
GMOコインでは、保有している暗号資産を貸し出して収益を得られる「貸暗号資産ベーシック」と「貸暗号資産プレミアム」を利用できます。 売却予定のない暗号資産を保有しながら活用したい人にとって、レンディングは選択肢のひとつです。
ベーシックは22銘柄に対応し最大年率10%、プレミアムはBTC・ETH・XRPを対象に年率15%以上の特約権料率が設定されています。 ただし、プレミアムには円転特約や必要証拠金があり、単純に料率だけで比較できる2つのプランではありません。
この記事では、GMOコインのレンディングについて、ベーシックとプレミアムの違いから、利率・対応通貨・貸出条件、始め方まで詳しく解説します。 中途解約や貸出中の資産の扱い、プレミアムで日本円償還となる仕組みも整理するので、どちらが自分の保有方針に合うのか確認していきましょう。
GMOコインのレンディングとは?
GMOコインのレンディングは、保有している暗号資産をGMOコインへ一定期間貸し出し、その対価として貸借料などを受け取れるサービスです。 暗号資産をすぐに売却する予定がなく、保有しながら活用したい場合の選択肢になります。
GMOコインでは、一般的なレンディングに近い「貸暗号資産ベーシック」と、円転特約が付いた「貸暗号資産プレミアム」の2種類を提供しています。 ベーシックは22銘柄に対応し最大年率10%、プレミアムはBTC・ETH・XRPを対象に年率15%以上の特約権料率が設定されるなど、仕組みや利用条件が異なります。
通常のレンディングとして利用しやすいのはベーシックですが、より高い料率を重視する場合はプレミアムも候補になります。 ただし、プレミアムでは必要証拠金や円転特約による償還条件があるため、単純に料率だけを比較して選ぶサービスではありません。
なお、暗号資産を貸し出して収益を得る基本的な仕組みや、レンディング全般の特徴については、 仮想通貨レンディングの仕組み・利率・始め方をまとめた解説 で詳しく確認できます。
GMOコインには2種類の貸暗号資産サービスがある
GMOコインの貸暗号資産は、ベーシックとプレミアムで収益の受け取り方や元本の償還方法まで異なります。 ベーシックは貸し出した暗号資産と貸借料を受け取る通常型のサービスなのに対し、プレミアムには円転特約が付加されています。
| 比較項目 | 貸暗号資産ベーシック | 貸暗号資産プレミアム |
|---|---|---|
| サービスの特徴 | 暗号資産を一定期間貸し出して貸借料を受け取る | 暗号資産の貸出に円転特約を組み合わせる |
| 対象 | 22銘柄 | BTC・ETH・XRP |
| 料率 | 最大年率10% | 年率15%以上の特約権料率 |
| 貸出期間 | 銘柄・コースによって異なる | 1週間〜2カ月 |
| 元本の受取 | 貸し出した暗号資産で償還 | 条件により暗号資産または日本円で償還 |
特に大きな違いは、プレミアムでは満期時の条件によって暗号資産ではなく日本円で元本相当額を受け取る可能性があることです。 そのため、「ベーシックより高い料率を受け取れる上位プラン」と考えるのではなく、仕組みの異なるサービスとして比較する必要があります。
貸暗号資産以外にもGMOコインでは現物取引や積立、ステーキングなど複数のサービスを利用できます。 全体のサービス構成を確認したい場合は、 GMOコインで利用できるサービスをまとめた解説 も参考にしてください。
貸暗号資産ベーシックは少額から利用できる通常型のサービス
貸暗号資産ベーシックは、保有する暗号資産をGMOコインへ一定期間貸し出し、期間に応じた貸借料を受け取るサービスです。 BTCやETHをはじめ22銘柄に対応しており、銘柄によって設定されたコースから貸出期間を選択します。
貸借料の年率は銘柄やコースによって異なり、最大年率10%です。 対応銘柄が多いため、すでにGMOコインで保有している暗号資産を売却せず、そのまま貸し出して活用したい場合に利用しやすい仕組みです。
ただし、すべての銘柄やコースを常時申し込めるわけではありません。 実際に利用するときは、保有する通貨の利率だけでなく、募集状況や貸出期間なども確認して選ぶ必要があります。 GMOコイン以外の候補も含めて条件を比べたい場合は、 仮想通貨レンディングサービス8社の金利や返還条件を比較した記事 で確認できます。
貸暗号資産プレミアムは高い料率を狙える代わりに仕組みが異なる
貸暗号資産プレミアムは、BTC・ETH・XRPを貸し出し、年率15%以上の特約権料率による収益を狙えるサービスです。 ベーシックより高い料率が設定されていますが、暗号資産の貸出に円転特約というデリバティブ取引が組み合わされています。
また、利用時には貸し出す暗号資産だけでなく必要証拠金も求められます。 満期時には判定条件によって元本が暗号資産で返還される場合と、日本円で返還される場合があるため、保有している暗号資産をそのまま受け戻したい人は特に仕組みを理解しておく必要があります。
高い特約権料率だけで判断するのではなく、必要証拠金や円転特約を含めて利用を検討することが重要です。 ベーシックとプレミアムの具体的な条件や、円転特約によって償還方法が変わる仕組みは、このあと詳しく確認していきます。
貸暗号資産ベーシックの利率・対応通貨・貸出条件
貸暗号資産ベーシックは、銘柄ごとに設定されたコースを選び、一定期間GMOコインへ暗号資産を貸し出すサービスです。 対象は22銘柄で、貸借料の年率は0.05%〜10%、貸出期間は1カ月または3カ月が中心となっています。
ただし、すべての銘柄で同じコースを選べるわけではありません。 BTCのように1カ月コースのみ設定されている銘柄もあれば、ETHのように1カ月と3カ月から選べる銘柄、DOTやATOMのように3カ月コースのみ設定されている銘柄もあります。 貸し出す前に、対象通貨だけでなく年率・期間・最小貸出数量まで確認しておきましょう。
対応通貨と利率
貸暗号資産ベーシックでは、BTCやETHのほか、SOL・ADA・DOT・SUIなど幅広い暗号資産を貸し出せます。 主な貸出条件は以下のとおりです。
| 銘柄 | 貸出コース | 最小貸出数量 |
|---|---|---|
| BTC | 年率1.3%(1カ月) | 0.1 BTC |
| ETH | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 0.05 ETH |
| BCH | 年率1%(1カ月) | 5 BCH |
| LTC | 年率1%(1カ月) | 10 LTC |
| XRP | 年率1%(1カ月) | 5,000 XRP |
| XLM | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 20,000 XLM |
| DOT | 年率10%(3カ月) | 50 DOT |
| ATOM | 年率10%(3カ月) | 10 ATOM |
| ADA | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 700 ADA |
| LINK | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 50 LINK |
| FCR | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 50,000 FCR |
| DOGE | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 10,000 DOGE |
| SOL | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 20 SOL |
| ASTR | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 10,000 ASTR |
| FIL | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 150 FIL |
| SAND | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 1,500 SAND |
| CHZ | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 5,000 CHZ |
| AVAX | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 20 AVAX |
| SUI | 年率3%(3カ月) 年率1%(1カ月) | 10 SUI |
| ZPG | 年率0.1%(1カ月) | 0.001 ZPG |
| ZPGAG | 年率0.05%(1カ月) | 0.1 ZPGAG |
| ZPGPT | 年率1%(1カ月) | 0.001 ZPGPT |
年率が最も高いのはDOTとATOMの年率10%・3カ月コースです。 一方、BTCは年率1.3%の1カ月コース、ETHは年率1%の1カ月コースと年率3%の3カ月コースが設定されており、通貨によって条件には大きな違いがあります。
また、設定されているコースが常に申し込めるとは限りません。 募集は銘柄・コースごとに行われ、募集していないコースは申込画面に表示されないため、実際の利用時には最新の募集状況を確認する必要があります。
利率だけでなく、長期保有したい通貨かどうかも含めて選びたい場合は、 レンディングに向いている通貨をBTC・XRP・ETH・ステーブルコインなどから比較した記事 も参考にしてください。
最低貸出数量と貸出期間
貸暗号資産ベーシックでは、銘柄ごとに1回の申込で必要となる最小貸出数量が設定されています。 たとえばBTCは0.1 BTC、ETHは0.05 ETH、ATOMは10 ATOMから申し込めます。 同じGMOコインのサービスでも、保有数量によっては希望する通貨を貸し出せない場合があります。
貸出期間は主に1カ月と3カ月です。 1カ月コースは比較的短い期間で償還を迎えられる一方、3カ月コースでは年率が高く設定されている銘柄があります。 ETH・ADA・LINK・SOLなどは1カ月と3カ月の両方が設定されているため、貸出期間と年率を見比べて選択できます。
一方、DOTとATOMは3カ月コース、BTCやXRPなどは1カ月コースのみです。 貸出期間中は原則として対象の暗号資産を自由に売却・送付できないため、年率だけで長いコースを選ぶのではなく、いつまで保有する予定なのかも考えて申し込むことが大切です。
貸借料の計算方法と受取時期
貸暗号資産ベーシックの貸借料は、貸し出した数量・日数・年率をもとに日割りで計算されます。 基本となる計算方法は「貸出数量 × 貸出日数 × 年率 ÷ 365」です。 1カ月コースは30日、3カ月コースは90日として計算されます。
0.1 BTCを年率1.3%の1カ月コースで30日間貸し出した場合は、次のように計算します。
0.1 BTC × 30日 × 1.3% ÷ 365 = 0.00010684 BTC
この場合、償還時に元本とは別に0.00010684 BTCの貸借料を受け取れます。
貸借料は毎日口座へ加算されるのではなく、貸出期間が終了して償還されるタイミングで付与されます。 そのため、表示されている年率をそのまま1カ月や3カ月で受け取れるわけではなく、実際の貸出日数に応じた金額になります。
また、貸借料の端数処理は銘柄によって異なります。 実際に受け取る数量を確認するときは、年率だけでなく貸出数量と期間を合わせて計算すると、どの程度の貸借料になるのか把握しやすくなります。
貸暗号資産プレミアムの仕組みとベーシックとの違い
貸暗号資産プレミアムは、暗号資産を貸し出して収益を得る点ではベーシックと共通していますが、仕組みは大きく異なります。 暗号資産の貸出に円転特約(条件により日本円で償還する特約)が組み合わされており、貸借料ではなく特約権料を受け取るサービスです。
年率15%以上の特約権料率が設定される一方、個人で利用する場合は日本円の必要証拠金も準備しなければなりません。 また、満期時の判定によっては、貸し出した暗号資産そのものではなく日本円で元本を受け取ることがあります。
そのため、ベーシックより高い料率を受け取れる単純な上位サービスではありません。 プレミアムを利用する場合は、特約権料だけでなく、必要証拠金や円転特約によって元本の受取方法が変わることまで理解しておく必要があります。
プレミアムは円転特約付きの貸暗号資産サービス
貸暗号資産プレミアムでは、GMOコインへ暗号資産を貸し出す取引に、店頭デリバティブ取引である円転特約が付加されています。 貸出期間が終了すると、あらかじめ設定された特約レート(円転判定の基準となる価格)と判定日の暗号資産価格を比較し、元本をどの形で受け取るかが決まります。
判定レートが特約レート以下であれば、貸し出した暗号資産がそのまま返還されます。 一方、判定レートが特約レートを上回った場合は円転特約が行使され、貸出数量と特約レートをもとに計算した日本円で元本相当額を受け取ります。
どちらの場合でも、特約権料は貸し出した暗号資産と同じ銘柄で受け取れます。 ベーシックのように同じ暗号資産の返還だけを前提とする仕組みではなく、満期時の価格によって元本の受取方法が変わる点が大きな違いです。
ざっくり言うと、プレミアムは「高い料率で貸せる代わりに、価格が上がったときは暗号資産ではなく日本円で戻ってくることがあるサービス」です。ベーシックとは別物として考えた方がわかりやすいですね。
対象通貨・貸出期間・特約権料率
貸暗号資産プレミアムの対象通貨はBTC・ETH・XRPの3銘柄です。 貸出期間や特約権料率は募集ごとに設定されますが、基本的な貸出条件は次のようになっています。
| 対象通貨 | 貸出期間 | 特約権料率 | 最小貸出数量 | 最小貸出単位 |
|---|---|---|---|---|
| BTC | 1週間〜2カ月 | 年率15%以上 | 0.05 BTC | 0.01 BTC |
| ETH | 1週間〜2カ月 | 年率15%以上 | 0.5 ETH | 0.1 ETH |
| XRP | 1週間〜2カ月 | 年率15%以上 | 2,000 XRP | 1,000 XRP |
対象となるのは、レバレッジ取引を利用できる個人・法人のユーザーです。 個人の場合は、貸し出す暗号資産とは別に必要証拠金(取引中に預け入れる日本円)を準備する必要があります。
必要証拠金は、「貸出暗号資産数量 × 特約レート × 50%」に相当する日本円です。 特約レートは募集ごとに異なり、取引開始日に確定します。 取引開始時に必要証拠金が不足している場合は取引がキャンセルされるため、申し込み後も必要な日本円を口座に用意しておく必要があります。
なお、法人口座では必要証拠金の預託は不要です。 また、貸出期間や具体的な特約権料率は募集の都度設定されるため、申し込む際はその時点の募集条件を確認しましょう。
暗号資産ではなく日本円で償還される場合がある
貸暗号資産プレミアムで特に確認しておきたいのが、価格上昇時に元本が日本円で償還される可能性があることです。 判定日の17時時点における販売所の中値をもとにした判定レート(満期時の判定に使う価格)が、特約レートを上回っているかどうかで償還方法が決まります。
判定レートが特約レート以下なら、元本は貸し出した暗号資産で返還されます。 判定レートが特約レートを上回ると円転特約が行使され、「貸出数量 × 特約レート」で計算した日本円を受け取ります。
この場合、暗号資産の価格が特約レートをさらに上回っていても、その上昇分を元本の値上がり益として受け取ることはできません。 たとえばBTCの特約レートが330万円で、判定時に350万円まで上昇していても、元本の円転額は1 BTCあたり330万円を基準に計算されます。
「BTCが上がったら、その分も得できる」とは限らないのがポイントです。特約レートを超えて円転された場合は、そこから先の値上がり分を受け取れないので、BTCをそのまま持ち続けたい人ほど確認しておきたい部分ですね。
高い特約権料を受け取れることはプレミアムの特徴ですが、暗号資産をそのまま長期保有し続けたい場合は、この円転の可能性まで含めて判断することが重要です。
GMOコインでレンディングを始める方法
GMOコインでレンディングを始めるには、口座開設と本人確認を済ませたうえで、貸し出したい暗号資産を口座内に用意します。 その後、貸暗号資産のメニューから対象通貨やコースを選び、内容を確認して申し込みます。
ベーシックとプレミアムでは、申し込み前に準備するものが異なります。 ベーシックでは貸し出す暗号資産を用意し、プレミアムでは利用条件を満たしたうえで、個人の場合は必要証拠金となる日本円も準備します。
申し込みが完了した時点ですぐに貸出が始まるわけではなく、募集ごとに定められた貸出開始日を迎えると取引が始まります。 期間満了後は、利用したサービスの条件に沿って元本と報酬を受け取ります。
GMOコインの口座を開設して暗号資産を用意する
まずはGMOコインの口座を開設し、本人確認まで完了させます。 すでに口座を持っている場合は、貸し出したい暗号資産が口座内にあることを確認しましょう。 保有していない場合は、GMOコインで購入するか、外部のウォレットや取引所から送付して準備します。
ベーシックを利用する場合は、申し込む銘柄ごとに定められた最小貸出数量以上の暗号資産を用意します。 プレミアムを利用する場合は、対象となる暗号資産に加えて、レバレッジ取引を利用できる状態にし、個人の場合は必要証拠金として引き落とされる日本円も口座に準備しておきます。
貸出開始時に必要な暗号資産や日本円が不足していると取引が開始されない場合があるため、申し込み後も必要な残高を確保しておきましょう。
貸し出す通貨とコースを選択する
ベーシックでは、会員ページの「貸暗号資産」から「ベーシック」を選び、貸し出したい銘柄を指定します。 その後、募集されている貸出期間を選択し、貸出数量を入力して申し込み内容を確認します。
銘柄によって選択できる期間や年率は異なり、募集していないコースには申し込めません。 年率だけを見るのではなく、貸出期間中にその暗号資産を使う予定がないかも確認したうえでコースを選びましょう。
プレミアムは、会員ページの「貸暗号資産」から「プレミアム」を選び、表示されている募集要項を確認して申し込みます。 貸出期間や特約権料率だけでなく、特約レートや判定日、取引決済日などの条件も確認してから申し込みましょう。
貸出開始から償還・貸借料受取までの流れ
申し込み後は、募集ごとに定められた貸出開始日を迎えると暗号資産の貸出が始まります。 ベーシックでは、貸出期間が終了すると貸し出していた暗号資産が償還され、期間や年率に応じて計算された貸借料を受け取ります。
プレミアムでは、取引開始日に貸し出す暗号資産と必要証拠金が口座から引き落とされ、判定後に契約条件に沿って元本と特約権料を受け取ります。 元本の償還方法は判定結果によって異なるため、申し込み時に確認した条件に沿って受取内容を確認しましょう。
GMOコインでレンディングする前に確認したい注意点
GMOコインのレンディングは、保有中の暗号資産を活用して貸借料などを受け取れる一方、通常の現物保有とは異なる契約条件があります。 特に、希望するコースを常に利用できるわけではないことや、貸出中の売却・送付、中途解約時の扱いは申し込み前に確認しておきたいポイントです。
また、貸し出した暗号資産は分別管理の対象になりません。 レンディング全般で考えられる事業者リスクや価格変動などについては、 仮想通貨レンディングで確認しておきたい主なリスクと注意点 でも詳しく解説しています。
希望する通貨やコースをいつでも貸し出せるとは限らない
GMOコインの貸暗号資産ベーシックは、対象となるすべての銘柄・コースを常時募集しているわけではありません。 募集は銘柄やコースごとに行われ、募集していないものは申込画面に表示されない仕組みです。
募集状況によっては受付が停止されたり、申し込みが集中した場合などに一部またはすべての申込がキャンセルされたりすることもあります。 そのため、保有している暗号資産に対応したコースが設定されていても、希望するタイミングで必ず貸し出せるとは限りません。
利率や貸出期間だけで利用先を決めるのではなく、実際に申し込む段階で対象銘柄とコースの募集状況を確認する必要があります。
貸出中は対象の暗号資産を売却・送付できない
GMOコインへ貸し出した暗号資産は、原則として貸出期間が終了するまでロックされます。 貸出期間中は、その暗号資産を販売所や取引所で売却したり、外部のウォレットや他社へ送付したりできません。
そのため、貸出期間中に価格が大きく上昇して売却したくなった場合でも、通常の保有資産のようにすぐ売却することはできません。 近いうちに売却する可能性がある暗号資産や、送付に使う予定がある暗号資産は、貸し出す数量を慎重に決める必要があります。
特に3カ月など比較的長いコースを選ぶ場合は、年率だけでなく、その期間は資産を動かせなくても問題ないかを確認してから申し込みましょう。
保有している暗号資産を全部貸し出す必要はありません。近いうちに売る可能性がある分は残して、「しばらく動かさない」と決めている分だけ貸し出すと管理しやすいですよ。
ベーシックは中途解約すると貸借料を受け取れず手数料もかかる
貸暗号資産ベーシックは途中で解約できますが、満期まで貸し出した場合と同じ条件で貸借料を受け取れるわけではありません。 中途解約した場合は貸借料が支払われず、さらに償還時に受け取る予定だった貸借料の10%相当が中途解約手数料として発生します。
たとえば、満期まで保有していれば0.01 BTCの貸借料を受け取る予定だった場合、中途解約すると0.01 BTCの貸借料は受け取れず、さらにその10%にあたる0.001 BTC相当が解約手数料としてかかるイメージです。
中途解約を申し込めるのは、満期償還日の5日前の6:00までです。 必要になればいつでもコストなしで引き出せる仕組みではないため、貸出期間中に使う可能性が低い暗号資産を選ぶ方が利用しやすいでしょう。
貸し出した暗号資産は分別管理の対象ではない
GMOコインへ貸し出した暗号資産は、通常の口座内で保有している暗号資産とは管理上の扱いが異なります。 貸暗号資産は消費貸借契約となり、GMOコインが利用者から借り入れた暗号資産は、資金決済法に基づく分別管理の対象ではありません。
貸出中の暗号資産は、通常保有している暗号資産と同じ分別管理の対象ではありません。
GMOコインが破綻するなどした場合には、貸し出した暗号資産が返還されない可能性があります。 「GMOコインの口座にある資産だから同じように管理されている」と考えず、貸し出した時点で扱いが変わることを理解しておきましょう。
GMOコイン自体の運営体制やセキュリティ、事業者としての安全性も含めて確認したい場合は、 GMOコインの安全性と利用前に知っておきたい注意点 も参考にしてください。
GMOコインのレンディングに関するよくある質問
GMOコインのレンディングを利用する際に気になりやすい、中途解約や最低貸出数量、申込条件、税金などの疑問をまとめます。
GMOコインのレンディングは途中で解約できますか?
貸暗号資産ベーシックは中途解約できますが、貸暗号資産プレミアムは原則として中途解約できません。
ベーシックを中途解約すると貸借料を受け取れず、中途解約手数料も発生します。 プレミアムは原則として満期までの利用が前提となるため、どちらも申し込み前に貸出期間を確認しておきましょう。
BTCやETHはいくらから貸し出せますか?
最低貸出数量は、ベーシックとプレミアムで異なります。
ベーシックではBTCが0.1 BTC、ETHが0.05 ETHから貸し出せます。 一方、プレミアムではBTCが0.05 BTC、ETHが0.5 ETHからとなっており、同じ通貨でもサービスによって必要な数量が異なります。
そのほかの対象通貨にも銘柄ごとの最低貸出数量が設定されているため、申し込む前に保有数量が条件を満たしているか確認しましょう。
貸出申込をすれば必ずレンディングできますか?
申し込めば必ず貸出が開始されるわけではありません。
ベーシックは銘柄・コースごとに募集が行われており、募集していないコースには申し込めません。 また、申込多数の場合などには、一部またはすべての申込がキャンセルされる場合があります。
貸出開始時に必要な暗号資産が口座に不足している場合もキャンセルとなります。 プレミアムでは、個人の場合は貸出予定の暗号資産に加えて必要証拠金が不足していないことも必要です。
ベーシックとプレミアムはどちらを選べばいいですか?
一般的なレンディングとして利用したい場合はベーシック、円転特約の仕組みを理解したうえで高い特約権料率を狙いたい場合はプレミアムが候補になります。
ベーシックは対応通貨が多く、貸出期間に応じた貸借料を受け取る比較的シンプルな仕組みです。 一方、プレミアムは年率15%以上の特約権料率が設定されますが、個人では必要証拠金が求められ、判定結果によって元本が日本円で償還される場合があります。
単純に料率の高さだけを比較するのではなく、暗号資産をそのまま保有し続けたいか、円転される可能性を許容できるかまで考えて選びましょう。
レンディングで受け取った貸借料や特約権料に税金はかかりますか?
ベーシックの貸借料やプレミアムの特約権料は、税金を考える必要があります。
個人が暗号資産取引によって得た利益は、原則として雑所得に区分されます。 また、プレミアムで円転特約が行使され、貸し出した暗号資産が日本円で償還された場合は、暗号資産の売却に伴う損益についても確認が必要です。
実際に確定申告が必要かどうかは、レンディング以外の所得も含めた年間の所得状況によって変わります。 課税タイミングや所得の計算方法については、 仮想通貨レンディングの貸借料にかかる税金や確定申告を解説した記事 で詳しく確認できます。
GMOコインではレンディングとステーキングのどちらが向いていますか?
貸し出せる通貨や資産を動かせる条件、収益を受け取る仕組みを比較して選ぶのがおすすめです。
レンディングはGMOコインへ暗号資産を貸し出して貸借料などを得る仕組みで、貸出期間中は資産の利用が制限されます。 ステーキングは対象通貨を保有することで報酬を受け取れる仕組みのため、同じ長期保有でも資産の扱いや報酬が発生する条件が異なります。
ETHなど両方を検討できる通貨を長期保有する場合は、 ステーキングとレンディングの利回り・流動性・安全性を比較した記事 も参考にしながら、自分の保有方針に合う方法を選びましょう。
まとめ
GMOコインのレンディングには、通常型の「貸暗号資産ベーシック」と、円転特約付きの「貸暗号資産プレミアム」があります。 同じ貸暗号資産サービスでも仕組みや利用条件が異なるため、料率だけでなく、自分の保有方針に合っているかを確認して選ぶことが大切です。
一般的なレンディングとして利用するなら、まずはベーシックが候補になります。 対応通貨や年率に加えて、貸出期間・最低貸出数量・募集状況・中途解約時の条件まで確認しておくと、実際に利用できるコースを判断しやすくなります。
一方、プレミアムは年率15%以上の特約権料率が設定されるものの、個人では必要証拠金が必要で、円転特約が行使されると元本が日本円で償還される場合があります。 高い料率だけで選ぶのではなく、暗号資産をそのまま受け戻せない可能性まで理解したうえで検討しましょう。
当面売却する予定のない暗号資産を保有している場合は、GMOコインのレンディングを活用することで、保有を続けながら貸借料や特約権料を得られる可能性があります。 利用するサービスとコースの条件を確認し、自分の保有期間や資産の使い方に合う方法を選んでみてください。







