みんなのコインは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を対象とした CFD取引差額だけを決済する取引 （店頭暗号資産証拠金取引）のサービスです。暗号資産そのものを受け取るのではなく、価格変動の差額を日本円でやり取りする仕組みになっています。

取引できる銘柄は、ビットコイン （BTC）、イーサリアム（ETH）、リップル（XRP）、ビットコインキャッシュ（BCH）、ライトコイン（LTC）の5種類で、 いずれも主要どころに絞られています。最大レバレッジは2倍で、各種手数料は無料（建玉を持ち越した際の建玉管理料を除く）というシンプルな構成です。

• 対象：主要5銘柄の暗号資産をCFDで取引
• レバレッジ：最大2倍
• 手数料：取引手数料・入出金手数料などは無料（建玉管理料あり）

みんなのコイン全体の特徴や、口座開設後にどんな取引ができるかを整理して知りたい人は、 みんなのコインとは？CFD取引に特化した特徴・メリット・評判を初心者向けに解説 や みんなのコインでできること完全ガイド｜対応銘柄・注文方法・取引スタイルの基本 もあわせて読んでおくと、サービス全体像をつかみやすくなります。

みんなのコインのリスクを理解するには、 現物取引暗号資産そのものの売買 とCFD取引の違いを押さえることが重要です。ざっくり比較すると、次のような違いがあります。

このように、みんなのコインは現物取引とは性質が異なり、 「暗号資産の値動きだけにレバレッジをかけて参加するサービス」であることが分かります。
ウォレット管理が不要である一方で、価格変動リスクとレバレッジリスクが強く効く点がポイントです。

みんなのコインでは最大2倍の レバレッジ元手以上を動かせる倍率 をかけて取引できます。たとえば10万円の証拠金で理論上20万円相当のポジションを持てるイメージです。

値動きが自分の思った方向に進めば利益は大きくなりますが、逆に動いた場合は損失も2倍のスピードで増えていきます。
暗号資産はもともと価格変動が大きいため、「2倍だからそこまで危なくない」と油断せず、 「レバレッジを使っている」という自覚を持って金額を抑えることがとても重要です。

暗号資産は、1日で数％〜数十％動くことも珍しくない価格変動の大きい資産です。
そこにレバレッジ2倍がかかると、想定以上のスピードで含み損が膨らむことがあります。

たとえば10万円の証拠金で20万円相当のポジションを持っている場合、価格が10％下落すると評価損は2万円になります。
さらに下落が続けば、証拠金に対して損失が大きくなり、ロスカットの水準に近づいていきます。

• 値動きが大きい＝短時間で含み損が急拡大する可能性
• レバレッジ2倍＝損益の振れ幅も2倍になるイメージ
• 証拠金に対してどのくらいの金額を動かしているかの意識が重要

みんなのコインでは、取引を続けるための余力を示す指標として 証拠金維持率証拠金に対する余力の割合 が使われています。この維持率が一定の水準を下回ると、保有中のポジションが強制的に決済される ロスカット強制的な損切り決済 が行われます。

一般的に、証拠金維持率が100％を下回るとロスカットが発動する仕組みになっており、 急激な下落によってあっという間に強制決済になるケースもあります。
相場が大きく動いたときには、ロスカットが間に合わず、 預けた証拠金を上回る損失が出てしまう可能性もゼロではありません。

ロスカット水準の考え方や、実際にどのように資金管理すれば良いかは、 初心者がみんなのコインで失敗しないための5つのポイント｜レバレッジ・ロスカット・資金管理 でも具体例付きで解説しています。みんなのコインを検討する前に、一度目を通しておくと安心です。

みんなのコインでは、ポジションを日をまたいで保有すると、 建玉金額に対しておおむね0.04％前後/日の 建玉管理料日をまたぐ保有コスト が発生します（料率は銘柄や状況により変動します）。

短期間のトレードであればそこまで大きな負担にならない場合もありますが、 数週間〜数ヶ月と長期間ポジションを持ち続けると、建玉管理料がじわじわ効いてきます。
長期投資や積立のような感覚で使うと、現物取引に比べてどうしてもコスト面で不利になりがちです。

みんなのコインで取引できる銘柄は、ビットコインやイーサリアムなどの主要5銘柄に絞られています。
シンプルで分かりやすい一方で、テーマ別・ジャンル別に細かく分散投資をしたい人にとっては選択肢が限られる側面もあります。

• BTC/JPY（ビットコイン）
• ETH/JPY（イーサリアム）
• XRP/JPY（リップル）
• BCH/JPY（ビットコインキャッシュ）
• LTC/JPY（ライトコイン）

「いろいろなアルトコインに少しずつ分散したい」「NFT関連銘柄やL2銘柄も触りたい」といったニーズには、 現物取引所のほうが向いているケースもあります。みんなのコインでは、「主要銘柄で値動きをトレードする」スタンスが前提になりやすいと考えておきましょう。

なお、みんなのコインに限らず暗号資産全体に共通する価格暴落・ハッキング・詐欺などのリスクについては、 仮想通貨のリスクとは？詐欺・暴落・ハッキングの回避法を初心者向けに解説 でも整理しています。CFDだけでなく、現物取引のリスクも合わせて確認しておくとイメージしやすくなります。

現物取引所の場合、ユーザーが預けた暗号資産は取引所側のウォレットで管理されます。
そのため、取引所の管理体制が不十分だと、ハッキングなどによる流出リスクが問題になります。

一方で、みんなのコインは 差金決済取引価格差を現金で清算 のサービスであり、ユーザーが暗号資産そのものを受け取ることはありません。 顧客が預けるのは日本円の証拠金であり、暗号資産を大量に保管するウォレットのセキュリティリスクとは性質が異なります。

もちろん、CFDにはCFD特有のリスクがありますが、「暗号資産が丸ごと盗まれる」といったニュースで見るような事故とは、 仕組みの段階で分かれていると理解しておくとイメージしやすいでしょう。

みんなのコインを提供している トレイダーズ証券 は、金融庁に登録された金融商品取引業者です。FXサービス「みんなのFX」や自動売買サービス「みんなのシストレ」などを長年運営しており、 法令にもとづいた内部管理体制やリスク管理体制を整えています。

顧客から預かった日本円は、会社の資金とは分けて管理される 分別管理会社資金と顧客資金の分離 が行われており、仮に会社側に財務上の問題が生じたとしても、顧客資産が直接影響を受けにくいような枠組みになっています。

トレイダーズ証券は、東証スタンダード市場に上場している トレイダーズホールディングストレイダーズ証券の持株会社 のグループ会社です。上場企業として、有価証券報告書などで財務状況やリスク情報が公表されている点も、一定の安心材料と言えます。

現物取引所の安全性についても比較しておきたい場合は、 コインチェックは危ない？過去のハッキングと現在の安全性のポイント や GMOコインは危ない？東証プライム上場グループの安全性と注意点 など、国内取引所の安全性を整理した記事も参考になります。

レバレッジ取引の経験がほとんどなく、チャートを確認する習慣もない人が、 みんなのコインでいきなり大きなポジションを持つのはかなり危険です。

仕事や家事が忙しくて相場をほとんど見られない場合、気づいたときには維持率が下がり切ってロスカットされていた…という展開も起こりえます。
「基本的に放置したい」「あまり画面を見たくない」というスタイルなら、まずは現物の積立投資など、よりシンプルな商品を検討した方が無難です。

「もう少し持っていれば戻るかもしれない」「下がったからナンピンして平均取得単価を下げよう」といった感情的な判断を繰り返してしまう人も、 CFD取引とは相性がよくありません。

レバレッジをかけた状態でナンピンを重ねると、証拠金に対するポジション量がどんどん膨らみ、 少しの下落で一気に維持率が落ちる状況になりがちです。「この水準まで下がったら必ず一度手仕舞う」といった損切りルールを持てない場合、 みんなのコインを使う前に、まずは自分の投資スタイルを整えるところから始めた方が良いでしょう。

みんなのコインは、長期のガチホや積立投資の代わりとして使うには向いていません。
建玉を長く持ち続ければ持ち続けるほど、建玉管理料が積み上がっていき、現物と比べてコスト面で不利になりやすいからです。

「10年先を見据えてコツコツ積み立てたい」といった目的であれば、現物取引所の積立サービスなど別の選択肢を検討した方が、 精神的にも金銭的にも安心して続けやすいはずです。

ここまでの内容を読んで「自分は危ないパターンに当てはまりそうだ」と感じた人は、 まずは 初心者がみんなのコインで失敗しないための5つのポイント｜レバレッジ・ロスカット・資金管理 や 仮想通貨で損する人はこんな人｜共通点と回避策 を読んで、自分の投資スタイルやルールを整えるところから始めてみるのがおすすめです。

ポジティブな口コミとしては、「各種手数料が無料でコストを抑えやすい」「みんなのFXと同じような感覚で使える」といった声が多く見られます。
取引手数料や口座維持費、入出金手数料などが無料である点は、短期売買を重ねるトレーダーにとって大きなメリットです。

また、スマホアプリやPCツールの操作感がFXサービスと近いため、 すでにみんなのFXを使っている人にとっては馴染みやすいという評価もよく見られます。

ネガティブな口コミとして多いのは、「思ったより早くロスカットされた」「建玉管理料が想像以上に効いた」といった内容です。
値動きの大きい暗号資産でレバレッジ2倍をかけている以上、維持率の管理や建玉の保有期間をしっかり決めておかないと、 こうした不満につながりやすくなります。

良い口コミと悪い口コミをあわせて見ると、「短期〜中期の値動きを取りに行きたい」「FXのようなレバレッジ取引に慣れている」という人とは相性が良い一方で、 「ガチホ前提」「価格を頻繁にチェックできない」といった人とは相性が悪い傾向が見えてきます。

口コミはあくまで個々の体験談ですが、「自分はどちら側に近いか？」を考える材料としては有効です。
合わないと思った場合は、無理にみんなのコインを使う必要はなく、現物取引所だけで運用する選択肢も十分にアリです。

みんなのコインの最大レバレッジは2倍ですが、いきなり上限いっぱいまで使う必要はありません。
証拠金に対してポジションサイズを小さめに抑えれば、実質的に1倍に近い感覚で取引することも可能です。

たとえば10万円の証拠金に対して、あえて8万円分程度のポジションに留めておけば、 急な値動きが起きても維持率に余裕を持たせやすくなります。レバレッジは「かけられる上限」ではなく、 「どこまで使うか自分で決めるもの」と考えると良いでしょう。

取引を始める前に、「1回のトレードで最大どのくらいまで負けて良いか」の金額を決めておきましょう。
資金全体の2〜3％を目安にするトレーダーも多く、これを超えたら淡々と損切りするルールを持つことで、 一発の失敗で大きく資金を減らすリスクを抑えられます。

建玉管理料やレバレッジの特性を考えると、みんなのコインは長期保有よりも短期〜中期の値動きを狙うスタイルに向いています。
そもそも長期投資をしたいのであれば、現物取引所での購入や積立の方がシンプルで分かりやすいでしょう。