
「みんなのコインって、結局どんなことができるサービスなんだろう?」「FXは触ったことがあるけれど、暗号資産CFDはイメージしづらい…」と感じている人も多いはずです。
対応している銘柄や注文方法、どんなスタイルの取引を想定しているサービスなのかが分からないままだと、口座を作っても使いどころがイメージしにくくなってしまいます。
本記事では、トレイダーズ証券の暗号資産CFDサービス「みんなのコイン」で実際にできることを、対応銘柄・注文方法・取引スタイルという3つの切り口から整理します。
現物取引所との違いや、みんなのFXユーザーが押さえておきたいポイントにも触れながら、
「自分のスタイルならどう使えそうか?」をイメージできるところまで一緒に確認していきましょう。
みんなのコインの対応銘柄・注文方法・取引スタイルを一つのページで整理し、 「どんなことができて、どんなことはできないサービスなのか」を全体像からつかめるように解説します。
- BTC/JPYなど主要5銘柄を中心に、みんなのコインで取引できる銘柄と基本スペック(レバレッジ・取引時間など)を一覧で確認
- 成行・指値・逆指値・IFD・OCO・IFOといった注文方法の基本と、どんな場面で使うと便利かを初心者向けに整理
- 短期〜中期トレード/現物ガチホ+ヘッジなど、取引スタイル別にみんなのコインをどう位置づけるかと、現物取引所との役割分担の考え方を紹介
みんなのコインはどんなサービス?まずは全体像をつかもう
「みんなのコインって、普通の仮想通貨取引所と何が違うの?」という人は、まずサービスの立ち位置から整理しておくとイメージしやすくなります。
このセクションでは、暗号資産CFDサービスとしてのみんなのコインの基本的な特徴を、現物取引との違いも交えながら解説します。
みんなのコイン全体の特徴やメリット・デメリットを、より網羅的に押さえておきたい場合は、 みんなのコインとは?CFD取引に特化した特徴・メリット・評判を初心者向けに解説 もあわせてチェックしておくと、サービスの全体像がつかみやすくなります。
みんなのコイン=暗号資産CFD専用の取引サービス
みんなのコインは、トレイダーズ証券が提供する
暗号資産CFD暗号資産差金決済取引
専用のサービスです。
通常の現物取引所と違い、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産そのものを受け取るのではなく、価格の上下による差額だけをやり取りする
差金決済取引現物受け渡しなし
の仕組みになっています。
暗号資産CFDそのものの仕組みや、現物取引との違いをもう少し詳しく知りたい場合は、 暗号資産CFDとは?現物取引との違いと、みんなのコインを使うメリット・デメリット を先に読んでおくと理解しやすくなります。
そのため、ウォレットに暗号資産を保管したり、外部のアドレスに送金したりすることはできませんが、価格変動に対して「買い」だけでなく「売り」から入ることもできるなど、トレードに特化した商品設計になっているのが特徴です。
- 暗号資産そのものではなく「価格の値動き」を取引する
- 現物の送金や受け取りはできない一方、ハッキングによる暗号資産流出リスクを直接は負わない
- 値上がり・値下がりのどちらの方向でも利益を狙える
みんなのFXとの関係と共通点・違い
みんなのコインは、同じトレイダーズ証券が提供する「みんなのFX」と同じグループサービスです。
みんなのFXの口座を開設したうえで、暗号資産CFD専用のコイン口座を追加する形で利用するため、FXに馴染みがある人にとっては、ツールの操作感や注文画面に共通点が多いのがポイントです。
- 同じログインID・パスワードから、FX口座とコイン口座を行き来できる
- チャート画面や注文パネルのレイアウトがFXと似ており、操作を覚えやすい
- 一方で、取引対象は「通貨ペア」ではなく、BTC/JPYなどの暗号資産ペアに限定される
すでにみんなのFXを利用している人であれば、完全に新しいサービスを一から覚えるというより、「FXと似たツールで暗号資産も扱えるようにする」というイメージでとらえると分かりやすいでしょう。
FXトレーダー目線で両サービスの違いを詳しく知りたい人は、 みんなのコインとみんなのFXの違いは?FXトレーダーが暗号資産CFDを始める前に知っておきたいポイント も参考になります。
どんな人が使うことを想定したサービスか
みんなのコインは、長期の積立投資というよりも、価格変動を前提にしたトレードを行いたい人向けのサービスです。
1日〜数週間程度のスパンでポジションを持ち、上昇・下落のどちらの局面でもチャンスを狙いたい人と相性が良い設計になっています。
- チャートを見ながら売買タイミングを考えるのが好きな短期〜中期トレーダー
- 現物で長期保有している暗号資産の値動きをヘッジしたい人
- FXトレードに慣れており、似た感覚で暗号資産の値動きも触ってみたい人
一方で、「ビットコインを長期で持ちたい」「NFTやDeFiで使うために送金したい」といったニーズには、現物取引所のほうが向いています。
みんなのコインは、あくまで値動きにフォーカスしたトレード用のサービスだと理解しておくと、ミスマッチが少なくなります。
自分がみんなのコインと相性の良いタイプかどうかをより具体的に知りたい場合は、 みんなのコインが向いている人・向いていない人|現物取引所との違いでわかるタイプ診断 もチェックしておくと判断しやすくなります。
みんなのコインで取引できる銘柄と基本スペック
ここでは、みんなのコインで取引できる対応銘柄と、レバレッジや取引時間といった基本スペックを整理します。
対応銘柄は多くはありませんが、暗号資産の中でもメジャーどころに厳選されているため、初心者でも選びやすいラインナップになっています。
対応銘柄一覧|主要5銘柄に絞られている
みんなのコインでは、2025年時点で以下の5つの暗号資産ペアを取り扱っています。いずれも国内外で取引量の多い、比較的メジャーな銘柄に絞られているのが特徴です。
| 銘柄 | 通貨ペア | ざっくり特徴 |
|---|---|---|
| ビットコイン(BTC) | BTC/JPY | 暗号資産市場全体をけん引する代表的な基軸通貨 |
| イーサリアム(ETH) | ETH/JPY | スマートコントラクトを備えたプラットフォーム型の銘柄 |
| リップル(XRP) | XRP/JPY | 送金・決済向けの利用を想定した高速決済系の銘柄 |
| ライトコイン(LTC) | LTC/JPY | ビットコインをベースにした決済スピード重視の銘柄 |
| ビットコインキャッシュ(BCH) | BCH/JPY | ビットコインから分岐した決済利用を想定した銘柄 |
アルトコインやゲーム・NFT特化の銘柄など、より多くの通貨をCFDで取引したい場合には物足りなさを感じるかもしれません。
一方で、主要銘柄の値動きに集中したい人にとっては、銘柄選びで悩みにくいシンプルな構成だと言えます。
各銘柄のより詳しい特徴や、現物取引との違いをチェックしたい場合は、 みんなのコイン取扱銘柄一覧|CFD対応通貨の特徴と現物との違い で個別のポイントも確認しておくと安心です。
レバレッジ・証拠金・取引時間の基本ルール
みんなのコインでは、最大2倍の
レバレッジ証拠金を使う取引
をかけて取引することができます。
少ない元手で大きなポジションを持てる一方、値動きの影響も2倍になるため、ポジション管理や損切りラインの設定がとても重要になります。
取引時間は、日次・週次メンテナンス時間を除いて原則24時間365日です。土曜日の一部時間帯などはメンテナンスで取引ができないため、週末の値動きに備えたい場合は事前に注文を出しておくなど、スケジュールを意識した運用が求められます。
最小取引数量や必要証拠金の水準は、相場水準や銘柄によって変わります。実際に取引を始める前に、公式サイトや取引ツール内の最新の条件を必ず確認しておきましょう。
みんなのコインならではのポイント(概要)
みんなのコインには、他社の暗号資産CFDや現物取引所と比べて特徴的なポイントがいくつかあります。ここでは、詳細な手数料・安全性の話は別ページに譲り、全体像だけをざっくり押さえておきます。
- 取引手数料が無料で、コストは主にスプレッドや建玉管理料など実質コストに集約されている
- トレイダーズ証券グループのサービスとして、FXと同様のツール・サポート体制を利用できる
- 現物を預からない仕組みのため、ウォレットからの暗号資産流出リスクを直接は抱えにくい
ただし、取引コストやリスクの中身は少し分かりづらい部分もあるため、実際に利用する前には「手数料・スプレッド」「安全性・リスク管理」のページもあわせて確認しておくと安心です。
みんなのコインで使える注文方法の基本
みんなのコインでは、FXと同じように複数の注文方法を使い分けることができます。
ここでは、初心者でも押さえておきたい代表的な注文方法と、どんな場面で使うと役立つかを整理します。
成行注文の特徴|今の価格で素早く約定させたいとき
成行注文は、「今の市場価格でいいので、すぐに売買したい」というときに使うシンプルな注文方法です。価格を指定しない代わりに、約定のしやすさを優先するイメージです。
- チャンスだと思ったタイミングで、素早くポジションを持ちたいときに向いている
- 急な値動きが起きているときは、想定より不利な価格で約定する可能性がある
- スキャルピングなど、短期売買を繰り返すスタイルで活用されやすい
価格の指定ができない分、相場が大きく動いている場面では、思っていたより高く買ってしまったり、安く売ってしまったりするリスクもあります。
特に重要な指標発表前後の時間帯などは、成行注文を多用しすぎないように注意しましょう。
指値注文・逆指値注文の使いどころ
指値注文は「この価格まで下がったら買いたい」「この価格まで上がったら売りたい」といった希望価格をあらかじめ指定しておく注文方法です。
逆指値注文は、その逆で「ここまで下がったら損切りしたい」といった、損失をコントロールするための注文に使われることが多くなります。
- 指値:自分が納得できる価格まで待ってからエントリー・決済したいときに便利
- 逆指値:チャートをずっと見ていられないときでも、自動的に損切りラインを設定できる
- 成行だけでなく指値・逆指値を組み合わせることで、感情に左右されにくいトレードがしやすくなる
みんなのコインでは、ポジションを持ったあとに決済用の指値・逆指値をあらかじめ入れておくこともできます。
エントリーの段階で、どこで利益確定し、どこで損切りするかをセットで考えておくと、無理のないポジションサイズを選びやすくなります。
IFD・OCO・IFO注文でエントリーから決済まで自動化も可能
みんなのコインでは、成行・指値・逆指値に加えて、IFD注文・OCO注文・IFO注文といった複合注文も利用できます。
これらを使うと、「この値段まで来たら新規で入り、そのあとの利確と損切りも自動で設定しておく」といった、ある程度シナリオを決めた取引がしやすくなります。
- IFD:新規注文と、その注文が約定したあとの決済注文をセットで出す
- OCO:利確用の指値と損切り用の逆指値を同時に出し、どちらかが約定したら片方を自動キャンセル
- IFO:IFDとOCOを組み合わせ、新規から決済までをまとめて予約するイメージ
仕事や家事でチャートを頻繁にチェックできない人ほど、これらの注文を使って「どこで入って、どこで出るか」をあらかじめ決めておくことが大切です。
具体的な操作手順は、公式マニュアルやアプリ内のヘルプで確認しながら、少額の取引で慣れていくとよいでしょう。
みんなのコインならではの取引スタイル|どんな使い方を想定すべき?
みんなのコインは、「通貨を長期保有して増やす」というよりも、「値動きの波をとらえて利益を狙う」ことに重きを置いたサービスです。
ここでは、みんなのコインが活きやすい取引スタイルをイメージしやすいように整理します。
短期〜中期の値動きを狙うトレード向き
レバレッジ2倍・建玉管理料というコスト構造を考えると、みんなのコインは数時間〜数週間程度の短期〜中期トレードと相性が良いサービスです。
長期間ポジションを持ち続けるよりも、「シナリオが崩れたら早めに手仕舞いする」前提で使ったほうが、想定外のコストやリスクを抑えやすくなります。
たとえば、「直近数日のサポートライン付近で反発を狙う」「重要イベント前後の値動きだけを取りに行く」といった、ある程度期間を決めたトレードに向いていると考えるとイメージしやすいでしょう。
上昇相場・下落相場どちらも狙える「買い/売り」
現物取引では、基本的に「安く買って高く売る」一方向の戦略が中心になりますが、みんなのコインのようなCFDでは「売り」から入ることもできます。
ビットコインが大きく下落しそうだと感じた場面でも、売りポジションを持つことで値下がりを利益に変えられる可能性がある、という点が大きな違いです。
もちろん、「買いと売りの両方でチャンスを狙える」ということは、その分だけ判断ミスの余地も増えるということでもあります。
どんな相場でも無理にポジションを持とうとせず、シナリオが描ける局面だけを狙うという意識が、みんなのコインを上手に使ううえで重要です。
現物ポジションのヘッジとして使う考え方
すでに現物でビットコインやイーサリアムを長期保有している人が、短期的な下落リスクに備える目的でみんなのコインを使う、というスタイルも考えられます。
現物はそのまま保有しつつ、みんなのコイン側で一時的に売りポジションを持つことで、下落分の一部をCFD側の利益で相殺するイメージです。
みんなのコインは、それ単体で「なんでもできる万能サービス」ではありません。どんな場面で使うと真価を発揮しやすいかをイメージしておくと、無理のない活用がしやすくなります。
- 短期〜中期のトレードで値動きに機動的に対応したいとき
- 現物ポジションの一部をヘッジして、値下がりリスクを和らげたいとき
- FXと似たツール・注文方法で暗号資産の値動きにチャレンジしたいとき
ただし、ヘッジ目的であっても、レバレッジ取引である以上は追加証拠金やロスカットのリスクを完全に消すことはできません。
あくまで「現物の値下がりをCFD側である程度吸収できる可能性がある」といったイメージで考え、ポジションサイズは余裕を持って設定しましょう。
みんなのコインでできる主なアクションと「できないこと」
ここまでの内容を踏まえて、みんなのコインでできること・できないことを整理しておきましょう。
何ができて何ができないのかを明確にしておくと、現物取引所との役割分担もイメージしやすくなります。
みんなのコインで「できること」
みんなのコインでできることは、ひと言でまとめると「主要な暗号資産5銘柄の価格変動を、CFDとして売買すること」です。
ツールや注文機能はFXに近いため、トレードに必要な最低限の機能はひと通り備わっています。
- BTC/JPYなどの主要5銘柄で、レバレッジ2倍の売買ができる
- 買いだけでなく売り(ショート)からポジションを持つことができる
- 成行・指値・逆指値に加え、IFD・OCO・IFO注文などでシナリオを組んだ取引ができる
- みんなのFXと似たチャート・注文画面で、テクニカル分析をしながら取引できる
こうした機能を組み合わせることで、「ある程度のルールを決めたうえで暗号資産の値動きにチャレンジする」というスタイルを取りやすくなります。
みんなのコインでは「できないこと」
一方で、みんなのコインはあくまでCFD専用のサービスであり、現物取引所のような機能は備えていません。
ここを勘違いしてしまうと、「送金ができない」「ウォレットに引き出せない」といったミスマッチにつながるため、事前に確認しておきましょう。
- ビットコインやイーサリアムそのものを受け取ること(現物の出庫)はできない
- NFT購入やDeFi利用のために、外部ウォレットへ送金することはできない
- 長期の現物積立や、配当・ステーキング報酬などを目的とした保有には向かない
「暗号資産を持ちたい」のか、「値動きを取引したい」のかという目的によって、選ぶべきサービスは変わります。
みんなのコインは、後者の「値動きを取引したい」側に寄ったサービスだと考えると分かりやすいでしょう。
現物取引と役割分担して考えるポイント
みんなのコインと現物取引所は、どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。
それぞれの得意分野を理解したうえで、目的に応じて使い分けるのが現実的なスタンスです。
| 項目 | みんなのコイン(CFD) | 現物取引所 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 価格変動を狙うトレード | 暗号資産の長期保有・活用 |
| 売りからのエントリー | 可能(ショート取引ができる) | 基本的に不可(信用取引などは別枠) |
| レバレッジ | 最大2倍で取引可能 | 基本的に現物のみ(サービスにより異なる) |
| 送金・決済 | 不可(現物の送金はできない) | ウォレット出庫・決済への利用が可能 |
| NFT・DeFiなどの活用 | 不可 | 対応チェーンであれば可能 |
| 長期保有との相性 | 建玉管理料などのコストに注意が必要 | 長期積立・ガチホ向き |
「現物を長期で持ちながら、短期の値動きはみんなのコインでトレードする」といった併用パターンもあり得ます。
どちらかだけにこだわるのではなく、自分の目的とリスク許容度に合わせて役割分担を考えてみてください。
複数の取引所やサービスを組み合わせるメリット・デメリットは、 複数取引所を使用するメリット・デメリット|手数料・板の厚み・リスク分散 で詳しく整理しています。みんなのコインと現物取引所をどう併用するか考える際の参考になります。
みんなのコインを使う前に押さえておきたいリスク・コストのポイント(ダイジェスト)
みんなのコインは、国内の証券会社グループが提供するサービスとして一定の安全性は意識されていますが、レバレッジ取引である以上、特有のリスクやコストは避けて通れません。
詳細は
みんなのコインは危ない?暗号資産CFDのリスクとトレイダーズ証券グループの安全性
や
みんなのコインの手数料・スプレッドは高い?暗号資産CFDならではのコスト構造を徹底解説
で深掘りしつつ、ここでは概要だけを確認しておきましょう。
レバレッジ2倍とロスカット・証拠金維持率
最大2倍のレバレッジをかけられるということは、相場が思惑と逆に動いたときの損失も2倍のスピードで膨らむということを意味します。
一定の水準まで証拠金維持率が低下すると、自動的にポジションが決済される
ロスカット一定水準で強制決済
のルールもあるため、「いつ・どの条件でロスカットが発動するのか」は必ず確認しておきましょう。
レバレッジは「常に最大2倍使うもの」ではなく、「必要に応じて調整するもの」です。
初心者のうちは、レバレッジ1倍に近い小さなポジションサイズから始め、慣れてから少しずつリスクを調整していくのがおすすめです。
スプレッドと建玉管理料という実質コスト
みんなのコインは「取引手数料無料」をうたっていますが、実際には取引ごとの スプレッド売値と買値の差額 や、ポジションを翌日以降に持ち越すことで発生する 建玉管理料建玉保有のコスト などの実質コストがかかります。
スプレッドは、売値と買値の差として毎回の取引に影響し、建玉管理料はポジションを保有している日数が長くなるほど累積していきます。
とくに「少しの値動きでも何度も売買する短期トレード」や「長期間ポジションを持ちっぱなしにする運用」では、これらのコストが結果に与える影響が大きくなります。
みんなのコインに限らず、レバレッジ型の暗号資産サービスでは、「表示上の手数料が安い=トータルコストも安い」とは限らない点に注意が必要です。
スプレッドや建玉管理料など、実質コストの仕組みを理解したうえで、自分のトレードスタイルに合っているかを検討しましょう。
長期投資より短期〜中期トレード向きである理由
レバレッジや建玉管理料の存在を踏まえると、みんなのコインは「何年も同じポジションを持ちっぱなしにする長期投資」にはあまり向きません。
コスト面・リスク面の両方から見て、「ある程度の期間を決めてシナリオを立てるトレード向き」の設計になっていると考えたほうが自然です。
もし長期的に暗号資産を保有したいのであれば、みんなのコインとは別に現物取引所の口座を用意し、長期分は現物で、短期〜中期のトレード分はCFDで、といったように役割分担するのがおすすめです。
レバレッジのかけ方やロスカット水準、資金管理の具体的なコツについては、 初心者がみんなのコインで失敗しないための5つのポイント|レバレッジ・ロスカット・資金管理 で実例を交えて詳しく解説しています。
取引スタイル別:みんなのコインの上手な使い分け例
最後に、実際の投資スタイル別に「みんなのコインをどう位置づけるか」のイメージを整理しておきます。
自分がどのタイプに近いかを考えながら読んでみてください。
短期トレード派|チャートを見ながら値動きを取りにいきたい人
日中や夜の時間帯にチャートをチェックする余裕があり、短期〜中期の値動きを取りに行きたい人にとって、みんなのコインはメインのトレード口座候補になります。
FXと似た画面構成・注文方法で取引できるため、すでにFXトレードに慣れている人なら、比較的スムーズに暗号資産トレードに移行しやすいでしょう。
- 利用の中心:みんなのコイン(CFD)での短期トレード
- 必要に応じて、現物取引所は「長期用の別枠」として少額で利用する程度
- スプレッド・建玉管理料を意識しつつ、ポジション保有期間を短めにするのがポイント
みんなのコインをメイン口座にするか、現物取引所を中心に据えるか迷っている場合は、 みんなのコインはメイン口座にすべき?現物取引所(Coincheck・GMOコインなど)との違いを徹底比較 もあわせて読むと、口座の役割分担を決めやすくなります。
現物ガチホ+時々トレード派|長期保有をベースに、値動きも触りたい人
「メインは現物で長期保有したいけれど、ときどき短期トレードもしてみたい」という人は、現物取引所とみんなのコインを併用するスタイルが現実的です。
長期用のビットコインやイーサリアムは現物で保有しつつ、短期の値動きだけCFDで触るイメージです。
この場合、みんなのコインは「サブ口座」的な位置づけになるため、あくまで余剰資金の範囲で、ポジションサイズを抑えた運用に徹するのが無理のない使い方と言えるでしょう。
まずは現物から始めて、慣れたらCFDも検討したい人
まだ暗号資産そのものに慣れていない段階で、いきなりレバレッジ取引から始めるのはハードルが高く感じるかもしれません。
その場合は、まず現物取引所で少額の現物購入からスタートし、送金や保管のイメージをつかんでから、次のステップとしてみんなのコインを検討する流れでもまったく問題ありません。
みんなのコインは、「暗号資産の基礎を理解したうえで、値動きのトレードにも挑戦してみたい」というタイミングで候補に入れておくと良いサービスです。
無理に急ぐ必要はないので、自分のペースで学びながら、必要になったときに少額から試してみるくらいのスタンスで十分でしょう。
まとめ|「何ができるか」だけでなく、自分のスタイルに合うかで判断しよう
みんなのコインは、主要5銘柄の暗号資産を対象に、レバレッジ2倍で売り・買いの両方向からトレードできるCFDサービスです。
FXと似た注文方法・ツールを備えているため、値動きのトレードをしたい人にとっては使い勝手のよい選択肢になり得ます。
- 現物の送金やNFT購入などはできず、「値動きを取引すること」に特化したサービスである
- レバレッジ・ロスカット・スプレッド・建玉管理料など、CFDならではのリスクとコストがある
- 短期〜中期トレードや現物ポジションのヘッジといった使い方と相性が良い
最後に大事なのは、「サービスとして何ができるか」だけでなく、「自分の投資スタイルやリスク許容度と本当に合っているか」という視点です。
みんなのコインに興味を持ったら、本記事で触れたポイントを踏まえつつ、
みんなのコインは危ない?暗号資産CFDのリスクとトレイダーズ証券グループの安全性
や
みんなのコインの手数料・スプレッドは高い?暗号資産CFDならではのコスト構造を徹底解説
、
みんなのコインが向いている人・向いていない人|現物取引所との違いでわかるタイプ診断
などの関連ページもあわせてチェックしながら、自分なりの使い方をイメージしてみてください。

