
CoincheckでETHを保有しているものの、「持っているだけでステーキング報酬の対象になるのか」「別途申込みが必要なのか」と疑問に感じている方もいるでしょう。
Coincheckでは、対象となる状態でETHを保有していれば、専用の申込みやロック操作をしなくても原則としてステーキング対象になります。
ただし、すべてのETHが常に対象になるわけではありません。
取引アカウントで通常保有しているETHや、貸暗号資産アカウントの「貸出可能額」「貸出申請中」は対象ですが、実際に貸し出されている「貸出中」のETHは対象外です。
また、通常保有しているETHはステーキングの解除を待たずに売却・送金できますが、売り注文中や送金申請中の数量は報酬対象から外れます。
この記事では、取引アカウントと貸暗号資産アカウントにあるETHの対象範囲を整理し、売却・送金・貸出を予定している場合に確認すべき点まで解説します。
コインチェックのETHは持っているだけでステーキング対象?
Coincheckでは、口座でETHを保有すると、原則としてステーキング(保有資産で報酬を得る仕組み)の対象になります。
ユーザーがステーキングへ申し込んだり、専用のサービスへETHを預けたりする必要はありません。
対象になるのは、Coincheckで購入したETHだけではありません。外部ウォレットや他社の取引所からCoincheckへ入庫し、口座へ反映されたETHも対象です。
また、取引アカウントから貸暗号資産アカウント(暗号資産を貸し出す口座)へ振り替えたETHも、まだ貸出中でなければ対象に含まれます。
ただし、貸暗号資産アカウントにあるETHは、現在の状態によって対象可否が変わります。
「貸出可能額」と「貸出申請中」はステーキング対象ですが、Coincheckへの貸出が開始されている「貸出中」のETHは対象外です。
Coincheckで購入・入庫したETHはステーキング対象になる
Coincheckステーキングを始める方法は、販売所や取引所でETHを購入するか、外部からCoincheckの口座へETHを入庫することです。
Coincheckつみたてで購入したETHも含まれ、購入方法ごとにステーキングの申込みを行う必要はありません。
外部から送ったETHは、Coincheckの口座への反映が完了してから保有残高として扱われます。送金手続きの途中に表示される「受取確認中」のETHは、まだステーキング報酬の対象として計算されません。
つまり、販売所・取引所・Coincheckつみたて・外部からの入庫のどの方法で取得したかではなく、Coincheckの口座に対象となる状態で保有されているかが判断の基準になります。
ステーキングの申込みや専用ロックは必要ない
Coincheckステーキングでは、個人でETHを直接ステーキングする場合のように、ユーザー自身がバリデーターを運用したり、ステーキング専用の手続きを進めたりする必要はありません。
Coincheckの口座に対象となるETHを保有していれば、報酬の計算対象に含まれます。
ステーキングを利用するために必要のない操作は、次のとおりです。
- ステーキングサービスへの個別の申込み
- ステーキング専用口座へのETHの振替
- ETHの売却や送金前に行う解除操作
- ステーキングのための専用ロック期間の設定
ステーキング対象になっていることを理由に、通常保有しているETHの売却や送金が制限されるわけではありません。
ただし、ステーキング報酬を受け取らない設定にしている場合や、売り注文・外部送金の申請などによってETHが拘束されている場合は、報酬が付与されないことがあります。
「申込みがいらない」と「どの状態でも必ず報酬が付く」は同じではありません。
Coincheckの口座にETHがあっても、売り注文や送金申請中などで拘束されている数量は対象外になるため、保有残高だけでなく現在の状態まで確認しましょう。
貸暗号資産アカウントではETHの状態によって対象が変わる
ETHを貸暗号資産アカウントへ振り替えただけで、ステーキング対象から外れるわけではありません。
貸暗号資産アカウント内で「貸出可能額」として保有しているETHや、貸出を申し込んだものの開始されていない「貸出申請中」のETHは、ステーキング対象です。
一方、貸出申請が承認され、Coincheckへの貸出が開始された「貸出中」のETHは、ステーキング対象外になります。
同じETHについて、貸暗号資産サービスの利用料とステーキング報酬を重ねて受け取る仕組みではありません。
そのため、保有しているETHがステーキング対象か確認するときは、取引アカウントと貸暗号資産アカウントのどちらにあるかだけでなく、貸出可能額・貸出申請中・貸出中のどの状態かまで確認する必要があります。
取引アカウントにあるETHのステーキング対象範囲
取引アカウントで通常どおり保有しているETHは、特別な手続きをしなくてもステーキング対象になります。
ETHをステーキング専用の口座へ移したり、貸暗号資産アカウントへ振り替えたりする必要はありません。
ただし、取引アカウントに表示されているすべてのETHが、常に報酬対象として扱われるわけではありません。
売り注文や外部送金の申請によって拘束されているETHは対象外となるため、口座に残っている数量だけでなく、現在の取引状況も確認する必要があります。
取引アカウントのETHは通常の保有残高として扱われる
販売所や取引所で購入したETHは、購入が完了すると取引アカウントの保有残高へ反映されます。
外部ウォレットや他社の取引所から入庫したETHも、Coincheckの口座への反映が完了すれば、取引アカウントで保有するETHとして扱われます。
これらのETHは、ステーキングを始めるために別の口座へ振り替える必要はありません。
取引アカウントで対象となる状態のまま保有していれば、Coincheck側でステーキング報酬の計算対象に含められます。
一方、外部から送金した直後で「受取確認中」となっているETHは、まだ取引アカウントの保有残高へ反映されていません。
入庫手続きが完了し、口座へ反映されてからステーキング対象として扱われます。
ステーキング対象でもETHは専用ロックされない
Coincheckでステーキング対象になっているETHには、個人で直接ステーキングする場合のような専用ロック期間が設定されません。
ステーキング対象であることと、ETHを動かせない状態になることは別です。
取引アカウントで通常保有しているETHは、ステーキングを解除する手続きを行わずに売却できます。
外部ウォレットや他社の取引所へ送金する場合も、ステーキングの終了や解除を待つ必要はありません。
ただし、売り注文を出したETHや外部送金を申請したETHは、手続き中に拘束されます。
拘束中のETHはステーキング報酬の対象外になるため、「専用ロックがないこと」と「どの状態でも報酬対象になること」を混同しないようにしましょう。
ETHを別の金庫へ移して鍵をかけるのではなく、取引アカウントにある対象残高へ自動でステーキング判定が付くイメージです。
そのため、ETHは売却・送金できますが、手続きに回した数量は報酬対象から外れます。
売却や送金をすると保有しているETHの数量が変わる
ETHを売却すると、売却した数量が取引アカウントのETH残高から減り、売却代金が日本円残高へ反映されます。
売却後は、取引アカウントに残っているETHがステーキング対象として扱われます。
外部ウォレットや他社の取引所へETHを送金した場合も、送金した数量はCoincheckの保有残高から減ります。
Coincheckの口座から移動したETHについて、その後もCoincheckからステーキング報酬を受け取ることはできません。
そのため、ETHを売却・送金したあとも、以前と同じ数量がステーキング対象として残るわけではありません。
報酬対象になるのは、Coincheckの取引アカウントに対象となる状態で残っているETHです。
貸暗号資産アカウントにあるETHは状態で対象が変わる
貸暗号資産アカウントへETHを移しただけで、ステーキング対象から外れるわけではありません。
対象になるかどうかは、貸暗号資産アカウント内でETHがどの状態にあるかによって変わります。
「貸出可能額」として保有しているETHと、貸出を申し込んだ後の「貸出申請中」のETHはステーキング対象です。
一方、Coincheckへの貸出が開始されて「貸出中」になったETHは、ステーキング対象外になります。
貸暗号資産アカウント内の状態と、ステーキング対象の関係は次のとおりです。
| ETHの状態 | ステーキング対象 | 貸出状況 |
|---|---|---|
| 貸出可能額 | 対象 | 貸暗号資産アカウントにあるが、まだ貸し出されていない |
| 貸出申請中 | 対象 | 貸出を申し込んでいるが、まだ貸出は開始されていない |
| 貸出中 | 対象外 | Coincheckへの貸出が開始されている |
そのため、取引アカウントから貸暗号資産アカウントへ移したかどうかだけでは、ステーキング対象か判断できません。
貸暗号資産アカウント内に表示されている現在のステータスまで確認する必要があります。
「貸出可能額」はまだ手元にある状態、「貸出申請中」は貸し出す予約をしている状態、「貸出中」は実際に相手へ貸している状態と考えると整理しやすいです。
ステーキング対象から外れるのは、実際の貸出が始まった「貸出中」の段階です。
貸出可能額のETHはステーキング対象になる
「貸出可能額」として表示されているETHは、貸暗号資産アカウントに移されているものの、まだCoincheckへ貸し出されていない状態です。
アカウントを移しただけでは貸出は開始されないため、この段階のETHはステーキング対象に含まれます。
つまり、取引アカウントにあるETHだけでなく、貸暗号資産アカウントで貸出可能額として保有しているETHも対象です。
貸暗号資産アカウントへ振り替えた時点で、すぐにステーキング報酬の対象外になるわけではありません。
取引アカウントと貸暗号資産アカウントの役割や、残高の振替から貸出申請までの流れは、コインチェックの取引アカウントと貸暗号資産アカウントの違い|残高移動と貸出申請を整理で詳しく解説しています。
貸出申請中のETHもステーキング対象になる
貸出を申し込んだ後でも、ステータスが「貸出申請中」であればステーキング対象です。
貸出申請中は、Coincheckへ申請を提出しているものの、まだ実際の貸出が開始されていない状態だからです。
貸出申請を行った時点で、直ちにステーキング対象外へ切り替わるわけではありません。
申請後も「貸出申請中」と表示されている間は、対象となるETHとして扱われます。
ただし、貸出申請が承認されてステータスが「貸出中」に変わると、ステーキングの扱いも変わります。
申請したかどうかではなく、実際に貸出が開始されているかどうかが判断基準です。
貸出中のETHはステーキング対象外になる
貸出申請が承認され、Coincheckへの貸出が開始されたETHはステーキング対象外です。
貸暗号資産アカウント内にETHが表示されていても、ステータスが「貸出中」であればステーキング報酬の対象には含まれません。
貸出中のETHでは、貸暗号資産サービスの契約に基づいて利用料を受け取ります。
同じ貸出中のETHについて、貸暗号資産サービスの利用料とステーキング報酬を重ねて受け取ることはできません。
貸暗号資産アカウントにあるETHの対象可否を確認するときは、貸出可能額と貸出申請中は対象、貸出中は対象外と整理しておきましょう。
ETHを売却・送金・貸し出す予定がある場合の考え方
Coincheckで保有するETHがステーキング対象になっていても、長期間保有し続けなければならないわけではありません。
取引アカウントで通常保有しているETHは、ステーキングを解除する手続きを行わずに売却・送金できます。
一方、貸暗号資産アカウントにあるETHは、貸出可能額・貸出申請中・貸出中のどの状態かによって動かし方が異なります。
特に貸出中のETHは期間満了まで売却・送金できないため、近く資産を動かす予定がある場合は、ステーキング対象かどうかだけで判断しないことが大切です。
売却や送金のためにステーキングを解除する必要はない
取引アカウントで通常保有しているETHは、ステーキング報酬の対象であっても専用のロック期間が設定されません。
ETHを売却する場合も、事前にステーキングを解除したり、解除完了まで待ったりする必要はありません。
売却したETHは取引アカウントの保有数量から減り、売却後に残っているETHがステーキング対象として扱われます。
ETHの売却から日本円の出金までの流れは、コインチェックで仮想通貨を売却して日本円を出金する方法|売却方法・受取額・出金条件を整理で詳しく解説しています。
外部ウォレットや他社の取引所へETHを送る場合も、ステーキングの解除操作は不要です。
ただし、送金を申請したETHは手続き中に拘束され、送金完了後はCoincheckの保有残高から減るため、その数量はステーキング対象として残りません。
外部へ送金する場合は、ステーキング報酬だけでなく送金手数料も確認する必要があります。
送金コストを含めた使い分けは、送金目的でコインチェックをおすすめできない理由|送金手数料と他社併用でお得に使う方法で整理しています。
貸出申請中から貸出中へ変わると対象外になる
貸暗号資産アカウントで「貸出申請中」と表示されているETHは、まだ実際の貸出が始まっていないためステーキング対象です。
ただし、Coincheckが貸出申請を承認し、ステータスが「貸出中」に変わるとステーキング対象外になります。
貸出申請中のETHを売却・送金したくなった場合は、貸出申請をキャンセルしてから取引アカウントへ振り替える必要があります。
貸出申請中の状態では、貸暗号資産アカウントから取引アカウントへ直接振り替えられません。
そのため、近くETHを売却または送金する可能性がある場合は、貸出申請を出した後の扱いも確認しておきましょう。
貸出が開始される前であれば申請をキャンセルできますが、貸出中へ変わった後は同じ対応ができません。
貸暗号資産では貸出期間中にETHを自由に動かせない
貸暗号資産は、一定期間ETHをCoincheckへ貸し出し、期間満了後に利用料とともに返却を受けるサービスです。
取引アカウントで通常保有したまま対象になるステーキングとは、ETHを動かせる条件が異なります。
貸出中のETHは、貸出期間が満了する前に中途解約できません。
貸出期間中は取引アカウントへ振り替えられないため、ETHの売却や外部への送金もできません。
貸出期間が満了するとETHが返却されますが、自動貸出を設定している場合は、返却後に再び貸出申請が行われます。
返却後に売却・送金する予定がある場合は、自動貸出の設定も事前に確認しておく必要があります。
取引アカウントで通常保有しているETHは、ステーキングを解除せずに売却・送金できます。
貸出申請中のETHは、申請をキャンセルして取引アカウントへ振り替えてから売却・送金します。
貸出中のETHは期間満了前に動かせないため、近く利用する予定のあるETHを貸し出すかどうかは慎重に判断しましょう。
コインチェックのETHステーキングに関するよくある質問
Coincheckで保有するETHのステーキングについて、少額保有やCoincheckつみたて、貸暗号資産の利用時に疑問となりやすい点を整理します。
ETHを少額しか持っていなくてもステーキング対象ですか?
Coincheckステーキングには、対象になるための最低保有量は設定されていません。
少額のETHでも、Coincheckの口座で対象となる状態で保有していればステーキング対象です。
ただし、保有量をもとに計算された報酬額が0.00000001 ETH未満になった場合、その回の報酬は受け取れません。
ステーキング対象になることと、実際に報酬が付与されることは分けて確認する必要があります。
Coincheckつみたてで購入したETHも対象ですか?
Coincheckつみたてで購入したETHもステーキング対象です。
都度購入か積立購入かではなく、購入後のETHがCoincheckの口座で対象となる状態で保有されているかによって判断されます。
Coincheckつみたてと都度購入の違いや、購入後の扱いについては、Coincheckつみたては都度購入とどう使い分ける?毎日・毎月の違いと設定後の扱いで詳しく解説しています。
貸出申請中のETHにもステーキング報酬は付きますか?
貸暗号資産アカウントで「貸出申請中」となっているETHは、ステーキング対象です。
貸出を申し込んでいても、Coincheckへの貸出が開始されるまでは対象から外れません。
ただし、貸出申請が承認されて「貸出中」に変わると、ステーキング対象外になります。
申請を出したかどうかではなく、現在の貸出ステータスで判断します。
貸出中のETHで貸暗号資産の利用料とステーキング報酬を両方受け取れますか?
貸出中のETHについて、貸暗号資産サービスの利用料とステーキング報酬を両方受け取ることはできません。
Coincheckへの貸出が開始されたETHは、ステーキング対象外になります。
貸出可能額と貸出申請中のETHはステーキング対象ですが、貸出中は貸暗号資産サービスの契約に基づいて利用料を受け取る状態です。
同じETHで2種類の報酬が重ねて付与される仕組みではありません。
ETHを売却する前にステーキングの解除は必要ですか?
取引アカウントで通常保有しているETHを売却する場合、ステーキングの解除手続きは必要ありません。
解除完了まで待ってから売却する仕組みでもないため、通常の売却手続きを進められます。
売り注文を出したETHは手続き中に拘束され、売却が完了するとCoincheckのETH残高から減ります。
売却後は、取引アカウントに対象となる状態で残っているETHがステーキング対象として扱われます。
まとめ|ETHの保有場所と貸出状態を確認して判断する
Coincheckでは、取引アカウントで通常保有しているETHは、専用の申込みやロック操作をしなくてもステーキング対象になります。
販売所・取引所・Coincheckつみたてで購入したETHだけでなく、外部から入庫して口座へ反映されたETHも対象です。
貸暗号資産アカウントにあるETHは、アカウントへ移したかどうかだけでは対象可否を判断できません。
「貸出可能額」と「貸出申請中」はステーキング対象ですが、Coincheckへの貸出が始まった「貸出中」のETHは対象外です。
また、取引アカウントで通常保有しているETHは、ステーキングを解除せずに売却・送金できます。
一方、貸出中のETHは貸出期間が満了するまで自由に動かせないため、近く売却や送金を予定している場合は、貸出期間も確認しておく必要があります。
Coincheckで保有するETHがステーキング対象か確認するときは、単に取引アカウントと貸暗号資産アカウントのどちらにあるかではなく、現在の保有状態と貸出ステータスまで確認して判断しましょう。
まずCoincheckの残高画面を開き、ETHが取引アカウントと貸暗号資産アカウントのどちらにあるかを確認してください。
貸暗号資産アカウントにある場合は、「貸出可能額」「貸出申請中」「貸出中」の表示と、自動貸出の設定まで確認しておきましょう。
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