本文を読んだあとにも残る手数料の疑問を整理します。
取引手数料無料なら売買コストも0円ですか?
いいえ。販売所では取引手数料とは別にスプレッドがあるため、「取引手数料無料」でも売買時の負担が0円とは限りません。 購入時と売却時の提示価格の差が売買コストになります。
Makerのマイナス手数料とは何ですか?
Makerのマイナス手数料とは、Makerとして注文が約定したときに、手数料を支払うのではなく一定額を受け取れる仕組みです。 たとえば料率が-0.01%なら、10万円の取引では10円相当を受け取る計算になります。
ただし、注文を出しただけで必ず受け取れるわけではなく、Makerとして約定することが条件です。
銀行振込なら入金手数料は本当に無料ですか?
取引所側の銀行振込による入金手数料が無料でも、振込元の金融機関で振込手数料が発生する場合があります。
そのため、銀行振込を利用するときは、取引所側の料金だけでなく、自分が利用する銀行の振込条件も確認しましょう。
暗号資産の送付手数料はなぜ変わることがありますか?
暗号資産の送付手数料は、通貨や利用するネットワーク、取引所の料金設定によって異なります。 一定数量を支払う固定制のほか、ネットワークの状況に応じて変わる方式や、指定された範囲から手数料を設定する方式もあります。
同じ取引所でも、BTC・ETH・XRPや利用するネットワークによって送付手数料は異なります。
スプレッドは今回の比較に含まれていますか?
販売所のスプレッドも売買コストに含まれます。 ただし、スプレッドは相場やタイミングによって変動するため、Maker・Takerの固定料率とは単純に比較できません。
販売所では、その時点の買値と売値の差が売買時の負担になります。
まとめ
仮想通貨取引所では、板取引、日本円の入出金、暗号資産の送付で発生する費用が異なります。 売買だけで終える場合、日本円を出金する場合、購入した暗号資産を外部へ送る場合で合計の負担も変わります。
8社の手数料条件を、利用ケースとあわせて整理すると次のとおりです。
| 取引所 | 手数料面で候補になる利用ケース | 関連情報 |
|---|---|---|
| Coincheck | BTC/JPYの板取引を中心に利用し、日本円の出金や暗号資産送付の頻度が少ない場合 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | MakerでBTC/JPYを取引し、通常の日本円出金や暗号資産送付も利用する場合 | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | 取引量・利用銀行・送付する通貨に応じて料金条件が変わるケース | 公式 |
| bitbank | Maker中心でBTC/JPYの板取引を行う場合 | 公式 |
| SBI VCトレード | Maker取引に加えて、日本円の入出金や暗号資産送付も利用する場合 | 公式 |
| Binance Japan | VIPレベルやBNBによる手数料割引が適用される場合 | 公式 |
| OKJ | 取引量に応じて売買手数料の料率が変わる場合 | 公式 |
| BitTrade | Makerで板取引し、日本円の出金も行う場合 | 公式 |
板取引だけを利用する場合と、日本円の出金や暗号資産送付まで行う場合では、合計の負担が変わります。 売買・入出金・送付のうち、自分が実際に利用する項目の費用を通して確認しましょう。
一方、取扱通貨、販売所・板取引への対応、積立、ステーキング、アプリなどは取引所ごとに異なります。 手数料以外の違いも含めて比較したい方は、 国内の仮想通貨取引所を用途別に比較した記事 も参考にしてください。
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