
「FXの延長でみんなのコインも触ってみたいけれど、値動きが激しそうで怖い」「ドル円やユーロドルと何が違うのか、いまいちイメージできない」──そんな不安を持つ人は少なくありません。
実際、暗号資産CFDはチャートパターン自体はFXと似て見えても、値動きのスケール・ニュースの重さ・コスト構造が別物です。
本記事では、FXでトレード経験がある人向けに、みんなのコインの5銘柄(BTC・ETH・XRP・LTC・BCH)について「共通する値動きの特徴」と「銘柄ごとのクセ」を整理し、FX通貨ペアとの違いを“感覚”ではなくリスク管理の前提として落とし込みます。
どの銘柄がトレンドフォロー向きか/どの銘柄がイベントドリブンになりやすいかを押さえておくことで、ありがちな「FXと同じ感覚でロットを張って大きくやられる」失敗を減らしやすくなります。
まず「みんなのコイン」自体の全体像を掴みたい場合は、みんなのコインとは?CFD取引に特化した特徴・メリット・評判を初心者向けに解説もあわせて確認しておくとスムーズです。
FXと似ているようで別物になりやすい「暗号資産CFDの前提」を整理し、5銘柄をFXトレーダーの目線で安全に扱うための見取り図を作ります。
- FXと暗号資産CFDの取引時間・ボラ・ニュースの重さ・コストの違いを先に把握
- BTC・ETH・XRP・LTC・BCHの共通点→銘柄別のクセの順で、向き不向きを整理
- 落とし穴(ロット/コスト/週末・メンテ)を回避し、小ロット検証→取り入れ方まで迷わず進める
この記事で分かること|FXトレーダー目線で見る「みんなのコイン」
ここでは、FXトレーダーが「最初に押さえるべき論点」を先に見える化します。
みんなのコインはレバレッジ上限だけを見ると控えめに見えますが、値動きとニュースのクセが違うため、先に前提を揃えてから触るほうが失敗しにくくなります。
FXトレーダーが気にしがちなポイントを整理
すでにFXでトレードをしている人が、暗号資産CFDに興味を持ったとき、まず気になるポイントは大きく分けて次のようなものです。
- ドル円やユーロドルと比べて、どれくらい値動き(ボラ)が違うのか
- 同じチャートパターンでも、どの程度ストップ幅を広げるべきなのか
- レバレッジや取引時間、コスト構造がFXとどのように違うのか
これらの疑問を放置したまま、いつもの感覚でロットを決めてしまうと、想定外の値動きやコストでダメージを負いやすくなります。逆に言えば、最初に「前提の違い」を押さえておくだけで、みんなのコインを「FXとは別の市場」として冷静に扱いやすくなります。
みんなのコインの基本条件をFX目線で要約
みんなのコインは、トレイダーズ証券が提供する暗号資産CFD現物を持たない差金取引専用サービスです。
取引対象はビットコイン(BTC/JPY)、イーサリアム(ETH/JPY)、リップル(XRP/JPY)、ライトコイン(LTC/JPY)、ビットコインキャッシュ(BCH/JPY)の5銘柄のみで、すべて日本円建てのペアとしてレバレッジ取引を行います。
暗号資産CFDの仕組み自体は、暗号資産CFDとは?現物取引との違いと、みんなのコインを使うメリット・デメリットで詳しく整理しています。
5銘柄それぞれの立ち位置(現物との違いを含む)を一覧で確認したい場合は、みんなのコイン取扱銘柄一覧|CFD対応通貨の特徴と現物との違いも参考にしてください。
レバレッジは最大レバレッジ証拠金を使う倍率取引2倍までと、レバレッジ上限だけを見るとFXより控えめです。一方で、暗号資産自体の値動きが大きいため、実際のリスク量は「ドル円でレバ10倍」といった感覚に近くなる場面もあります。
取引手数料や口座維持手数料は無料で、主なコストは売値と買値の差であるスプレッドと、ポジションを翌日に持ち越したときに発生する建玉管理料です。さらに、原則24時間365日(定期メンテナンス時間を除く)取引できるため、週末の値動きも含めた「ずっと動いている市場」として向き合う必要があります。
コスト構造を先に固めたい人は、みんなのコインの手数料・スプレッドは高い?暗号資産CFDならではのコスト構造を徹底解説もあわせてどうぞ。
FXと何が違う?暗号資産CFDの値動きの前提
まずは「同じテクニカルでも結果が変わる理由」を、前提から整理します。
取引時間(24時間365日)・ボラティリティの水準・ニュースの効き方が違うため、FXの型をそのまま当てはめると、ストップやロット設計がズレやすくなります。
とくに「FX(みんなのFX)との違い」を起点に把握したい場合は、みんなのコインとみんなのFXの違いは?FXトレーダーが暗号資産CFDを始める前に知っておきたいポイントも参考になります。
取引時間とギャップの出方の違い
FXと暗号資産CFDの大きな違いのひとつが、取引時間とギャップの出方です。FXは土日がクローズし、「週明け窓開け」という形でギャップが発生します。一方、暗号資産市場自体はほぼ24時間365日動き続けており、みんなのコインでも週次メンテナンス時間を除いてほぼ常時取引が可能です。
つまり、FXでいう「週末リスク」のような大きな窓が出にくい代わりに、週末を含めて常に価格が動いているため、「土日にチャートを見ないで放置していたら想定外のところまで動いていた」というケースが起こり得ます。ポジションを持ち越すときは、触れない時間帯を意識しておくことが重要です。
| 項目 | FX主要通貨ペア(例:USD/JPY) | みんなのコイン(BTC/JPYなど) |
|---|---|---|
| 取引時間 | 平日ほぼ24時間、土日はクローズ | 原則24時間365日(定期メンテナンスを除く) |
| ギャップの出方 | 週明けの窓開けが発生しやすい | 週末も動き続けるため窓は小さいが、値動きは連続 |
| 持ち越しの感覚 | 週末をまたぐときは特に注意が必要 | 「触れない時間帯」を自分で決めて管理する必要あり |
FXの感覚で「週末はマーケットが止まっているから大丈夫」と思っていると、土日に暗号資産が大きく動いてしまい、月曜にチャートを開いたときに想定外の含み損・含み益を抱えている、ということになりかねません。
ボラティリティの水準とトレンドの伸び方
次に大きな違いとして意識したいのがボラティリティ価格変動の大きさの度合いです。
一般的に、BTC/JPYやETH/JPYなどの暗号資産ペアは、ドル円やユーロドルよりも1日の値幅が大きく、「レンジで数十pips」というより「一方向に数万円動く」ような日も珍しくありません。
また、いったんトレンドが出ると、FXよりもそのまま一方向に走り続けるケースが多く見られます。これは、暗号資産市場の参加者層や、ニュースの伝播速度、ポジションの偏り方などが影響していると考えられます。
トレンドが伸びやすいということは、順張りでうまく乗れれば大きな利益を狙える一方、逆張りで「そろそろ止まるだろう」とエントリーすると、そのまま踏み上げられやすいということでもあります。FXよりも「逆張りのリスク」が高いと意識しておくと、余計なエントリーを減らしやすくなります。
テクニカルの効き方とニュースの重さの違い
チャートの形だけを見ると、暗号資産の価格推移も、FXのそれと非常によく似ています。移動平均線やトレンドライン、サポート・レジスタンス、チャートパターンなど、基本的なテクニカル分析価格チャートの分析手法は、暗号資産でも十分に有効です。
ただし、「テクニカルが効く」とはいっても、単一のニュースによって一気にトレンドが崩れたり、急騰・急落する場面がFXより多い点には注意が必要です。アップデートや規制報道、大口の破綻・ハッキング関連ニュースなどが出た瞬間、それまできれいに機能していたサポートラインを一気にブレイクしてしまう、といったことは珍しくありません。
FXで「ファンダはあまり見ない」というスタイルでもある程度やってこられた人ほど、「暗号資産ではニュースの重さが違う」という前提を頭に置いておくと、思わぬイベントで大きく振られるリスクを減らすことができます。
みんなのコイン5銘柄に共通する値動きの特徴
次に、5銘柄に共通して出やすい「動き方のクセ」をまとめます。
個別銘柄の解説に入る前に共通点を押さえておくと、どの銘柄でも通用する事故回避のルールを先に作れます。
トレンドが出ると一気に伸びやすい
みんなのコインで取引できる5銘柄に共通する特徴として、「いったんトレンドが出ると、一気にその方向へ伸びやすい」という点が挙げられます。特にBTC/JPYやETH/JPYは、マクロ環境や市場センチメントの変化を背景に、大きな上昇・下落トレンドを形成しやすい傾向があります。
FXでもトレンド相場は存在しますが、各国の通貨当局や投資家のヘッジニーズなどによって、ある程度ブレーキがかかりやすい場面もあります。一方で暗号資産は「行き過ぎ」が起こりやすく、同じチャート形状でも、「このブレイクでここまで伸びるとは思わなかった」という経験をしやすい市場です。
そのため、トレンドフォローをする際は、利食い目標をやや遠めに置く一方で、逆行したときのストップは事前に明確に決めておくなど、「伸ばすところは伸ばしつつ、切るところはしっかり切る」メリハリのあるルール作りが重要になります。
流動性が薄い時間帯のヒゲとスプレッド拡大
暗号資産市場は24時間動いているとはいえ、時間帯によって参加者の多さや注文の厚みは大きく変わります。特に、深夜や早朝、日本と欧米の主要市場がどちらも静かな時間帯には、板が薄くなり、一時的にスプレッドが広がったり、細い出来高の中で大きなヒゲが出ることがあります。
FXでも流動性の薄い時間帯はありますが、暗号資産では「普段ならほとんど意識しない時間帯」に急激な値動きが出ることもあるため、ストップを置かずに放置していると、思わぬところで刈られてしまうリスクが高くなります。
とくにみんなのコインのようなレバレッジ取引では、スプレッド拡大や一時的なヒゲによって証拠金維持率が低下し、意図しないタイミングで強制決済(ロスカット)にかかる可能性もあるため、「薄い時間帯にはポジションを減らす」「長時間チャートを見られないときは新規を控える」といった運用ルールを決めておくと安心です。
ビットコインを“親分”とした相関関係
5銘柄全体の値動きを眺めると、ビットコイン(BTC)が「親分」のような役割を果たしていることがよく分かります。BTCが大きく上昇・下落すると、それに遅れてETH・XRP・LTC・BCHが追随するケースが多く、全体として似た方向に動く場面が目立ちます。
もちろん、ETHのアップデートやXRPの訴訟関連ニュースなど、個別材料で一時的にBTCと逆方向に動くこともありますが、「大きな方向感はBTCが作り、その上に各銘柄の個別要因が乗る」というイメージを持っておくと、全体の相場観をつかみやすくなります。
FXで複数通貨ペアを監視している人であれば、「ドルインデックスやS&P500の動きに、各通貨ペアがどのように反応しているか」を見る感覚に近いと思っておくと良いでしょう。
銘柄別:FXトレーダーが意識したい「5銘柄のクセ」
ここからは、BTC・ETH・XRP・LTC・BCHを「FXトレーダーの実務」目線で分解します。
向いている時間軸(スキャル/デイトレ/スイング)や、ハマりやすい負けパターンを意識しながら読むと、触る順番やロットの落とし方が決めやすくなります。
BTC/JPY|トレンドフォローしやすいが押し目が深くなりがち
みんなのコインの中心となるのが、ビットコイン/円(BTC/JPY)です。暗号資産市場全体のセンチメントを映しやすく、半減期やETF、マクロ環境(株価指数や金利動向)などを背景に、長期間続くトレンドを形成しやすい通貨でもあります。
FXのドル円と比べると、トレンドの勢いが強い一方で、押し目・戻りが非常に深くなることも多く、同じ感覚で逆張りすると簡単に踏み上げられてしまいます。むしろ、明確なトレンドが出ているときは、「押し目を待ちすぎず、小さく刻んで乗り継いでいく」くらいの意識のほうが合いやすい場面も多いでしょう。
逆に、はっきりした方向感がない局面では、レンジ内での上下動も大きくなりやすいため、「方向感が出るまではロットを落とす」「時間軸を短くする」といった形で、トレード頻度やサイズを調整していくのが現実的です。
ETH/JPY|イベントで一気に振れやすいインフラ通貨
イーサリアム/円(ETH/JPY)は、DeFiやNFTなど多くのアプリケーションの基盤となるネットワークの通貨です。その性質上、アップデートや手数料(ガス代)に関する変更、ETF関連のニュースなど、「技術と金融の両方」にまたがる材料で大きく動くことがよくあります。
BTCと比べると、レンジ内の上下動がやや細かく、「同じ時間軸でも値動きが多い」イメージを持つ人も多いでしょう。短期のトレンドが出ているときには、FXのクロス円に近い感覚で回転させやすい一方、イベント直後にはスプレッドが広がったり、ストップ狩りのような急なヒゲが出ることもあります。
FXトレーダーがETH/JPYを触るときは、「イベント前後はロットを落とす」「重要ニュースがない時間帯に絞ってトレードする」といった形で、自分なりの“安全地帯”を定義しておくと、余計な損失を減らしやすくなります。
XRP/JPY|ニュースの理解が難しく、上級者向けになりやすい
リップル/円(XRP/JPY)は、国際送金インフラの効率化を目指すプロジェクトに紐づいた通貨で、銀行との提携や規制当局との関係、訴訟など、ニュースの内容が専門的になりがちな銘柄です。
XRP・LTC・BCHを「送金系」としてまとめて深掘りしたい場合は、みんなのコインで狙う実需・送金系CFD銘柄|XRP・LTC・BCHの特徴とニュースの追い方も参考になります。
「ニュースが難解なのに、価格へのインパクトは大きい」という特徴を持ち、材料が出た瞬間に数十%単位で動くこともあります。これは、FXでいう「政策変更や要人発言で一気に相場がひっくり返る」ようなイメージに近く、短時間で大きな損益が動きやすい通貨だと言えます。
そのため、XRP/JPYは「ニュースを追うのが苦にならない」「値動きの荒さを承知の上で、あくまで少額で触る」といった上級者向けの銘柄として位置づけておくのが無難です。FXの感覚でロットを大きくすると、ちょっとした材料で想定以上の含み損を抱えてしまうリスクが高くなります。
LTC/JPY・BCH/JPY|ビットコインに似た方向で、振れ幅が大きくなりやすい
ライトコイン/円(LTC/JPY)とビットコインキャッシュ/円(BCH/JPY)は、どちらもビットコインをベースに設計された通貨で、「決済向けの拡張」や「処理速度の改善」といったテーマを持っています。
値動きの方向性はBTCと似る場面が多く、「BTCが上がれば一緒に上がる」「BTCが崩れれば一緒に崩れる」ことが多い一方、市場規模や出来高が比較的小さいぶん、時間帯によってはBTCよりも振れ幅が大きくなったり、ヒゲが目立つことも少なくありません。
FXトレーダーがこれらの通貨を扱う場合は、「BTCのサブポジション」と割り切り、あくまで小ロットでトレンドの“おこぼれ”を狙うくらいのスタンスが現実的です。BTCと同じサイズで持つのではなく、「BTCの半分以下のロットに抑える」といった自分ルールを決めておくと、リスク管理がしやすくなります。
FX通貨ペアとの違いを数値とチャートイメージで整理
「違うのは分かったけど、じゃあロットやストップ幅はどれくらい変えるべき?」という疑問に答えるパートです。
ざっくりした値幅感と、スタイル別の難易度を並べて、FXの感覚を“安全な数値”に変換します。
銘柄ごとのボラ差をもう少し具体的に整理したい場合は、みんなのコイン5銘柄のボラティリティ比較|短期トレード向き・スイング向き銘柄の選び方もあわせてどうぞ。
1日の平均値幅イメージから逆算する
具体的な値幅はその時々の相場環境によって変わりますが、ざっくりとしたイメージとして、ドル円などの主要通貨ペアと比べると、BTC/JPYやETH/JPYの1日の値幅は数倍程度になることが多いです。XRP/JPYやLTC/JPY、BCH/JPYはさらに上下の振れが大きくなる場面もあります。
FXで「1日の想定値幅=損切り幅×数回分」という感覚でロットを組んでいる人は、この前提をそのまま暗号資産に当てはめると、あっという間に許容損失を超えてしまう可能性があります。
みんなのコインを使うときは、まず「自分が許容できる1日の損失額」から逆算して、暗号資産ならどれくらいロットを落とすべきかを考えるのが安全です。
スキャル・デイトレ・スイングの難易度の違い
次に、トレードスタイルごとに、FX通貨ペアとみんなのコイン5銘柄をざっくり比較してみます。ここでは、「やりやすさ」と「注意したいポイント」をまとめたイメージとして整理します。
| スタイル | FX主要通貨ペア | BTC・ETH | XRP・LTC・BCH |
|---|---|---|---|
| スキャル | ◎値幅は小さめだが回転しやすい | ○値幅が大きく、ロット管理が重要 | △ヒゲとスプレッドに要注意 |
| デイトレ | ◎テクニカルとニュースのバランスが取りやすい | ◎トレンドが出ている日は相性が良い | ○イベント時はロットを落とせば可 |
| スイング | ○スワップとファンダに注意が必要 | ○建玉管理料と週末の値動きを意識 | △建玉管理料+ボラで負荷が大きくなりやすい |
スタイル別に見ると、FXでデイトレ中心の人は、BTC/JPYやETH/JPYの短期トレンドを狙う運用と相性が良いケースが多くなります。一方、XRPやLTC・BCHでスキャルやスイングを本格的に行うのは、「値動きとコストの両面で負荷が高い」と理解しておいたほうが安全です。
同じチャートパターンでも「許容すべき振れ幅」が違う
暗号資産とFXのチャートを見比べると、「レンジの上抜け」「三角持ち合いのブレイク」「ダブルボトム」など、パターン自体はとてもよく似ています。しかし、同じパターンでも、その後に想定すべき値幅が大きく異なる点が、実際のトレードでは重要な違いになります。
FXの感覚で「このパターンならストップは△pipsで十分だろう」と考えると、暗号資産では簡単にストップにかかってしまうことが多く、結果として「負けが続いて自信を失う」原因になりかねません。
逆に、暗号資産のほうに合わせてストップ幅を広げるなら、そのぶんロットを落として「許容損失額」を一定に保つことが必須になります。
つまり、FXと同じチャートパターンが現れたとしても、「値動きのスケール」と「ポジションサイズ」は別物として考える、という意識がとても大切です。
FXトレーダーがハマりやすい落とし穴と回避策
FX経験者ほどやりがちな「勘違い」を、あえて先回りで潰します。
レバレッジ上限・コスト(スプレッド/建玉管理料)・週末/メンテの扱いを誤ると、手法以前に負けやすくなるため、回避策までセットで整理します。
レバレッジ上限だけを見て「安全」と勘違いする
みんなのコインのレバレッジ上限は2倍と、FXに比べるとかなり控えめです。そのため、「どうせ2倍までしかかからないなら安全だろう」と油断してしまう人が少なくありません。
しかし、レバレッジ倍率が低くても、そもそもの値動きが大きければ、実際にポジションが受ける影響はFXの高レバと同等、あるいはそれ以上になることもあります。
FXトレーダーほど、「レバが低い=安全」ではないことを理解し、まずは最小サイズに近いロットから始めて自分の許容範囲を確認することが重要です。
ロスカットや資金管理を体系的に確認したい場合は、初心者がみんなのコインで失敗しないための5つのポイント|レバレッジ・ロスカット・資金管理も役立ちます。
スプレッドと建玉管理料を軽視して持ちっぱなしにする
みんなのコインでは、取引手数料が無料である代わりに、スプレッドと建玉管理料が主なコストになります。スプレッドはエントリーと同時に発生し、建玉管理料はポジションを翌日に持ち越すたびに少しずつ効いてきます。
FXでスワップをあまり意識してこなかった人ほど、「とりあえずポジションを持ちっぱなし」にしてしまいがちですが、暗号資産CFDの場合は「短期ならスプレッド、中期なら建玉管理料」が効いてくるため、どの時間軸でトレードするにしてもコスト構造を把握しておく必要があります。
建玉を長く持つほど、建玉管理料の影響は大きくなります。
「含み益だから大丈夫」と放置しているうちに、値動きとコストの両方でジワジワとポジションが削られていないか、定期的に見直す習慣をつけておきましょう。
週末・メンテ時間のリスクをFXと同じノリで考える
FXでは、週末のクローズ前にポジション調整をすることで「週明けギャップ」のリスクをある程度コントロールできます。一方、暗号資産は週末も相場が動き続けており、みんなのコインもメンテナンス時間以外はほぼ取引可能です。
しかし、週次メンテナンス時間中はそもそも取引ができないため、「メンテ中に相場が急変しても何もできない」というリスクも存在します。FXと同じ感覚で「金曜にポジションを持ったまま週末をまたぐ」と、思わぬ値動きに対してノーガードになってしまう可能性があります。
週末をまたぐポジションを持つ場合は、「どの時間帯にメンテが入り、どの時間帯は自分がチャートを見られないのか」を意識し、その時間帯のリスクも含めてポジションサイズを決めることが大切です。
そもそものリスク(仕組み・安全性)を整理したい場合は、みんなのコインは危ない?暗号資産CFDのリスクとトレイダーズ証券グループの安全性も確認しておくと安心です。
トレードスタイル別:みんなのコインの取り入れ方
最後に、みんなのコインを“FXの代替”ではなく、サブ市場としてどう組み込むかを提案します。
情報負荷や監視時間が増えすぎない形で、BTC・ETH中心に小さく始める設計に落とし込みます。
自分が「そもそもみんなのコイン向きかどうか」を先に整理したい場合は、みんなのコインが向いている人・向いていない人|現物取引所との違いでわかるタイプ診断も参考になります。
FXメインで、BTC・ETHを“サブ市場”として見る
もっとも現実的でストレスが少ないのは、「FXをメイン市場としつつ、みんなのコインはBTC・ETHを中心としたサブ市場として扱う」というスタンスです。
平日はFX通貨ペアを優先し、明確なトレンドが出ている時間帯だけBTC/JPYやETH/JPYを少ロットで触る、といった使い方であれば、情報負荷を増やしすぎずに暗号資産の値動きに慣れていけます。
この場合、「暗号資産のトレードは1日のうち◯時間まで」「同時に保有する建玉は◯ポジションまで」といった形で、自分なりの上限を決めておくと、FXと暗号資産の両方を追いかけすぎて疲弊してしまう事態を避けやすくなります。
マクロや株式の方向感を踏まえたスイング(中級者向け)
ある程度トレード経験があり、マクロ環境や株式市場の動向も日頃からチェックしている人であれば、「株価指数やリスクオン/オフの流れを踏まえながら、BTC/JPYやETH/JPYを中期目線でスイングする」というスタイルも考えられます。
ただし、このスタイルでは建玉管理料の影響が無視できなくなるため、「どれくらいの期間を想定してポジションを持つのか」「建玉管理料も含めたトータルコストをどの程度まで許容するのか」を事前に決めておく必要があります。
FXでスイングをしている人は、その感覚を暗号資産CFDにそのまま持ち込むのではなく、「建玉管理料の分だけ、やや短めのスイング」を意識すると良いでしょう。
まずは“小ロットの検証枠”から始める
最後に、「みんなのコインに興味はあるが、本格的に資金を割くのはまだ怖い」という人におすすめなのが、「検証枠」として極小ロットから始める方法です。
いきなり大きな資金を動かすのではなく、次のようなステップで少しずつ慣れていくと、安全に検証を進めやすくなります。
- まずは最小ロットまたはそれに近いサイズで、1〜2銘柄だけを対象にする
- FXで使っている手法を、そのまま暗号資産チャートでテストしてみる
- 1〜3ヶ月かけて「どのパターンが機能しやすいか」「どこで負けやすいか」を記録する
この期間を「本番」ではなく「検証」と割り切ることで、短期の勝ち負けに振り回されず、自分に合うスタイルを冷静に見極めやすくなります。
まとめ|FXと同じ感覚で触らず、「別の生き物」として付き合う
ここまでの要点を、FXトレーダー向けの結論として回収します。
同じテクニカルが見えても、値動きのスケールとニュースの重さが違う以上、ロット・ストップ・コスト管理は別設計が必要です。
テクニカルは似ていても、値動きとニュースの重さが違う
みんなのコインの5銘柄は、チャートだけを見るとFX通貨ペアとよく似たパターンを描きますが、値動きのスケールやニュースの重さはまったく別物です。
そのため、FXで慣れ親しんだ感覚のままロットを決めたり、ニュースをほとんど見ずにテクニカルだけで勝負したりすると、想定外の損失を抱えてしまうリスクが高くなります。
一方で、この違いを理解したうえで、小ロットから検証を始めれば、みんなのコインは「FXとは違う値動きから利益を狙えるサブ市場」として、ポートフォリオに組み込みやすい存在になります。
最初はBTC・ETH中心、小ロット×検証モードから
FXトレーダーがみんなのコインを始めるなら、最初はBTC・ETHを中心に、小ロットで検証モードから入るのが現実的です。XRP・LTC・BCHは、値動きの荒さやニュースの難易度を踏まえると、「慣れてきてからのスパイス」として位置づけたほうが、長く付き合いやすいでしょう。
「FXと同じ市場」ではなく、「値動きもコスト構造も違う別の生き物」としてみんなのコインを捉え、自分なりのルールを持ったうえで少しずつ関わり方を広げていってください。
なお、資金を増やすよりも先に「守る」前提を固めたい場合は、なぜ「余剰資金」以外で投資してはいけないのか?生活を守る資金計画の立て方もあわせて確認しておくと安心です。

