
「投資を始めてみたいけれど、どこまでお金を回していいのか分からない」「生活費まで投資に使ってしまって大丈夫なのか不安」──そんなモヤモヤを感じている方は少なくありません。
本来、投資に回してよいのは、生活や将来の安心を損なわない余裕資金だけです。とはいえ、その「余剰資金」が自分の場合いくらなのか、はっきりイメージできていない人も多いはずです。
この記事では、なぜ余剰資金以外で投資してはいけないのかをわかりやすく整理しながら、「生活費」「生活防衛資金」「投資用資金」を3つのバケツに分けて考える資金計画の立て方を解説します。
読み終える頃には、「自分は毎月いくらまでなら安心して投資に回せるのか」が見えるようになり、無理のないペースで資産形成を続けていくための土台づくりができるはずです。
なぜ「余剰資金」以外で投資してはいけないのか?
給与が入った瞬間に「全部投資に回したい」と感じる人もいるかもしれません。しかし、生活に必要なお金まで市場に出してしまうと、相場の上下に人生そのものが振り回されてしまいます。ここではまず、「なぜ生活を守るお金と投資のお金を分けるべきなのか」を整理していきます。
投資は「増やすこと」より「守ること」が先
投資というと、どうしても「いくら増やせるか」に目が行きがちです。ただ本来は、急な出費や将来の不安に備えながら、お金を長く持たせるための手段です。生活費までリスクにさらしてしまうと、ちょっとした値下がりがそのまま生活不安につながり、本来の目的から外れてしまいます。
まずは、家賃や食費、光熱費など「生活を維持するために絶対に必要なお金」と、今すぐ使う予定のないお金を分けることが、健全な投資のスタートラインになります。
「仮想通貨は本当に儲かるのか?」というリターン側のイメージを整理したい方は、 仮想通貨は本当に儲かる?初心者向けにリスクとリターンをやさしく解説! もあわせて読むと、「どれくらいの値動きを許容できるか」を考えやすくなります。
お金の不安があると投資判断が狂う理由
「今月のカード払い、大丈夫かな……」と不安を抱えたままチャートを見ると、ちょっとした値動きでも冷静でいられません。少し下がっただけで不安になって売ってしまったり、取り返そうとして無理な取引を重ねたりと、感情に振り回される行動が増えてしまいます。
逆に、生活費と投資用資金がきちんと分かれていれば、「このお金が一時的に減っても、生活は維持できる」と考えやすくなり、長期目線で判断しやすくなります。結果として、売り急ぎや無謀な追加入金を避けやすくなります。
「余裕があるお金」と「ギリギリのお金」のメンタルの差
同じ金額を投資していても、それが「余裕があるお金」なのか、「家賃を払えなくなるかもしれないお金」なのかで、感じるストレスはまったく違います。後者の場合、値動きのたびに一喜一憂し、チャートを手放せなくなりがちです。
一方で、生活費とは別に取っておいたお金で投資していれば、「いざとなればしばらく放っておいてもいい」と思えるので、時間を味方につけた運用がしやすくなります。投資で結果を出している人ほど、メンタルを安定させるための仕組みづくりを重視しています。
そもそも余剰資金とは?定義をはっきりさせよう
「余剰資金で投資しましょう」とよく言われますが、どこからどこまでがその対象なのかは人によってイメージが違います。ここでは、自分なりの基準を持てるように、考え方を整理しておきましょう。
生活費との違い:毎月必要なお金となくなっても困らないお金
まず押さえておきたいのは、投資に回してよいのは本来「なくなっても当面の生活に支障が出ないお金」です。このイメージをはっきりさせるために、ここではそのお金を 余剰資金なくなっても困らないお金 と呼びます。
具体的には、家賃や食費、光熱費、通信費、保険料など「毎月必ず出ていくお金」と、半年〜1年分の生活費として確保しておきたい現金とは切り離して考えるのが基本です。そのうえで、「当面使う予定のないお金」が投資候補になります。
貯金・投資・浪費の境界線を意識する
お金の使い道は、大きく分けると「貯金」「投資」「消費・浪費」に分けられます。収入のほとんどが消費や娯楽に消えてしまう状態だと、余剰資金はなかなか生まれません。
まずは、毎月の支出の中で「これは将来の安心につながる出費か」「単なるその場しのぎの楽しみになっていないか」をざっくり振り返ってみましょう。固定費を少し見直すだけでも、将来のために回せるお金は意外と増えていきます。
人によって余剰資金のラインが違う理由
同じ年収でも、「どこまであれば安心と感じるか」は人によって大きく異なります。仕事の安定度、家族構成、健康状態、これまでのお金の失敗経験などによって、必要と感じる貯金額は変わるからです。
重要なのは、他人の基準をそのまま真似ることではなく、自分と家族が「ここまであれば、とりあえず夜ぐっすり眠れる」と思えるラインを言葉にしておくことです。そのラインを守ったうえで残ったお金を投資に回す、という順番を徹底しましょう。
余剰資金以外で投資すると起こりやすい失敗
生活に必要なお金まで投資に回してしまうと、短期的にはうまくいっているように見えても、どこかで無理がたたって大きなダメージにつながりやすくなります。代表的なパターンを見ておきましょう。
生活費が足りなくなる・支払いが遅れるリスク
株価や仮想通貨の価格が大きく下がったとき、「今売ると大きく損をする」と感じて売れないまま、家賃や各種支払いの期日が近づいてくる──。こうした状況は、生活費まで投資に回しているときに起こりがちです。
すると、カードのリボ払いや分割払いに頼ったり、別の借入でしのいだりと、お金のストレスが雪だるま式に大きくなってしまいます。生活の根っこに影響するお金は、最初から投資のテーブルに乗せないことが何よりのリスク管理になります。
借金を使った投資が危険な理由
手元に現金がなくても、 ローン分割返済が必要な借金 やカードのキャッシングを使えば、今すぐ大きな金額を投資に回すことはできます。しかし、そのお金には必ず利息がつきます。
投資で狙うリターンよりも、借金の金利のほうが高くついてしまうケースも少なくありません。また、価格が思うように上がらなかったときでも、返済だけは待ってくれないため、精神的な負担も大きくなります。 借金をしてまで投資するのは、原則として避けるべき行動です。
精神的ストレスで冷静な判断ができなくなる
常にお金のことで頭がいっぱいだと、相場のニュースに過敏に反応しやすくなります。「もう少し待てば下がるかもしれない」「損を取り戻さないと」といった感情が強くなり、本来決めていたルールから外れた行動を取りがちです。
投資で大きな失敗をする人の多くは、情報量が足りないというよりも、ストレスに耐えきれずにルールを破ってしまったケースです。心に余裕を持つためにも、生活費とは切り離したお金だけを投資に使う意識が大切です。
仮想通貨投資で実際に起きがちな失敗パターンやリスクの種類を、より具体的な事例と一緒に知りたい場合は、 仮想通貨で損する人はこんな人|共通点と回避策 や 仮想通貨のリスクとは?詐欺・暴落・ハッキングの回避法を初心者向けに解説 もチェックしておくと、「どこまでならリスクを取ってもよいか」の判断材料になります。
生活を守るお金の「3つのバケツ」思考
生活を守りながら投資を続けるためには、「このお金は何のためにあるのか」をはっきり区別しておくことが重要です。そこで役立つのが、「3つのバケツ」に分けて考える方法です。
3つのバケツでお金の役割を整理する
すべてのお金をひとまとめで考えるのではなく、目的ごとに3つのグループに分けて管理すると、どこまで投資に回してよいかが見えやすくなります。
| バケツ | 主な役割 | 目安 |
|---|---|---|
| ① 毎月の生活費 | 家賃・食費・光熱費など日々の支出に使う | 1〜2か月分を普通預金で管理 |
| ② 生活防衛資金 | 病気や失業など万が一に備える | 半年〜1年分の生活費を現金や預金で確保 |
| ③ 投資用の余剰資金 | 将来の資産形成のために増やすことを目的に運用 | ①②を満たしたうえで残ったお金 |
このように役割を分けておくことで、「どのお金は減ってもよくて、どのお金は絶対に減らしてはいけないか」が明確になります。
バケツを混ぜないことが最大のリスク管理
3つのバケツを用意しても、その境界があいまいなままだと意味がありません。たとえば、家賃の支払いに使うお金を一時的に投資に回してしまうと、実質的にはバケツを混ぜているのと同じです。
投資で大きな失敗を防ぐいちばんシンプルな方法は、「絶対に減らしてはいけないお金」と「値動きを受け入れられるお金」を物理的にも分けておくことです。口座を分けたり、家計簿アプリで色分けして管理するなど、自分に合ったルールを決めておきましょう。
バケツを混ぜない習慣が身につけば、「このお金は多少増減しても大丈夫」と思える範囲で投資を続けられるようになり、結果的に長期での資産形成につながりやすくなります。
自分の「生活防衛資金」をいくらにするか決める方法
3つのバケツのうち、とくに重要なのが「いざというときに生活を守るお金」です。ここでは、自分にとって適切な金額を決めるための考え方を見ていきます。
まずは毎月の支出を把握する
生活を守るためにいくら必要なのかを考えるには、現在の支出を把握することが第一歩です。家賃、食費、光熱費、通信費、保険料、交通費など、1か月分の大まかな合計を出してみましょう。
家計簿アプリやクレジットカードの利用明細を見返すだけでも、おおよその金額は把握できます。完璧に記録しようとするよりも、まずは「だいたいこれくらいあれば1か月生活できる」という感覚をつかむことが大切です。
何か月分を現金で持つかの目安
生活費の目安が分かったら、次は何か月分を現金や預金で持っておくかを決めます。この「いざというときの備えのお金」をここでは 生活防衛資金生活費数か月分の備え と呼びます。
会社員で比較的収入が安定している人なら、最低でも3〜6か月分、できれば半年〜1年分の生活費を目指すと安心です。収入が不安定な働き方の場合は、より厚めに確保しておくと、心の余裕につながります。
家族構成や働き方によって必要額は変わる
独身なのか、共働きなのか、小さな子どもがいるのかによって、必要な生活防衛資金の額は変わります。たとえば、共働きであればどちらかの収入が途切れてもすぐに生活が成り立たなくなる可能性は低くなりますが、片働きの家庭では収入源がひとつに集中します。
また、持ち家か賃貸か、実家のサポートを期待できるかどうかなども、必要な備えの厚さに影響します。自分の状況を整理し、「最低これくらいは現金で持っておきたい」というラインを決めておきましょう。
住宅ローンやその他の返済がある場合の考え方
住宅ローンや自動車ローンなどの返済がある場合、その支払いも生活費の一部です。返済が数か月滞るだけでも信用情報に傷がついてしまう可能性があるため、より慎重な資金計画が求められます。
とくに、ローン残高が大きい間は、「投資に回す余剰資金を増やすこと」よりも、「返済を滞りなく続けられる状態を保つこと」を優先しましょう。繰上返済を検討するかどうかも含めて、無理のない範囲でバランスを取ることが大切です。
具体的な資金計画の立て方ステップ
ここまでの考え方を踏まえて、「結局、自分は毎月いくらまで投資に回してよいのか」を決めるステップを整理してみましょう。一度計画を作っておけば、あとはそれに沿って自動的にお金が動く仕組みを整えるだけです。
現状の資産・負債・収支を書き出す
最初にやるべきことは、「今いくら持っていて、どれくらい借りていて、毎月いくら余っているのか」を見える化することです。預金残高、投資信託や株式などの金融資産、住宅ローンやその他の借入残高、毎月の手取り収入と支出をざっくりでよいので書き出してみましょう。
紙に書いてもいいですし、エクセルや家計簿アプリを使っても構いません。重要なのは、「感覚」ではなく数字で確認することです。
5ステップで無理のない資金計画を作る
次のような流れで考えると、自分に合った資金計画を立てやすくなります。
- 毎月の生活費と固定費の合計を把握する
- 生活防衛資金として確保したい金額と目標時期を決める
- 短期で使う予定のあるお金(旅行・引っ越し・教育費など)を別枠で取り分ける
- 残ったお金のうち、毎月いくらまで投資に回してよいか上限を決める
- 給与日に自動で振り分けられるよう、口座や積立設定を整える
この枠組みを一度作ってしまえば、あとは大きなライフイベントや収入の変化があったタイミングで見直すだけで済みます。
タイプ別:どのくらい投資していい?目安の考え方
「何%くらいを投資に回すのが正解なのか」は、年齢や家族構成、仕事の安定度によって変わります。ここでは、あくまで一例として、タイプ別の考え方を紹介します。
ここで紹介する目安を、自分のリスク許容度からより詳しく逆算したい方は、 リスク許容度から逆算するポートフォリオ戦略|仮想通貨を「全財産」にしない線引き もあわせて読むと、「全体資産のうちどこまで投資に回すか」を決めやすくなります。
独身会社員の場合
独身で、正社員として安定した収入がある場合は、他のケースと比べてリスクを取りやすい立場です。とはいえ、生活防衛資金を確保することが前提であることは変わりません。
生活防衛資金が整ったうえで、毎月の手取りの1〜3割程度を投資に回す、といった目安から始めると、無理なく続けやすくなります。最初から大きな割合を目指すよりも、少しずつ増やしていくほうが、心理的な負担も小さくて済みます。
子育て世帯の場合
子どもの年齢や人数によって、教育費や生活費の負担は大きく変わります。将来の教育費も含めて考えると、投資に回せる割合は独身のときより低くなるのが普通です。
まずは、家族が安心して暮らすための生活防衛資金を優先し、そのうえで余裕がある範囲で投資額を決めましょう。ボーナスの一部を投資に回すなど、スポットでの積み増しも組み合わせると管理しやすくなります。
フリーランス・自営業の場合
収入が月によって大きく変動しやすい フリーランス会社に属さない働き方 や自営業の場合、生活防衛資金はより厚めに確保しておく必要があります。案件の有無や景気の変化によって、数か月収入が落ち込むことも想定しておきましょう。
このタイプの人は、生活防衛資金として最低でも半年分、できれば1年分以上の生活費を現金で持っておくことを目標にし、そのうえで余裕があるときに投資を行うくらいのスタンスが安心です。
退職前後の世代の場合
退職が近づいてきた世代では、「増やすこと」より「減らさないこと」の比重が高まります。大きなリスクを取って短期間で増やそうとするよりも、生活費をカバーしつつ、老後資金を長く持たせることを優先しましょう。
生活防衛資金をしっかり確保したうえで、それでも余る分を運用する、くらいの慎重さでちょうどよいケースが多くなります。
仮想通貨を投資先の一つとして検討している場合は、「自分のタイプにその取引所が合っているか」を確認しておくと安心です。
コインチェックについては、
コインチェックが向いている人・向いていない人|GMOコイン・bitFlyerとの比較でわかるタイプ診断
で、アプリの使いやすさやサービス内容を踏まえた向き・不向きの傾向を整理しているので、「自分に合うかどうか」を考えるヒントになります。
具体的にどの銘柄をどう組み合わせるか、仮想通貨の中での分散の考え方については、 【投資の基本】仮想通貨で「分散投資」が生命線である理由|BTC・ETH以外に何をどう組み合わせるか で詳しく解説しています。また、長期運用の中でステーキングやレンディングをどう位置づけるかは、 ステーキング vs レンディング|長期運用における安全性・利回り・流動性を徹底比較 を読むとイメージしやすくなります。
給与から自動で「余剰資金」を生み出す仕組みづくり
資金計画を立てても、毎月の判断に任せていると、つい目の前の欲に負けてしまいがちです。そこで役立つのが、「仕組み」でお金を動かす方法です。
先取り貯蓄・自動積立を活用する
投資資金を確保するうえで効果的なのが、給料日直後に貯蓄や積立投資の設定をしておくことです。「余ったら貯める」のではなく、「先に必要な分を取り分けて、残りで生活する」仕組みに変えるイメージです。
毎月一定額を積み立てる方法は、価格が高いときも安いときも淡々と買い続けることになるため、長期的には購入価格をならす効果があります。このような定額積立の考え方は、一般に ドルコスト平均法定額積立で平均取得 と呼ばれます。
ドルコスト平均法の具体的なメリットや、価格変動の激しい仮想通貨とどう付き合うかは、 積立投資が安心なワケ|仮想通貨の激しい値動きと上手につき合うコツ でシミュレーションを交えながら解説しています。積立額や期間のイメージをつかみたいときに役立ちます。
仮想通貨を資産形成の一部として積み立てたい場合は、「銀行口座からの自動引き落としでコツコツ積み立てできるサービス」がある取引所を選ぶと、先取り貯蓄の仕組みを作りやすくなります。
例えばコインチェックの自動積立については、
コインチェックつみたてはどう?メリット・デメリットとおすすめ活用法
で、最低金額や頻度、注意点などを詳しく解説しているので、「どんなイメージで積み立てるのか」を具体的に知りたい人は参考にしてみてください。
固定費を見直して投資余力を作る
家賃や通信費、サブスクリプションサービスなどの固定費を見直すだけでも、毎月のキャッシュフローに余裕が生まれます。使っていないサービスの解約や、より安いプランへの切り替えなど、小さな見直しの積み重ねが、投資に回せる余剰資金を生み出します。
固定費の削減で生まれた余裕分を、そのまま自動積立の金額に上乗せしていけば、「節約した分だけ将来の安心に変わる」という感覚も得られます。
口座を分けてお金の目的を見える化する
ひとつの口座にすべてのお金を入れていると、「どこまでが生活費で、どこからが投資用なのか」が分かりにくくなります。そこで、生活用、貯蓄用、投資用といった形で口座を分けて管理する方法が役立ちます。
たとえば、給与振込口座から一定額を貯蓄用口座と投資用口座に自動振替するよう設定しておけば、毎月の判断なしに資金が振り分けられます。こうした仕組みづくりが、感情に流されない投資習慣につながります。
ボーナスの使い方にルールを決める
ボーナスがある場合、その使い方にもあらかじめルールを決めておくと、メリハリのあるお金の使い方がしやすくなります。たとえば、「ボーナスの○割は貯蓄、○割は投資、残りは家族で楽しむために使う」といったイメージです。
あらかじめ割合を決めておくことで、「気づいたら全部使ってしまっていた」という状況を防げますし、罪悪感なくお金を使うこともできます。
投資を始める前にチェックしたいNG行動リスト
ここまでの内容を踏まえて、「これはできるだけ避けたい」という行動を整理しておきましょう。事前に知っておくだけでも、実際にやってしまう可能性をぐっと下げられます。
やってしまいがちなNG行動
投資初心者が陥りやすい代表的なNG行動には、次のようなものがあります。
- 生活防衛資金がない状態で、いきなり大きな額を投資する
- 借金やカードのキャッシングで投資資金を用意する
- 一度の成功体験から、ハイリスクな商品に全力で資金を投入する
- 含み損を取り返そうとして、投資額をどんどん増やしてしまう
- 生活費までナンピン買いに使ってしまう
また、投資額や商品選びだけでなく、「どこに預けるか」という視点も大切です。
仮想通貨の場合は、取引所そのものの安全性や過去のトラブル事例を知っておくことで、「預けていい金額の上限」を決めやすくなります。
コインチェックについては、
コインチェックは危ない?過去のハッキングと現在の安全性のポイント
で、2018年のハッキングから現在のセキュリティ体制までを整理しているので、「事業者リスク」も含めて広くリスク管理を考えたい人に役立ちます。
取引所選びだけでなく、「楽して儲かる」といった勧誘やSNSでの過度な煽りにも注意が必要です。 代表的な詐欺手口や見抜き方は 仮想通貨詐欺の手口と見抜き方|初心者が絶対に知っておきたい安全対策 で、 インフルエンサーの発信をどう疑って見るべきかは SNSインフルエンサー「煽り」の真実|ポンプ&ダンプを見抜く3つのサイン で詳しく解説しています。
どれも「短期間で大きく増やしたい」という気持ちが強すぎるときに起こりがちな行動です。少しでも心当たりがあれば、投資額や資金計画を見直すサインと受け止めましょう。
もしNG行動をしてしまったときの対処
すでに上のような行動を取ってしまった場合でも、気づいたタイミングから軌道修正していけば大丈夫です。大切なのは、「なぜその行動を取ってしまったのか」を振り返り、同じことを繰り返さない仕組みを作ることです。
たとえば、投資に回す口座と生活費の口座を完全に分ける、毎月の投資額に上限を設ける、誰かに金額の上限を宣言しておくなど、自分なりの防波堤を用意しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
最後に、余剰資金と投資に関してよくある疑問をまとめました。自分の状況に近いものがないか、チェックしてみてください。
生活防衛資金が貯まる前に少額だけ投資してもいい?
結論から言うと、「生活防衛資金を貯めることを最優先にしながら、ごく少額であれば勉強目的の投資を始めてもよい」というスタンスがおすすめです。たとえば、毎月の貯蓄額のうち9割を生活防衛資金、1割を投資に回すようなイメージです。
金額よりも、「生活が不安定にならない範囲で続けられるかどうか」を基準に考えましょう。
仮想通貨を「勉強目的の少額投資」の選択肢として考えている場合は、まずはどんな取引所でどのように口座を開くのかをイメージしておくと安心です。
たとえばコインチェックについては、
Coincheck(コインチェック)は初心者向き?特徴・メリット・デメリット・評判・始め方
で、サービス全体の特徴や口座開設の流れをまとめているので、「どんなステップで始めるのか」を具体的に知りたい人は一緒に読んでみてください。
そもそも仮想通貨とは何か、どんな仕組みやリスクがあるのかをおさらいしたい場合は、 初心者向け|仮想通貨とは?仕組み・買い方・リスクまでやさしく解説 を読んでから少額投資を検討すると、全体像をつかんだうえで判断しやすくなります。
ローン返済中でも投資していい?
住宅ローンや自動車ローンの返済中でも、生活防衛資金が確保できていて、返済が家計を大きく圧迫していないのであれば、少額から投資を始めること自体は可能です。ただし、繰上返済を優先したほうが金利負担を減らせるケースも多いため、返済条件も含めて冷静に比較しましょう。
とくに、金利が高い借入を抱えている場合は、投資で増やすよりも先に借金を減らすほうが、確実なリターンにつながることが多くなります。
いざというとき、どこまで資産を取り崩していい?
急な入院や失業などでまとまったお金が必要になった場合、まずは生活防衛資金から取り崩し、それでも足りない場合に初めて投資資産の一部を売却する、という順番が基本になります。
このとき、「生活を立て直すまでに必要な期間」と「市場環境」の両方を踏まえて判断することが大切です。焦ってすべての資産を売ってしまうのではなく、必要な金額と残すべき金額を切り分けて考えましょう。
NISA・iDeCoも余剰資金でやるべき?
税制優遇のある NISA少額投資の非課税制度 や iDeCo自分で積み立てる年金制度 は、長期の資産形成にとても役立つ制度です。ただし、どちらも原則として中長期で引き出さないことを前提とした仕組みになっています。
そのため、NISAやiDeCoに回すお金も、やはり余剰資金から確保するのが基本です。生活防衛資金や近い将来使う予定のお金を守ったうえで、長期的に寝かせておける金額の範囲で活用していきましょう。
仮想通貨投資に関する税金の基本的な考え方は、 【初心者向け】仮想通貨にかかる税金とは?確定申告の基礎から対策までわかりやすく解説 にまとめています。制度を活用する前に、「増えたときにどのくらい税金がかかるのか」も一度イメージしておくと安心です。
実際に口座を作る段階になったら、「どの取引所が安全で、手数料やアプリの使いやすさのバランスが良いか」も重要です。 国内主要サービスを比較したい場合は、 【2025年最新】安心して使える仮想通貨取引所ランキング|初心者向けの選び方も徹底解説 も参考にしてみてください。
まとめ|生活を守れる人だけが、投資を続けられる
投資は、お金を増やすための手段であると同時に、将来の不安を減らすための道具でもあります。しかし、生活費までリスクにさらしてしまうと、その目的から大きく外れてしまいます。
まずは生活を守る仕組みを整え、そのうえで余剰資金だけを投資に回す。このシンプルな原則を守ることが、長く市場に居続けるためのいちばんの近道です。
いきなり完璧な資金計画を作る必要はありません。次のうち、できそうなものから一つだけ始めてみましょう。
- 1か月分の生活費をざっくり計算してみる
- 生活用・貯蓄用・投資用の口座を分けるイメージを考える
- 給与日の翌日に少額の自動積立を設定してみる
こうした小さな行動の積み重ねが、やがて大きな安心感と資産形成につながっていきます。
自分と家族の生活を守りながら、無理のないペースで投資を続けていきましょう。

