
国内には複数の仮想通貨取引所があり、「どこを選べばいいのか分からない」と迷う方も多いのではないでしょうか。 手数料や取扱通貨数だけを比べても、自分に合う取引所は、BTCを購入したいのか、板取引を使いたいのか、積立やステーキングまで利用したいのかによって変わります。
そのため、仮想通貨取引所は自分の利用目的に合っているかを基準に選ぶことが大切です。 まずは用途に合う2~3社まで候補を絞ると、それぞれの違いを整理できます。
本記事では、Coincheck・GMOコイン・bitFlyer・bitbank・SBI VCトレード・Binance Japan・OKJ・BitTradeの8社を対象に、主な役割や利用できる機能、取引所を選ぶときのポイントを整理します。 初めて口座を選ぶ方はもちろん、現在の取引所では足りない機能があり、追加口座を検討している方も参考にしてください。
国内の仮想通貨取引所を用途別に比較
国内の仮想通貨取引所は、同じように見えても利用できる取引方法やサービスが異なります。 BTCやETHを購入したい場合と、板取引で売買したい場合、積立やステーキングなども利用したい場合では、比較候補も変わります。
本記事では、Coincheck・GMOコイン・bitFlyer・bitbank・SBI VCトレード・Binance Japan・OKJ・BitTradeの8社を比較します。 それぞれがどのような用途で候補になるのかを整理していきます。
まずは各社の役割を確認し、自分の目的に合う取引所を2~3社程度まで絞るところから始めましょう。 サービス内容は2026年9月時点の公式情報をもとにしています。
各取引所の主な役割を比較
取引所を選ぶときは、利用できる機能の数だけを比べるのではなく、自分の目的に合う使い方ができるかを基準に候補を絞ることが重要です。 8社の主な役割を整理すると、次のようになります。
| サービス名 | 主な役割 | 候補になる使い方 | 関連情報 |
|---|---|---|---|
| Coincheck | 初めて現物を購入する場合の候補 | BTCやETHなどを購入し、積立や保有後の運用にも利用範囲を広げたい場合 | 解説記事 / 公式 |
| GMOコイン | 売買から積立・運用までまとめて利用する場合の候補 | 現物売買に加えて、積立・ステーキング・貸暗号資産・レバレッジ取引なども利用したい場合 | 解説記事 / 公式 |
| bitFlyer | BTC取引や少額積立から始める場合の候補 | BTCを中心に取引しながら、少額から積立を続けたい場合 | 公式 |
| bitbank | 板取引でBTCやアルトコインを売買する場合の候補 | 注文板を使った現物取引を中心に、定期購入や信用取引なども利用したい場合 | 公式 |
| SBI VCトレード | 現物購入から保有後の運用までまとめて考える場合の候補 | 積立・ステーキング・貸コイン・レバレッジ取引などを一つの口座で利用したい場合 | 公式 |
| Binance Japan | アルトコインの選択肢を広く持ちたい場合の候補 | BTCやETH以外の銘柄も探しながら、積立や貸し暗号資産も利用したい場合 | 公式 |
| OKJ | アルトコインと積立・運用を組み合わせる場合の候補 | 現物売買に加えて、積立・ステーキング・貸暗号資産などを利用したい場合 | 公式 |
| BitTrade | 少額購入・アルトコイン・貸暗号資産を利用する場合の候補 | 少額から現物を購入し、積立や貸暗号資産、レバレッジ取引にも利用範囲を広げたい場合 | 公式 |
このように、各社は候補になる用途がそれぞれ異なります。 すべての機能を備えている取引所を探すのではなく、自分が使いたい機能に合う取引所を候補にすると候補を絞れます。
目的別に候補を絞る
各社の役割を確認したら、自分が取引所で何をしたいのかから候補を絞ってみましょう。 8社すべてを細かく比較するよりも、目的に合う数社に絞ってから条件を確認した方が違いを判断できます。
| 目的 | 確認したいポイント | 比較候補と理由 |
|---|---|---|
| 初めてBTC・ETHを購入したい | 購入方法、入出金方法、購入後に使いたいサービス | Coincheck・bitFlyer・GMOコイン。現物購入から始め、積立などへ利用範囲を広げる場合にも候補になる |
| 板取引を利用したい | 買いたい通貨の板取引への対応、注文方法、取引手数料 | bitbank・GMOコイン・SBI VCトレード。板形式の現物取引を利用でき、取引方法を重視する場合の比較候補になる |
| アルトコインを広く探したい | 取扱通貨数だけでなく、買いたい通貨を販売所・板取引のどちらで売買できるか | Binance Japan・BitTrade・OKJ。BTCやETH以外も含めて取引候補を広げたい場合の比較候補になる |
| 少額から積立を続けたい | 最低設定額、積立頻度、対象通貨、購入方法 | bitFlyer・bitbank・GMOコイン。少額から自動購入を設定し、継続的に買い増したい場合の候補になる |
| 購入後にステーキングや貸暗号資産を利用したい | 対象通貨、申込方法、運用期間、売却や送付への影響 | SBI VCトレード・GMOコイン・OKJ。現物購入後の暗号資産を活用するサービスを重視する場合の比較候補になる |
| 外部ウォレットやほかの取引所へ送付したい | 送付したい通貨への対応、送付手数料、最低数量、送付先に関する条件 | GMOコイン・SBI VCトレード・OKJ。購入後に暗号資産を外部へ移動する使い方まで考える場合の候補になる |
| 将来的にレバレッジ取引も利用したい | レバレッジ・信用・CFD系サービスへの対応と取引方法 | GMOコイン・SBI VCトレード・bitFlyer。現物取引だけでなく、将来レバレッジ系の取引も検討する場合の比較候補になる |
8社すべてを細かく比べなくても大丈夫です。まずは「BTCを買いたい」「板取引を使いたい」など、自分の目的を1つ決めて、候補を2~3社まで絞ってみましょう。
初めてBTCやETHを購入することが目的なら、使う予定のない機能まで最初から比較する必要はありません。 一方、板取引でアルトコインを売買したい場合や、購入後にステーキングを利用したい場合は、その用途に対応する取引所まで候補を絞って比較する必要があります。
自分の目的から比較候補を絞ることが、最初の取引所を選ぶポイントです。 次の章では、販売所と板取引、手数料、取扱通貨など、候補を比較するときに確認したいポイントを詳しく見ていきます。
初心者が仮想通貨取引所を選ぶときのポイント
用途から候補を絞ったあとは、それぞれの取引所が自分の使い方に合っているかを比較します。 手数料や取扱通貨数だけで判断せず、希望する売買方法や、購入後に利用したいサービスまで含めて比較することが大切です。
また、外部ウォレットへの送付やスマホでの操作など、利用を始めてから必要になる機能もあります。 今使いたい機能を優先しながら、実際の利用場面に合わせて比較すると、自分に合う取引所を判断できます。
販売所と板取引の違いを確認する
仮想通貨の現物を売買する方法には、主に販売所と板取引があります。 販売所では取引所の運営会社が提示する価格で売買するのに対し、板取引では利用者の買い注文と売り注文をもとに取引します。
イメージとしては、販売所は「お店が提示した価格で買う」、板取引は「売りたい人と買いたい人の注文が並ぶ市場で取引する」という違いです。どちらを使いたいかで、取引所の選び方も変わってきます。
どちらでも仮想通貨を購入できますが、操作方法だけでなく、対応している通貨や取引時のコストも異なります。 簡単に購入することを優先するのか、自分で価格や数量を指定して注文したいのかによって、確認すべきサービスは変わります。
特に板取引を利用したい場合は、口座が板取引に対応しているかだけでなく、購入したい通貨が板取引の対象になっているかまで確認しましょう。 販売所では扱っていても、板取引では扱っていない通貨もあります。
販売所と板取引の仕組みやコストの違いから確認したい方は、 仮想通貨の取引所と販売所の違いを詳しく解説した記事 を参考にしてください。
手数料は売買・入出金・送付まで含めて考える
取引コストを比較するときは、「売買手数料無料」という表示だけで判断しないことが重要です。 販売所ではスプレッド(売値と買値の価格差)が実質的なコストとなり、板取引では注文方法によって手数料が設定されている場合があります。
板取引では、Maker(板に注文を並べる側)と Taker(既存の注文を取る側)で異なる手数料が設定されている取引所もあります。 そのため、自分が主に販売所と板取引のどちらを使うのかによって、重視するコストも変わります。
さらに、取引所へ日本円を入金するときや出金するとき、購入した暗号資産を外部ウォレットやほかの取引所へ送付するときにも費用が発生する場合があります。 売買を繰り返す人と、購入した暗号資産を外部へ送付する人では、コストを抑えられる取引所が同じとは限りません。
売買だけでなく、入出金や送付まで含めて自分が利用する場面のコストを確認することが、手数料で取引所を比較するときのポイントです。 各社の具体的な料金を比較したい方は、 仮想通貨取引所の手数料を売買・入出金・暗号資産送付まで比較した記事 を確認してください。
取扱通貨は数だけでなく売買方法まで確認する
アルトコインも取引したい場合は、取扱通貨数の多さが比較材料になります。 ただし、取扱通貨数だけで判断せず、自分が購入したい通貨を扱っているかを先に確認することが大切です。
また、同じ取引所の中でも、販売所と板取引では対応している通貨が異なる場合があります。 たとえば購入したい通貨が販売所でしか扱われていない場合、板取引を利用したい人にとっては希望する取引方法を選べません。
そのため、取扱通貨を比較するときは、通貨数・買いたい通貨の有無・希望する売買方法への対応を組み合わせて確認しましょう。 BTCやETHなど限られた通貨だけを取引する場合は、取扱通貨数の多さを必要以上に重視する必要はありません。
積立・ステーキング・貸暗号資産は購入後の使い方で選ぶ
仮想通貨を購入したあとに何をしたいかも、取引所を選ぶ基準になります。 定期的に買い増したい場合と、保有している暗号資産を活用したい場合では、確認したいサービスが異なります。
- 積立:毎月・毎日など設定したタイミングで仮想通貨を継続的に購入したい場合に確認する
- ステーキング:対象通貨を保有しながら報酬を受け取りたい場合に確認する
- 貸暗号資産:保有する暗号資産を一定期間貸し出し、貸借料を受け取りたい場合に確認する
これらのサービスは、対応しているだけでなく対象通貨や利用条件にも違いがあります。 たとえば積立では最低設定額や購入頻度、ステーキングや貸暗号資産では対象通貨や資産を動かせるタイミングなども確認が必要です。
すべてのサービスを利用する予定がないのであれば、機能数だけで取引所を選ぶ必要はありません。 購入後に自分が実際に利用したいサービスがあるかを基準にすると、必要な機能を持つ取引所を絞れます。
アプリは必要な操作に対応しているか確認する
スマホを中心に取引する場合は、アプリで何ができるかも確認しておきましょう。 「操作性が高い」「初心者向け」といった評価だけでは、人によって必要な機能が異なるため、自分に合うかを判断しにくくなります。
現物を購入するだけであれば、購入・売却・入出金・資産残高の確認ができれば十分な場合もあります。 一方で、板取引や積立設定までスマホで行いたい場合は、それらの操作がアプリ内で完結するかを確認する必要があります。
普段スマホで行いたい操作を先に決め、それに対応しているアプリかを確認すると、自分に合うかを判断できます。 スマホで口座開設から仮想通貨の購入まで進める流れを確認したい方は、 スマホだけで仮想通貨を購入する方法を解説した記事 を参考にしてください。
安全性は公表されている対策を確認する
仮想通貨取引所の安全性を比較するときは、「安全性が高い」「初心者でも安心」といった評価だけで判断せず、登録状況や資産管理、セキュリティ対策など、確認できる情報をもとに判断することが大切です。
国内で暗号資産交換サービスを提供する事業者については、暗号資産交換業者(金融庁への登録事業者)として登録されているかを確認できます。 そのうえで、顧客資産の管理方法や、不正ログインを防ぐための二段階認証など、各社が公表している対策を確認します。
ただし、セキュリティ対策が用意されていることと、暗号資産の価格が下落しないことや、事業者に関するリスクがなくなることは別です。 取引所側の安全対策と、暗号資産そのものに伴うリスクを分けて考えることが重要です。
また、自分で設定できる二段階認証やログイン通知などが用意されている場合は、口座開設後に有効化して利用することも安全管理につながります。
国内の仮想通貨取引所ごとの特徴
国内の仮想通貨取引所には、それぞれ得意とする取引方法やサービスがあります。 最初の口座の候補になる取引所がある一方で、板取引やアルトコイン、ステーキングなど特定の用途が必要になったときに追加候補となる取引所もあります。
ここでは、単純にサービス数の多さを比べるのではなく、どのような使い方で候補になるのかを中心に8社の特徴を確認していきます。
Coincheck
Coincheckは、BTCやETHなどの現物を購入するところから始めたい場合に比較候補になる取引所です。 販売所だけでなく取引所も利用でき、購入後はCoincheckつみたて、ステーキング、貸暗号資産などへ利用範囲を広げられます。
特に、まずは現物を購入し、その後に積立や保有資産の活用も検討したい場合は、最初の口座の候補になります。 一方で、板取引を中心に利用する場合は、自分が売買したい通貨が取引所で扱われているかを確認したうえで、bitbankなどほかの候補とも比較することが重要です。
Coincheckで利用できるサービスや特徴を詳しく知りたい方は、 Coincheckの特徴・メリット・利用方法を解説した記事 を参考にしてください。
GMOコイン
GMOコインは、現物の売買だけでなく、積立、ステーキング、貸暗号資産、レバレッジ取引まで幅広く利用したい場合の候補です。 販売所と取引所の両方があり、購入から保有後の運用まで一つの口座で対応できる点が特徴です。
そのため、最初の口座を選ぶ段階で「今後どのサービスを使うかまだ決まっていない」という場合にも候補となり、積立やステーキングなどへ利用範囲を広げることもできます。 将来的にレバレッジ取引を利用したい場合にも候補になります。
ただし、サービス数が多いことだけで選ぶのではなく、自分が売買したい通貨が希望する取引方法に対応しているかまで確認しましょう。 GMOコインでは、通貨によって販売所・取引所・ステーキング・貸暗号資産などへの対応状況が異なります。
利用できるサービスや特徴をさらに詳しく確認したい方は、 GMOコインの特徴・メリット・使い方を解説した記事 を参考にしてください。
bitFlyer
bitFlyerは、BTCを中心に取引したい場合や、少額から積立を始めたい場合の候補です。 かんたん積立では少額から自動購入を設定できるため、まとまった金額を一度に購入するより、一定のペースで買い増していきたい場合にも利用できます。
現物の売買や積立だけでなく、ステーキングや定期貸しコインも提供されているため、購入した暗号資産を保有しながら活用する選択肢もあります。 また、Crypto CFD(暗号資産の差金決済取引)にも対応しており、将来的に現物以外の取引まで考えている場合にも比較候補になります。
最初はBTCの購入や積立を中心に利用し、必要に応じて運用サービスまで広げたい人の候補になる一方、アルトコインの板取引を重視する場合は、対応する取引方法や銘柄をほかの取引所と比較して選びましょう。
bitbank
bitbankは、BTCだけでなくアルトコインも板取引で売買したい場合に比較候補になる取引所です。 販売所で提示された価格から購入するだけでなく、自分で価格や数量を指定して注文する取引を重視する場合に候補になります。
また、現物の板取引に加えて、定期購入や「暗号資産を貸して増やす」、信用取引も利用できます。 そのため、板取引専用の追加口座としてだけでなく、最初から板取引を使って現物を売買したい場合は最初の口座として選ぶこともできます。
一方、ステーキングなど購入後に利用したいサービスが明確に決まっている場合は、そのサービスに対応するSBI VCトレードやGMOコインなども含めて比較すると、自分の使い方に合う口座を判断できます。
SBI VCトレード
SBI VCトレードは、現物を購入したあとも積立、ステーキング、貸コインなどを利用しながら資産を保有したい場合の候補です。 販売所・取引所による現物売買に加えてレバレッジ取引にも対応しており、売買から保有後の活用まで幅広く利用できます。
特にステーキングでは、対象となる暗号資産を口座で保有することで報酬の対象になる仕組みが用意されています。 そのため、購入した暗号資産を長く保有しながら活用したい場合は、最初の口座としても追加口座としても比較候補になります。
一方で、ステーキングや貸コインはすべての通貨で利用できるわけではありません。 購入したい通貨だけでなく、その通貨を購入後にどのサービスで利用できるかまで確認して選ぶことが大切です。
Binance Japan
Binance Japanは、BTCやETHだけでなく、アルトコインまで含めて取引候補を広げたい場合に比較候補になる取引所です。 現物取引に加えて、自動購入やSimple Earnなど、購入後も暗号資産を継続的に購入・活用できるサービスが用意されています。
そのため、主要な暗号資産だけを購入する口座というより、ほかの取引所では希望する通貨を扱っていない場合の追加候補にもなります。 最初からさまざまなアルトコインを取引したい場合には、最初の口座として比較することもできます。
ただし、取扱通貨数だけで判断するのではなく、購入したい通貨が日本円との取引に対応しているか、販売所と現物取引のどちらで売買できるかも確認が必要です。 同じ取扱通貨でも、利用できる取引方法は通貨によって異なる場合があります。
OKJ
OKJは、アルトコインを探しながら、積立やステーキングなど購入後のサービスも組み合わせたい場合の候補です。 販売所と取引所の両方を利用でき、積立、ステーキング、貸暗号資産などにも対応しています。
積立で購入した暗号資産を自動的にステーキングへ回せる対象通貨もあるため、定期的な購入と保有後の運用を組み合わせたい場合にも候補になります。 アルトコインの選択肢と購入後の使い方を両方重視したい場合に適した選択肢です。
一方で、積立やステーキングなどの対応状況は通貨ごとに異なります。 取扱通貨の多さだけではなく、自分が購入したい通貨をどの方法で売買し、その後どのサービスで利用できるかまで確認して選びましょう。
BitTrade
BitTradeは、少額から現物を購入したい場合や、BTC・ETH以外のアルトコインも含めて候補を探したい場合に比較候補になる取引所です。 販売所と取引所の両方を利用でき、積立暗号資産や貸暗号資産にも対応しています。
そのため、最初に少額で現物を購入する使い方だけでなく、定期的に積み立てたり、保有している暗号資産を貸し出したりする使い方にも広げられます。 また、レバレッジ取引も提供されているため、現物以外の取引まで一つの口座で検討したい場合にも候補になります。
一方、購入後にステーキングを利用したい場合や、特定の通貨を板取引したい場合などは、目的に対応するほかの取引所も含めて比較する必要があります。 機能数だけでなく、実際に利用したい通貨とサービスの組み合わせから判断しましょう。
一つに絞れない場合の仮想通貨取引所の選び方
仮想通貨取引所を比較していると、「板取引ならこの取引所」「積立なら別の取引所」のように、用途ごとに候補が分かれることがあります。 すべての機能や条件を一つの口座で満たそうとすると、かえって選びにくくなりがちです。
最初から複数の口座を用意する必要はありません。 まずは今使いたい機能を基準に1口座を選び、必要な機能が増えたときに追加口座を検討すると考えると整理できます。
最初の1口座は今使う機能を優先する
最初の取引所を選ぶときは、将来的に利用するかもしれない機能まで含めて比較するより、現在の目的を優先した方が候補を絞れます。 たとえば、まずBTCを購入したいのであれば、現物の購入方法や日本円の入出金など、実際に使う機能を中心に確認します。
板取引を利用したい場合は、購入したい通貨が板取引の対象になっているかを確認します。積立を始めたい場合は、対象通貨や最低設定額、積立頻度などの条件を確認しましょう。目的によって、取引所を比較するときに重視する項目は異なります。
「いつか使うかもしれない機能」より「これから使う機能」を優先すれば、必要以上に比較項目を増やさずに最初の口座を決められます。
迷っているなら、まず「最初に何をしたいか」を1つだけメモしてみてください。「BTCを買う」「毎月積み立てる」「板取引を使う」のように決めるだけでも、比較する取引所をかなり絞れます。
足りない機能が出たら追加口座を検討する
一つの取引所を使い始めたあとで、別の機能が必要になることもあります。 たとえば、保有している取引所では扱っていないアルトコインを購入したい、板取引を利用したい、ステーキングや貸暗号資産を始めたいといったケースです。
その段階で、現在の口座に不足している機能を補える取引所を追加すれば、最初からすべての用途を想定して複数社へ口座を開設する必要はありません。
2口座目を選ぶ場合も、単純にサービス数が多い取引所を追加するのではなく、今の口座ではできないことが何かを明確にしてから候補を探すと役割を明確にできます。
複数口座を使う場合は役割を重ねすぎない
複数の取引所を利用する場合は、それぞれの口座に役割を持たせると、管理対象を整理できます。 たとえば、普段の現物購入に使う口座と板取引を重視する口座、主要通貨を売買する口座とアルトコインを探す口座のように分ける考え方です。
複数口座を使う目的は、似た機能を持つ取引所を増やすことではありません。 現在使っている口座で不足している機能を補うことを基準にすると、役割が重なりにくくなります。
売買用の口座に加えてステーキングや貸暗号資産を利用する口座を持つなど、自分の利用目的に合わせて必要な範囲だけ追加するとよいでしょう。
口座が増えるほど、残高や入出金先、ログイン情報など管理する対象も増えます。 そのため、一つの口座で目的を満たせている間は無理に増やさず、追加する理由が明確になった段階で2口座目を検討するのが基本です。
仮想通貨取引所の比較でよくある質問
仮想通貨取引所を選ぶときは、候補を絞ったあとでも口座数や取引方法、手数料などで迷うことがあります。 最後に、取引所を決める前に確認しておきたい疑問をまとめます。
初心者は何社くらい口座を開設すればよいですか?
初心者だから複数の取引所へ口座を開設する必要があるわけではありません。 最初は自分の目的に合う1社から始めても十分です。
口座数よりも、現物購入や積立、板取引など、自分が利用したい機能に対応しているかを基準に選びましょう。
販売所と板取引はどちらを使えばよいですか?
一律にどちらがよいとは決められません。 簡単に売買したい場合は販売所、自分で価格や数量を指定して注文したい場合は板取引が候補になります。
対応通貨や取引コストも異なるため、自分が買いたい通貨をどの方法で取引したいかを基準に選びましょう。
手数料が安い取引所を選べばよいですか?
手数料は重要な比較項目ですが、安さだけで決める必要はありません。 販売所と板取引のどちらを使うか、買いたい通貨があるか、外部へ送付するかによって重視するコストは変わります。
また、積立やステーキングなどを利用したい場合は、それらのサービスへの対応も含めて自分の使い方全体で比較することが大切です。
取扱通貨数が多い取引所を選ぶべきですか?
取扱通貨数が多ければ選択肢は広がりますが、それだけで自分に合うとは限りません。 まずは購入したい通貨を扱っているかを確認することが重要です。
さらに、その通貨が販売所だけでなく板取引にも対応しているかなど、希望する売買方法まで確認して選びましょう。
複数の仮想通貨取引所を使っても問題ありませんか?
複数の取引所を利用しても問題ありません。 売買する通貨や利用したいサービスに応じて、複数の口座を使い分けることもできます。
ただし、口座が増えるほど資産残高・入出金先・パスワード・二段階認証などの管理対象も増えます。 複数口座を利用する場合は、それぞれを適切に管理できる範囲にとどめましょう。
まとめ
国内の仮想通貨取引所を選ぶときは、自分が何をしたいのかから候補を絞ることが重要です。
初めてBTCやETHを購入したい、板取引を利用したい、アルトコインの選択肢を広げたい、積立やステーキングを利用したいなど、目的によって比較したい取引所は変わります。 まずは自分の用途に合う2~3社程度まで候補を絞り、売買方法や利用できるサービスを確認したうえで最初の口座を選びましょう。
また、すべての機能を一つの取引所に求める必要はありません。 最初は現在使いたい機能を優先し、あとから板取引やステーキング、アルトコイン取引など必要な機能が出てきた段階で、追加口座を検討する方法もあります。
自分の使い方に合うかを基準に比較し、必要な機能を備えた取引所を選んでください。
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